Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》An oxygen tent
vol.50
「テントひとりぼっち完」(ヘップホール)
この数年若者を中心にカルト的人気を集め、20世紀最後の
秘密兵器と称されるテントの2日間の公演(10/30・31)。
ヘップホールは開演前から異様な亢奮に包まれる。
今回は完結編ということもあって、「テント漫談」の他に「テント秘蔵映像」
「テント哲学、人生、愛を唄う」までがつく豪華版。
漫談は数十年変わらない(こういうのを不易と呼ぶんだろうか)イキ。
時々挾まれる奇矯な台詞や仕草に、観ていた女子高生は
腹筋を痙攣させていた。良いダイエットになったことだろう。
秘蔵映像では、デビュー当初、コンビで漫才をやっていた頃の舞台の様子が流れた。
相方が何を言おうと、どのタイミングで突っ込もうとお構い無し。
淡々と自分のスタイルを通す姿には、滑稽さを通り越して、
一種のすがすがしさすら漂っている。
「うるさがた」で知られる上岡龍太郎がわざわざ彼を弟子にしたのも、
そうした点に惹かれたからだと思う。
ホワイトボードに謎めいた単語や図を書きながらの漫談は
新境地か。ふとケーシー高峰を思い出し、思いつく例の古さに
自分で愕然とした。
しばらくは冬眠するという。
彼の啓蟄が待ち遠しい。
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無断転載禁止 掲載:アーク編集室