Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》Ecole de Paris

vol.95
「エコール・ドパリ1920展」(大丸ミュージアムKYOTO)

ジュネーヴ プティ・パレ美術館所蔵の逸品が並ぶ
「エコール・ド・パリ1920展」が2/14に華やかに
開幕(2/20まで)。
「パリ」という響きの神通力は相変わらずで、初日の会場には、
平日にも拘わらず、沢山の愛好家が押し掛けた。

両大戦に挟まれた1920年代、パリは異様な文化的活況を
呈していた。
世界各地から美術、文芸、演劇、音楽、ファッションなど、
様々な分野の若き才人たちが集まり、互いに影響しあいながら、
「フォル・エポック(狂騒の時代)」を創造した。
本展では、そうしたパリの熱気を伝える45作家61点を展観。
マルセル・ルプランの「ムーラン・ルージュの舞踏会」や
エクトール・トロタンの「ヌイイーの祭り」などからは、
当時の人々の笑い声やさざめきまで聞こえてくる。

享楽的な作風が散見される中にあって、狂騒から一歩も二歩も
退いたスタンスで目立ったのがモイーズ・キスリングの
「赤いセーターと青いスカーフの娘」。
「フォル・エポック」を憂愁の瞳で無表情に見据えている。
赤いセーターと殊更に対照を成す薄汚れた壁と彼女の黒い蔭。
当時の欧州に確実に忍び寄っていたファシズムの魔の手を
キスリングは見抜いていたのか。


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