Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》Face to face

vol.21

「二石友希写真展」(ギャラリーナダール)

ギャラリーナダール(大阪市中央区南船場)で

9月3日(日)まで開催中の「二石友希写真展」。

作家、歌手、漫画家、俳優、映画監督など、

一癖も二癖もある各界の猛者達のポートレートが並ぶ。

celebrityというお行儀の良い語では括れない、
ゴツゴツした個性が大挙してナダールに集った訳だ。

印象的なのは伊丹十三。
上方から俯瞰するカメラを見る彼の目は、
射抜くように鋭いのだが、それでいてどこか悲しく、
何物かに怯えた表情を湛えている。
彼の最期に想いを馳せると、一層感慨深い。

また、目を閉じた三国連太郎がいい味。
「目は心の窓」「目は口ほどにものを言い」と言われるが、
その目を閉じてこれだけの存在感、これだけの表現力、
やはりただならぬ俳優だ。
禅の高僧というには業(ごう)が深すぎる、
名優と呼ぶには超然とし過ぎている、
現在の三国のそんな不思議な境地が窺えた。

魅力的な人間が居なくなれば、ポートレートは滅ぶ。
ポートレートを撮るという営為は、
今後、一体いつまで「もつ」であろうか。


福井栄一の問わず語り」の扉へ

無断転載禁止 掲載:アーク編集室