Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》HELLO,NICE DOGGIE

vol.81
「スヌーピーとチャーリー・ブラウンの世界」(大丸ミュージアム・梅田)

1950年10月にさりげなく始まった新聞連載漫画「ピーナッツ」。
作者チャールズ・M・シュルツ氏の病気で2000年2月に途絶するまで、
49年4カ月も続くと、当時、誰が予想しただろう。
主人公のチャーリー・ブラウン少年とその仲間たち、中でも飼い犬のスヌーピーが
20世紀後半の最も有名なキャラクターになるなどと、作者はこれっぽっちも
思わなかっただろう。

大人が一人も登場しない、不思議な不思議な子供の世界。
でも甘く見てはいけない。子供たちの、そしてスヌーピーの澄んだ目には、世の中の
矛盾や不合理もちゃんと見えているのだ。けれども、それらを相殺して余りある程、
人生はスリリング、毎日は楽しい・・・彼らの引き起こす珍騒動には、
「生きる」ことへの無条件の愛が溢れている。
そして、その愛が、「愛」というカタイ言葉を通さずに、
笑い声や泣き顔やソフトクリームを握りしめる手において実践されているのが素晴らしい。

21の言語に翻訳され、世界75カ国2600余りの新聞に連載されるにまで至った
「ピーナッツ」の魅力。
作品へ払われるべき当然の敬意を推し量れば、会場出口付近の広大な関連グッズ売場など
不要な筈だ。


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