Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》Birds of a feather flock together
vol.54
「北摂の風光」(柿衞文庫)
伊丹市制60周年を記念して柿衞文庫で開催中の
「北摂の風光」(11/26まで)。
風光明媚で商業・経済の中心でもあった北摂には、
古くから多くの文人墨客の来訪・仮寓があった。
(とりわけ伊丹は、近隣の池田と並ぶ名醸地として特に愛された。)
会場には、北摂の風土を愛でた粋人たちの作品が並ぶ。
ざっと見渡しただけでも、上島鬼貫、頼山陽、牡丹花肖柏、
井原西鶴、萱野三平、与謝蕪村、呉春・・・。
さながら、文化人の紳士録の様相を呈している。
「金が無いから文化が育たない」−この言い草には、
文化に携わる側の甘えがある。
赤貧や清貧の中からも天才は現れる。
しかしだからといって、「文化には金は必要ない」とはならない。
霞を喰っては生きられないのだから。
真面目に考えるとどんどん深みにはまる、そうしたアポリアを
あざ笑うかの様に、かつての文人たちの歩みは軽やかだ。
ひたすら芸術の世界に遊んでいる。
「○○のため」ではない。有るのは自娯の精神だけだ。
その潔さが眩しくてならない。
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