Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》Money talks

vol.30

「大和銀行貨幣資料館 常設展」

大阪市中央区備後町の大和銀行貨幣資料館は、
企業ミュージアムとして著名。
一万余点のコレクションの中から、常時三千余点を展示している。

まず入り口では、ミクロネシア連邦ヤップ島の石貨が来館者をお出迎え。
石灰岩で出来たドーナツ型の巨大な貨幣で、
結婚や家の新築等の際に使われるそうな。
貨幣と言うよりも、彫刻のオブジェの様な迫力。

階段を上がると受付。
住所・電話番号とまでは言われないまでも、
カウンターで専用の用紙に名前を書かされるのは如何にも銀行風。
やはりおカタイ。

古代・中世・近現代と時代順に日本の貨幣がズラリと並ぶほか、
体験コーナーには、実物大にして実物と同重量の千両箱が置かれている。
重さ約24キログラム。重い。
時代小説や時代劇では、盗賊が、ヒョイと肩に載っけて屋根の上をヒョコヒョコ
走って逃亡しているが、あくまで作り事の話だろう。
もし実行する筋力があるなら、オリンピックのウエイトリフティングか砲丸投げ種目に
出場出来る猛者だな。

普段、多くの人々があれほど執着している「お金」も、こうして整然と並べられ、
展示されると、ただの「もの」に見えてくるから不思議。
「お金」をただ即物的に見るという精神修養には恰好の場所かも知れない。
「お金への妄執を絶ち、霞を喰って生きる」練習をしたい人、必見です。

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