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vol.59
「ファッション〜モダン・過去・未来」(京都アスニー)

京都アスニー(京都市生涯学習総合センター)では、開館20周年を
記念して11/26(日)まで、「ファッション〜モダン・過去・未来」が
開催されている。

千年の伝統に押し潰されることなく、明治の近代化の波の中で
たくましく西洋文化を摂取していった京都人。
その軌跡を服飾の分野で探ろうというもの。

鹿鳴館時代の洋装、軍服、大正・昭和初期の庶民の和装など
実物が多数展示されて、会場は華やいだ雰囲気。

殊に目を惹くのが、戦後から現代に至るマネキン人形の変遷の
展示。
洋装化の進展は、マネキン人形のニーズを高めたが、国産技術を
欠く日本は、やむなくマネキンをフランスなどから輸入した。
ところが、インド洋航海の間に大半のマネキンは暑さで変形(というのも、
当時のマネキンは蝋製)、到着後に修理を要した。
その修理を一手に引き受けたのが、京都ゆかりの企業・島津製作所であった。


マネキンはその時代その時代の美意識や「空気」を体現する。
纏っているアイテムはもちろんのこと、マネキン自体の造作にも当時の人々の
人間観や異国観が如実に現れる。
京人形の技法を用いて造られた初期、写実主義に傾きポリエチレン製の眼球が
話題になった1960年代、トップモデル山口小夜子を模したマネキンが大流行した
1970年代、黒人のマネキンも登場した1990年代・・・。

マネキンも個性化の時代と言われるが、肌の色の違うマネキンが造られる様に
なっても、モデルは相変わらず女性ばかり。
フェミニズム信奉者ならば、「女性を賞翫物としてしか見ない男性社会の
視線の象徴」と息巻く点である。
ただ、世の中うまく出来ていて、男の「マネキン」もちゃんと有る。
しかも生身の動くマネキン。
提供者は、かのジャニーズ事務所である。


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