Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》N's family
vol.42
「小出楢重展」(京都国立近代美術館)
11/19(日)まで、京都・岡崎公園内の京都国立近代美術館で
開催中の「小出楢重展」。
大阪が生んだ近代洋画界の偉才の全容に迫る約120点を出品。
主催者の力みが入場料にも反映していて、一般1200円。
高いとみるか、安いとみるか。
1887年大阪に生まれ、学んだのは東京美術学校、卒業後は
大阪に戻り、1919年には樗牛賞受賞、1921年から半年渡仏。
帰国後、大阪に信濃橋洋画研究所設立しその指導者として活躍、
1926年には芦屋にアトリエを構え、次々と秀作を生み出した・・・と
経歴を見ると、関西の匂いが強い。
おまけに、没後70年記念の本展は京都で開催されるのだから、
京阪神によほど因縁の深い画家である。
「裸婦の楢重」と聞かされていたため、どうしても裸婦画に目がいく。
「立てる裸婦」(メナード美術館蔵)、「横たわる裸婦」(石橋財団ブリヂストン
美術館蔵)は渋い色調で、どっしりとした日本女性を威風堂々と描く。
こうした、いのちの源を感じさせる裸婦画に最近、とんとお目にかからなくなった。
近代洋画家にしては珍しく、彼の作品には、渡欧の衝撃がそれほど感じられない。
既に確固たる小出ワールドを手中に収めていたためだろう。
しかし、更に言葉を継いで、「それは関西人のふてぶてしさの現れ」と評してしまうと
少々言い過ぎだろうか。
代表作「Nの家族」のあの眼!
「福井栄一の問わず語り」の扉へ
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