Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》Platinum Print

vol.65
「増浦行仁写真展」(SEKIギャラリー)

フランスから帰国した気鋭の写真家増浦行仁と積哲夫の邂逅から
生まれたSEKIギャラリー。増浦の写真芸術にうたれた積は、2001年
6月に同ギャラリーをオープン。増浦行仁とそれに続く、写真と芸術を
真に追求する人々に捧げられた空間である。

その増浦が取り組んでいるのは、写真を通じて、巨匠達の
彫刻作品の知られざる魅力を引き出す試み。
一度は挫折しかけたが、マイヨ−ル美術館長ディナ・ヴィエルニや
積らの理解と支援で立ち直り、開眼。
マイヨールをはじめ、ブルデル、ロダンらの作品の撮影を手掛けた。
モノクロの画面に、天才達の立体作品の一部がオブジェの様に浮かび上がる。
しかも、動きと残像を伴っているので、さながら彫刻と写真による一筆書きだ。
荘厳な主題と堂々たる構築感で観る者を圧倒する「地獄の門」(ロダン)も、
増浦のレンズにかかると、魂の激流と化す。逆巻き、うねり、渦巻く、彫刻の
奔流。蠢く彫刻というものを初めて観た気がする。

凛とした風情が漂う、都会の中の異空間。
一度、足を運ばれたい。
(大阪市中央区南船場3−2−13安栄ビル内
電話06−6252−4952)


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