Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》The coat makes the man

vol.29

「アンドレイ・ガヴリーロフ/ゴルトベルク変奏曲を弾く」(ザ・シンフォニーホール)

バッハ・イヤー2000の特別企画として、9/19(火)夜に
ザ・シンフォニーホールで開かれたピアノ・リサイタル。
会場は、本人がショックで二度と来日しないのではないかと
思わせる程の薄い入り。ギリギリ6割程度か。

聴衆の少なさに怒ってタキシードに着替える気にもならなかったのか、

全身黒づくめのラフなスタイルで登場。

黒いサングラスを着用し、長髪を後頭部でくくっている。

ポスターやCDジャケットで見慣れた好青年然とした風貌とは

随分違う。

これではイタリアン・マフィア、それも三下奴だ。

おもむろに楽譜を見ながら演奏開始。

ご自慢のサングラスがずれてくるのをしきりと手で上げる。

その間、片手はお留守、演奏は流れを欠く。

聴衆は終演までに、彼のその仕草を少なくとも90回は見せられただろう。

私は途中から「正」の字を書いて数えようかと思った。

ゴルトベルク変奏曲は、カイザーリンク伯爵がクラヴィア奏者ゴルトベルクに

弾かせるため、バッハに作曲を依頼して出来た由。

伯爵は夜な夜なこの曲をゴルトベルクに弾かせ、不眠を癒したそうな。

出自は争えないもので、私もガブリーロフの演奏を聴いていて、

しっかり眠くなった。

おやすみ・・・。


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