Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》Utopia in Paris

vol.26

「村山密展」(大丸ミュージアムKOBE)

9/19(火)まで大丸神戸店9階で開催中なのが、「村山密展」。

フランスで活躍し、シュバリエ・ド・レジヨン・ドヌール勲章も

受けた日本人画家である。

現在もセーヌ河畔に住んで創作活動にいそしんでいる由。
芸術を志す者が一度は憧れるライフスタイルをそのまま
地でゆくところが心憎い。

藤田にせよ村山にせよ、日本人の感性はフランスの情景と
不思議なハーモニーを奏でるらしい。
彼の作品には、対象の真実をえぐり出す荒々しさがない。
諷刺の毒とも無縁である。
在るのは、街並みへの慈しみの眼差しと優しさ。

画業60年だという。
ピカソと違って、彼にはもはや画風の転換は起こりそうにない。
「ムラヤマ・トーン」とでも呼ぶべき、この穏やかな筆致と色彩は
今後も不変なのであろう。

正直言って、80余点を一挙に観て食傷気味。
一口二口だと深遠な味わいの湯豆腐も、
五丁も食べたら飽きるでしょ?

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