Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》Who is he?

vol.101
「法隆寺展」(大阪・なんば高島屋)

聖徳太子1380年御遠忌記念として3/13まで
大阪・なんば高島屋で開催中なのが「法隆寺展」。

法隆寺が所蔵する飛鳥時代から現代までの仏教美術の
粋120余点が展観されている。
仏像はもとより絵画、工芸、染織など、仏教にかける人々の
想いがそれぞれの様式の中に結実している。

聖徳太子といえば仏教興隆に尽くした人物として知られるが、
当時、外来の宗教であった仏教を国の根幹に据えるのは、
綺麗事では済まされない難事であった。
崇仏派と排仏派に国論が二分される中、太子は崇仏派の
リーダーとして奮闘した。
権謀術数渦巻く飛鳥で敢然と仏教興隆を推し進める
太子の情熱、一方で日々自己をさいなむ孤独・・・。
眉をつりあげ、口を真一文字に結び、一心に合掌する
幼年期の太子像は、既にして苛烈な使命感を蔵している。

先頃の紙幣の意匠変更で、太子は一万円札の券面から姿を消した。
福沢諭吉が後釜に座った。
資本主義社会の迷走を遺徳を以て封じていた太子像をすげ替えたのだ。
景気が悪いのも道理か。


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