Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》opportunist
vol.75
「サム・フランシス展」(出光美術館(大阪))
ジョルジュ・ルオーの作品と並んで、出光コレクションの精華と
評されるサム・フランシスの作品群が、前期(1/9〜2/12)、
後期(2/20〜4/1)の二期に分けて展示される。
度々来日し、「間」「空間」など精妙な日本文化の美学を吸収した
彼は、余白を活かした多色の作風で画壇デビューを果たした。
雄渾な幾本もの線がうねり絡まりながら、キャンバスから
はみ出しそうな不思議な造型を形づくる。飛び散る七色の
飛沫と白い空間のコントラストが人気の秘密だ。
抽象とも具象ともつかないフランシスの世界は、万事不分明な
世紀に生きる多くの人にとって、時代のカオスを象徴する様で
心地良いのかも知れない。
しかし、シャガールの寓意性も、(出光コレクションが誇る、もう一つの
至宝)仙?の洒脱も持ち合わせない彼の作品は、衝撃や尾をひく感動
といったものとは縁遠い気がする。
禅画に色を付けた様で、観ていてどうも落ち着かない。
ジャポニズムも彼に関しては、罪作りなことをしたものだ。
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無断転載禁止 掲載:アーク編集室