Arts Calendar/Art's Report site/《FUKUI EIICHI no towazu-katari》sainthood
vol.63
「良寛さん」(京都文化博物館)
良寛(1758〜1831年)の没後170年を記念して
12/17(日)まで京都文化博物館(電話075−222−0888)で
開催されているのが「良寛さん」。
タイトルにまで「さん」付けされているあたり、遺徳が偲ばれて微笑ましい。
有名な天上大風の書の如く、泰然と天寿を全うした良寛禅師の生き様を
敬慕する者は今なお増え続け、全国的な広がりを見せている。
全国良寛会の会報は通算90号を突破し、平成12年5月には新潟に於いて、
「全国良寛サミット・イン・にいがた」が開催された。
この折には、創作能「日輪月輪〜良寛上人と聖フランチェスコの物語」も上演された。
本展もそうした一大ムーヴメントの一環である。
今回の目玉は、良寛と親交が深かった新潟の三旧家(阿部家・解良家・木村家)
(御三家と言われる)が出展した秘蔵の書簡や遺墨。これだけの作品が一挙に
公開されるのは今回が初めてとのこと。連日、開場前から多くのファンが詰めかける
のも頷ける。
良寛は、七人兄妹の長男。父・山本新左衛門(1736〜1795年)は北越蕉風中興に
力有った風流人であったが、良寛38歳の年、京都・桂川に身を投じた。享年60歳。
良寛と言えば、すぐに「飄々」「洒脱」などのイメージが付きまとうが、その蔭にこうした
衝撃的な出来事が有ったことを知る者は少ない。
彼のあの横に広い特徴的な文字、おおらかでいて何処か淋しげな細い筆遣いに
不可思議な死を選んだ父への追慕を看る。
京都展の後、東京のBunkamuraザ・ミュージアムでも展観される(1/20(土)〜
2/25(日))。
良寛ファンがまたしても増えるだろう。
「福井栄一の問わず語り」の扉へ
無断転載禁止 掲載:アーク編集室