Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》ZOO OF MUSIC-3
253.
8/12(日)
『楽器の動物園〜きららの村』秋吉台国際芸術村(その3/様々なアトラクション)
昨日の参加者はが580人だったが、今日は100人増えて680人になった。長岡市のリリックホールでやったときは1000人と1200人の入り込み数だったということで、この企画のすごいところは第2日目に人が増加するところだ。
リピーターがあったり、口コミで拡がったりするからだろう。
クリスとショーコのワークショップを13時から観察した。板を張った床を長い長い棒で会話のように叩く始まりがぐいろ参加者の心をつかむ。ただの音が言葉になることの端的な現れを示してもらっているようにも思う。
ちょうどデジカメの充電がないときだった。大勢が参加して、2階から眺めていると、音楽でのワークショップの典型的な半円状態の絵になっていたのにと惜しまれる。動物の音の当てっこがあったり、拍手をしていてピタリととめたり。昨日とは違うものが結構ある。マリンバの板(ローズウッド)はホンジュラスの特産だが最近なくなってきている話、手に持つ2つの小さな板の楽器(沖縄にもある)はもともと骨製だったということ、などなど。
昨日と今日で観察したり参加したアトラクションを概観しておこう。大きく4つに分かれる。
1)《音楽で遊ぶ》(これが核だ)。昨日紹介した「音とであう旅」「打つ、触れる、想う」の他に「MUSIC ZOO」「オ☆ケ屋敷」がある。
「MUSIC ZOO」は、楽器とその調教師であるミュージシャンに触れあう親密な部屋を多数用意することで成立する企画だ。10人ぐらいが参加し15分ぐらいの体験となる。ハンドベルを小さい子に渡しそれを鳴らしながら行進して、自分たちがめざす動物の檻へ入っていく。
ビオラの部屋で子どもよりも30歳代の男性がビオラに触り鳴らすことに異様なまで感激していたりすると、これは面白いことだなとは思う(でも、たまたま私が聴いたビオラの演奏は3曲もあったが曲の形になっていなくてはらはらした)。
邦楽器は人気がない。それでももう少し系統的なレクチャーが欲しかったし、それは特別のアウトリーチがあってもよかった。鳴らす体験をする展示企画のようで、人数が多いためかプログラムにならなくなっていた。でも、篳篥を鳴らすのは個人的には面白かった。笙も機会があったら鳴らしてみたい。
ホルンはチャルメラを鳴らしてくれたりアルペンホルンを使ったりはしてくれていたが、体験はなかった。オーボエはデュエットで単調になりそうなところを工夫していた。最後にストローで作った笛を配ってくれる。これは、子どもに人気があって、私のものをコンサートのあと子どもにあげると喜ばれた。
「オ☆ケ屋敷」の方は人気があったが、これが「オーケストラの中に入り込む体験」ということに気づいた人はどれだけあっただろう(私は勝手にお化け屋敷とばかり思っていた)。中に入った人はお化けはでなくても演奏に中に入ることで面白さが感じとれたらよかったことになるだろうけれど。
カジュアルな演奏は特段問題でもないが、トランペットの男性がにやにや笑っていてかなりだれているのが気になった。何度も同じような曲をちょっと弾くのだから嫌になるのもわかるが・・。ただ、3歳の女の子がとても感動して終わった後オケにずっとにこにこ手を振っていたという事実もあって、すべて否定的に考えるのもおかしいともいえる。
2)《探検する》にも4つのアイテムがある。
まずソニーが協力している「デジカメ探検隊」。タテモノのなかのあるものを撮してくるクイズ。それなりに楽しそう。でも、もう少し個性が出るような問いかけがあったらどうだろうか?そうすると同じ謎でも撮してくる人同志で違っていて話し合いができることになるのではないだろうか。
「音の採集」。これもクイズもの、デジカメより少し幅がある。採集した音を参加者で聴き合うともっと面白いだろう。でも、そのためにはコーディネーターがいる。コーディネーターやファシリネーターになれる人、アーツマネジメントのノウハウをもった人が育つともっとこのような企画は面白くなるだろう(官製の博覧会などに見られる「イベントお土産ラリー」になる危険度はずっと減少する)。
あとは、「森の盗賊」と「スタンプ A GO GO」。
3)《楽器をつくる》。「リサイくるくる」「バンぶーぶー」「セッきんきん」。これはこじんまりとそれなりに楽しそうだった。ここで作った打楽器を祥子さんはとても喜んで、最後のコンサートで積極的に紹介していた。
4)《参加する》。「梅田憲司イラストレーション・エキシビジョン」。広いギャラリーに人が少なく寂しい感じがした。いいイラストだし感心する人がいるが、アンケートもあまり書く人もなく、何かせっかく作家がいるのだから、教えるというのではない交流の楽しみがあるはずだと思った。たとえば一緒にイラストを描いてみるようなこと(音楽に関係しつつ)があってもよかったのではないだろうか。
「プリントゴッコ教室」。前日は定員の倍を入れてしまって、今日は80人に絞っていた。郵便局がタイアップして記念切手を売っていて、即座に郵便事業にしようとしていた。音楽とどこかでからむともっと面白いのだろうな。
「アート・ア・ラ・カルト」・・バンブーワールド(おじいさんが、竹とんぼや鉄砲を竹で作ってみんなを待っていた。初めは少なかったが徐々に多くなった。
あと紙芝居/絵本の読みきかせ、バルーン・アート、ちびっこアーティスト展覧会(1500人の幼稚園や小学校の子供達の絵)、からくり時計(1時間ごとにアルペンホルンや太鼓、琴を中庭で演奏する)、子供たちの写真展(これは食堂に貼られた過去の夏休みの企画のことか。版画がよかった)。
1500人の絵は学校でおざなりに描かせたものもあるように見受けられ、芦屋市立美術博物館や三重県立美術館などに行っては圧倒されてしまう児童美術の世界ではない。この絵を見るために家族を連れてこようと言う作戦だが、そんな「不純?」な動機に正当性を与えるためにも最低限の展示魅力(もちろん技巧のことを言っているのではないが、塗り絵を貼られてもなあ)が要求されるということも指摘しておきたい。
今日の「クリストファー・ハーディ&新谷祥子パーカッションデュオ」のコンサートは17:04〜18:05。昨夜よりも入場者は多かった。真ん中の席よりも響きは少なかったが、全体的に充実した演奏のように思われ、2度聴いて昨日は聞き落としていたディテールや音色を楽しんだ。アンコールは今日はアメリカ民謡(アメージンググレース)だった。やっぱり今日も新谷祥子が演奏した「話す石」がとても気になる楽器だと思った。
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