Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》JAM West meeting・・・
日本アートマネジメント学会関西部会(JAM West)の例会。10:30〜12:30。文化振興振興基本法を巡って中川幾郎さんに丁寧に解説してもらう。色々な問題を指摘していただいたが、とりあえず項目だけ列記しておく。
【文化振興振興基本法を巡る論点】
1)自由権と社会権が一体となった第3世代の基本的人権としての文化権。それを規定するべき条文が実に不明瞭なものになっていること。
2)文化基本法と芸術振興法の混在。「文化芸術」というlことばの気持ち悪さ。
3)国と政府〜用語使用方法の混乱(これは「子ども読書推進法にも見られる)。
4)自治体の責務規定の矛盾〜地方自治体と国との関係規定が分権への逆行になる恐れ。
5)基本方針策定におけるパブリックコメント制度(これは公開制度に問題はあるが実現)と、文化審議会のあり方(芸術評議会的なものになぜならなかったのか)。
6)「文化芸術」の例示が限定列挙ととらえられる恐れ。「生活文化」についての定義。
7)業界振興法的内容と文化庁「設置」省令的内容。
四万十川国際音楽祭の柳川さんが中村市から参加してくれるし、神戸大学の藤野さん(ベルギーのフランス語共同体においていままさに文化振興法が制定されようとして、日本と同じように議論されているという)や大和銀行のシンクタンクの筒井さん(これから関西圏の振興を文化で考えたい)など新しい顔が見られて嬉しい。
学会の本部は財政が大変だということだが、これは新しい会員を入れていくことで少しでも貢献できればいいなと思う。中部部会が出来ることでもあるし、それによる減少分も、関西部会の独自性を作って補わねばならない。
OBPアーツプロジェクトの第3段は、大阪教育大学『 -ion』。明日まで。松下IMPビル内空きスペース。美術専攻の人たちだけなので第1段、第2段よりも展開する場所は少ない。
特徴としては参加型や美術教育の展示があり、今朝の朝日新聞大阪市内版に写真入りで紹介されている。大阪教育大学付属池田小学校での実習で小学生に制作してもらった作品もあって、これが記事を大きくしたのかも知れない。
参加型のものがやはり人気だ。私もわっぱに好きな字や絵を描いて、好きなところにわっぱの連鎖を作っていく(ワークショップ「メッセージループ」竹内潤)部屋で遊んでみた。フィギュアを簡単に作ることを実演している学生(三好吾一「お〜い七三くん」)もいて、ちょうど2名の女性がそれを熱心に見ていた。
14時から森小路のマジックランプで『タカコレ!ワイド vol.1』14:05〜25:32。タカドノ=高殿(というマジックランプの地名)でのなんでもありのパフォーミングコレクションのこと。いつもよりも「ワイド」ということで長い(30分間)。いつもはその半分ぐらいの時間。出演したい人は3000円を出すだけでステージに上れる。
MC、小林由佳。
見る第7の栄養素『P.カウンシル「C調メッセンジャー」』。3人が3つのデュオのコントをする。着替えののために幕間がいるので小林と一緒に告知などのMCをする。「邪悪兄弟スペシャル」。気の弱い邪悪。「不条理クイズ」。FUJOIRなカミュ的看板とサックス吹き。これはど派手でなかなかに面白かった。「みやもっちゃん」。時代物。
きらら「酒とお蕎麦と男と女」。作=中川浩六、演出=岡あやこ。ブリッコの彼女が来ない大晦日に、二股かけている恋人(きちんとした教師みたいな女性)を呼んでいたが・・・。どたばた芝居。
即興集団吉兆(じーじゃお)。会場参加型なのが面白い。干支以外の動物を言ってもらって(今回はタツノオトシゴになった)、出演者みんなでその恰好をする。
次のシネマパラダイスでは、シネマハンドブックから1つ作品を選んでもらってだ(今回は「メン・イン・ブラック」、それのストーリーを聞いて即興でその作品を創る。それは即席だから機転が勝負なのだが、その創ったものを短くしていく(3分、1.5分・・)ところに面白さがある。お芝居が長さでどんな形に変わるかをエクササイズしているみたいだ。
最後に、予め客席に単語や台詞を書いてもらっていて、それでお題を選び(「食べられません」になった)、芝居を創りながら、床に置いた単語(台詞)を開いて物語がラクビーボールのように意外な展開を見せる。
客席は同じ世代の人たちからの言葉が多かったから創りやすいだろう。が、これが例えばお年寄りだったらどうなるだろう。つい、年末の山科文化芸能祭で招待したらと仮に考えてみていた(うちの大学の忘年会とか)。
18時半から、大阪厚生年金会館芸術ホール(緞帳にそごうと三菱電機のマークがあって時代の変遷を感じる)で『鼓童ワン・アース・ツアー2002』を芳江と楽しむ。大きな会場で太鼓を聞くのは年に1度の恒例になっている。かっこい黒人の女性など外国人のルックスも一緒に楽しんで見ている。
お年寄りも多い。今回はまえにびわ湖ホールで見た新しい演出とは違って、すごくおとなしいもの。照明も普通。ひたすらモノクロームな太鼓が続く。そういうことからか、石井真木作曲の『モノクローム』が一番色彩豊かにイメージが広がって行ったのもうべなるかなである。冒頭の「KAI」や「祝の調べ」は初演。年季が入っていく集団でも常に新しいものを入れているのはすごいことだ。
演目は、1)KAI(短くシンプル。でも大きな宮太鼓を野球のバッドのように打つので強く身体に響く)、2)韋駄天(締獅子太鼓と沖縄太鼓が上手と下手に分かれるシンプルなもの、ちょっとうとっとする)、3)花八丈(小島千絵子の踊るようなバチさばきが定番になっているもの)、4)三味線(一人弾く津軽三味線。打楽器のような同音反復に鼓童的個性が感じられる)、5)三宅(男っぽくて演奏する男たちのカッコが決まる)。
ここで、15分の休憩。6)Bird Island(金子竜太郎の作曲。一番世界各地の多文化性がある曲。こういう音楽が今回はまるで少ないのが残念)、7)モノクローム(赤い火が音の反響の先に見えた錯覚がした)、8)雛ノ鼓(女性2名が舞を見せる)、9)祝の調べ(秋田馬子唄、一管の篠笛)、10)大太鼓(宮太鼓を褌で叩く最高潮へ)、11)屋台囃子(秩父の夜祭りから)。そして鉦がコミカルに音頭をとるアンコールへ。
終わって、ホールから南の北堀江へ歩いていくと、本町よりもずっと近くに最寄りの地下鉄駅があった。この前お茶とゆっくり楽しんだポーポー屋でオリオンビール、マルダイ(泡盛)、そして野菜中心の沖縄料理。美味しくてしゃれている。沖縄の田芋やひじきのコロッケ、島らっきょう。
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