Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》C-Pack*1


347.
5/17(金)
アトリエ劇研演劇祭C-Pack(さらんプロデュース/砂連尾理+寺田みさこ)を中心とした忙しい金曜日のことども


10時前に大阪駅のグランヴィアホテルで(社)関西経済連合会理事(事業推進部長)の岡政徳さんに初めて会う。サントリーの研究所の佐藤さんも一緒になって、関経連の仲川さんから劇場文化研究会ワーキンググループの進め方の説明があり月1回のペースで研究することにする。

京都橘女子大学で13時から山科青少年活動センターの丹羽さんと竹田さんにお会いし、そこのロビーの企画展スタッフ募集について協力することにする。リボンゼミで授業とするとやっぱり負担が増えそうなので、とりあえず大学周辺に下宿している学生や山科経由の学生で自発的な参加をまず呼びかけてみようと思う。

4限目の授業のあと研究室に戻るとまたTAM研中西組の上田さんと水野さんが王冠を切っている。20日に出来るかどうか。でもかなりの学生が家に持ち帰ってテレビでも観ながら内職をすることだろう。美術プロジェクトへの参加、その第一歩は始まった。

明日の準備のために松ヶ崎からアトリエ劇研に歩いてみる。10分ぐらいで着いてしまう。ただ、公演後にはなとしゃべりながら帰ったが、住宅を抜ける小径を行くとうるさいくて文句が出そうなので大きな道を行く必要がある。

アトリエ劇研演劇祭C-Pack(さらんプロデュース/砂連尾理+寺田みさこ)19:02〜20:03(さらん「バナナ」が終わってここで休憩。その後じゃれみさダンスで)20:15〜20:40。

観客は50名弱。もう少し入りが欲しいところだが、二口大学とごまのはえの二人だけの芝居を1時間分作るのは(構成/演出:杉山準)演出も役者もどちらもけっこう大変なこと。

出だしは笑ったが、どんどんぞっとするようになり、「白昼夢か幻想、その悪夢的反復」が表面化する(バナナでのごまのはえの彼女?に対する逆襲は突然なので2度見てもまだあっけにとらわれたままでリアリティが起きない)。そして「未完成や不足の対処方法」を考えさせられる。つまり、抽象度の高い演劇だからだろう。

休憩後、じゃれみさダンスの始まりでバナナ食べがあり、かつ直前に演じられた芝居で二口大学が演じた「足を引きずる男」の歩き方が寺田みさこによって引用される。いままでのPackage4の絡みとは違うさらりとしたリンクがあって、あた楽しい。「初夏一番」という題名は2月頃に借りにつけたもので、11月のアイホールで完成したときは別のタイトルになっていると思われる。

砂連尾理が、生の形で自分の深層部分を出そうとしている過程がうかがえる。その分中庸な生活の豊かさや中流市民のささやかな幸せを感じさせてきた独特のムードはまったくなくなってしまっている。それもこれからの彼らの動きなのだろう。

寺田みさこの初めの方のソロはやっぱり美しくキュートだが、デュオの絡みには交じり合えない二人のでもとても込み入った関係に直面したとまどい。そんな人と人の不器用な関係がそのまま映し出されているように感じて少し息苦しくなった。

展覧会の絵のピアノが流れるとともに、高く吊された扇風機が回り出す。扇風機のはねだけでなく、扇風機自体も羽を回すことで回ってしまう。なんだか、ダンスでも自分が回ることでその空気や劇場自体が回ってしまうことがあるっていうことと繋がっているような気がした。

黒子さなえさんの娘さんも客席にいて、この2つの扇風機が何時回るのか、回るのかどうかをじっと見ていたのが印象的。アーティストの子どもはやっぱり客席でもよく見ている。「バナナ」の箱(遺骨入れみたいでもある)の中にあるおもちゃなどを幼い彼女はとても気にしていた。

帰るとこの前の青木記者の取材原稿がファックスで来ていた。「赤れんが倉庫から芸術発信」と見出しにもなっていて、「れんが」をカタカナにすることとともに、次のようなメモを作ってファックスしておく。
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大要はこのとおりなのですが、名称などを少し正確にさせていただければと思います(れんが→レンガなど)。それと私は「発信」という言葉は(芸術に対しては)一切用いません(情報を伝達するときは発信でもいいのですが、芸術は発信することはできず〜出来ると芸術ではないので〜芸術にまつわる情報を発信するだけなのです)。これだけは、よろしくお願いします。
*赤れんが倉庫から芸術発信→赤レンガ倉庫から芸術発芽(芸術発‘芽‘が変ならば、芸術創発、芸術創出、芸術創造、創る芸術、芸術誕生なども候補です)
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送ってもらっていた『アーツ・マネジメント』(川崎賢一・佐々木雅幸・河島伸子、放送大学教材、02.3)を読む。いまやお国も「アーツ」になったなあという感慨。ポピュラー文化とか新しいメディア文化なども含まれていて、自分では正面から取り組まない個所だから参考書としていいなと思って読むが、所々用語が混乱していたりする部分があって、気づいたところは「こぐれ日録」で指摘しておく。

小舅のように日録では指摘したが、コンパクトないい教科書であることは間違いない。たとえば、鑑賞者開発で紹介されている「タクシー運転手、ホテルの従業員、美容師などに対する文化参加の機会を提供している」イギリスの例はとても参考になる。また、「インプレサリオ」や「ステ−クホルダー」など自分の語彙にしていないキーワードをチェックすることも出来た。


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