Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》Kyoto Art Map 2002


vol.349.
5/24(金)
事例研究とKyoto Art Map 2002めぐり


大学で事務をいろいろやっているとあっという間に、文化政策事例研究の時間に。うちはKyoto Art Mapに各自がばらばらに行きながらついでに自分が担当するアーツプレイス研究をしたりもするという自主的な時間にしてある。他の教員(織田さんや木下さんなど)の事例研究も清水焼き団地に視察に行ったり博物館とかに行ったりするもののようだ。

暑いがいい天気。2001リボンゼミ出身のうち端さんの事例研究に行った渡里さんや前田さんも結局アートコンプレックス1928を編集というテーマで研究するというから、小原啓渡さんには悪いがうちの事例研究と別々に対応してもらうことになる。
たまたまデジカメを借りた川上さんらに途中会ったので、和田=石野=川上グループが調べるというアーツカフェまで一緒に行ってみる。

御池通りでKAVCの木ノ下智恵子さんに出会う。今日は授業で原久子さんらも学生を連れてアートマップしているようで、多くの関西美術関係者が京都画廊めぐりをしていることになる。夜は新風館でパーティもあるし(結局出かけられずログズギャラリーも聴けなくて残念だった、松尾恵さんたち、ごめんなさい)。

彼女たちが取材しようとしている場所の一つは、新町御池上ルところにあるカフェ&ギャラリー「Lugol(ルゴール)」。2000年10月にオープンしたところで空調のダクトが白く塗られてそのままになっているから天井が高い感じになっている。

「11〜23時の間いつでもお食事をして頂けます。もちろんお茶だけでもOK。京都を中心に活動する若手アーティストの作品を随時展示。」と店の名刺に書いてあるように、いまは躍動的な乗馬写真が飾られていた(高橋章夫)。質問について悩んでいたが、たとえば、どういう基準でアーティストを選ぶのかということは聞いて欲しいなと思う。

私は先にそこを出て二条城駅の方向へ歩く。ふと御池通りからはずれて小川通りを南に少し行くと、町家を改造したギャラリーやカフェ(KAFE RUMBLE FISH。そこの人に行ってタフ2のチラシを置く)、ショップがあった。
「京町家 繭」というのが全体の名前のようで、奥に友禅染の体験ルームがけっこう大きく取ってあり子どもたちが実際に参加していた。

Kyoto Art Mapにあったから知ることが出来た「ARTISLONG GALLERY(ギャラリー アーティスロング)」。熊谷誠のシンプルな(実は入念に刷られた)線で風景が出現する絵画が展示されている。

ここはもともと古いお家だったのだろうか(奥に普通の玄関前の石があったりする)。昔風の結構賑わっている近隣商店街の中に、ええっという感じでコンクリート打ちっ放しの空間が出現するところが面白い(これを設計した建築家もギャラリーにいた)。ギャラリストは黒木郁子さんという人。

二条城前駅から三条京阪駅へ。戻ってKyoto Art Map 2002の協力事業の一つ、新しくできた「ギャラリースペース○△□」(古門前通り)を探す。
この辺りは古美術屋さんの集積場所である。その通りにこの現代美術スペースがあった。
2階にはカフェスペースもあって、この2階は学生さんなど自由に借りることができるスペースで1週間で5万円となっている。これは、1階の15万円(審査あり)に比べるとぐっと利用しやすい料金体系。

1階はいまは武蔵篤彦展(油彩の筆跡が残っている抽象画)で、次には扇千花が紹介される予定。オーナーの下永さちこさんは、社会人入学した京都精華大学芸術学部と大学院を最近に卒業した人で、新しい美術の発表と情報交換、気楽なおしゃべりの場所として作ったと案内文に書かれている。

そこからまた鞍馬口駅へ。協力事業としてやはり載っていた木野邸に行ったのだが、実は5/28からのオープンだった(町家 live-long)。うっかりしていた。入り口から家の中を覗いていたらとなりの木野邸の人に声をかけられる。かなり怪しい人に思われたかとかってに感じてタフ2のチラシを渡すことすら忘れて三条京阪へ戻る。

立体ギャラリー射手座、少年少女科学クラブ、「僕達が微かな光に近付くと、蛍光のエフィラは沈黙した。」
黄昏の理科室に迷い込むみたいな感覚の展示。ここのギャラリーにはわざわざ「立体」とついている。そのことをいままであまり気にしなかったが、確かに平面よりも立体とかこのような全体を使ったインスタレーションを多く手がける画廊なのだ。

地下にあることもあって暗くするタイプの展示も多い。今回もひそかな光を揺らめかし、足元の不安定さを視覚でなく触覚や身体のバランスで感じさせるようなインスタレーションになっていた。奥にある物体の回転が不規則ぽくてなんだかいい。入ったところの部屋にある作品は、シリンダーに液体が染みこんでいくさまを見せていて、昔の時計みたいな音(あとで新聞を見るとピアノ)が間歇的に鳴っている。

向かい側のギャラリー三条「林康夫展」。ここには舞台美術を手がけたりしている巧みなベテランの作品が置かれている。
まだまだ、Kyoto Art Mapにある画廊を廻れていないが、とりあえず、ここで一服。アートコンプレックス1928でのお芝居が始まるまでインド雑貨とかのお店をぼんやり眺めて時間をつぶす。最近、魚の目を昔手術した左足の裏が痛くなる。今日もだんだんとそこが痛くなってきた(歳ねえ)。


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