Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》Higashiyama
dance festival*2-2
さて、前回のこぐれ日記368では、「おどりまわり」、つまり芸術環境観察の記述ばかり長くなってしまった。やっとここで「ろ」組の内容自体を簡潔に記しておくことができる。19:03〜20:28。
1.清水啓司 「完全即興の試み」。15分間。
大きな白いシャツに黒いパンツ。モノクロの極地のダンス。客電をつけていても観客の目線が徐々に集中していく。そのそれぞれの目線が見えるようだった。外部からの音はなく、音は自分の足踏みによって生み出され、それがステージの照明器具の金属音を生む。
後ろに倒れても、悲惨でもなく滑稽でもない。
彼のダンスの「骨」がよく見えるステージ。骨といいながらも、その骨には色気も臭覚もあるのだけれど。
2.呆然リセット まばたくスイート.17分間。
男二人組、9/6.7にABENO LOXODANTAの「ダンスの時間」に出演するという。
演出・構成・振付が柿尾優。
黒っぽい柿尾と白いTシャツ(Sweet 砂糖菓子などと書かれてはいるが)を着た藤村司朗が踊る。藤村はうさぎおいしかのやま・・を歌っている。ファンキーガール・・東西のヒップホップ(ラップ)で踊っても臭さの直前でクールにずらす構成の妙がある。この回は偶数に音楽があって賑やかなダンスを配置した構成になっていた。
3.白水俊子 フンアフプー。18分間。京都芸術センターで作られたダンス。
暗がりの中でドアの形あるいは鍵穴のように白水の後ろ姿が浮かび上がる。後ろに組んだ両手だけがダンスする。呉夏枝が作った衣装は黒っぽいワンピース、裾だけ赤が入っている。すぐに闇に溶ける。
縄跳びの音。白水さんってロシア系の少女のように見える。正面からの衣装は赤がコントラスト鮮やかに胸を染める。
女の子が(白水さんのご近所の娘さんらしい)が詩(どーどーちゃん作)を読む。どうも前の席に女の子がいてそこで読んでいるようだ。耳の大きな仏様のお話だろうか。かなり深遠なお話のようにも思えるし少女はこういうことを本能的にすでに知っているのかとも思ったりもする。
アコーディオンも生音。弾きながら河田まゆみが上手から出てきて下手に消える。消えてもまだ三拍子の音楽は続く。白水もやってきてはかくれんぼ。腕だけが覗いたりする。銀色のお面はウルトラマン。何だか目がいびつに見え、両手を上げながら白水が消える。
4.北村成美+峠佑樹(峠は演出*構成を担当して出演はしなかった) Fragments(フラグメンツ)。椅子が一つ。前半は北村が座って踊る。後半は客席の男性(すぐに竹之内淳志さんのワークショップにみやじけいこさんと一緒に来ていた池田さんだと分かる〜峠さんの音楽仲間でもあるらしい〜)を座らせてマッサージをする。それがダンスになる。音楽(作曲)は船橋陽。
今回は北村が小さな時の想い出を録音してその声で踊っている。ランドセルの群れにくっついて遠くの町まで行った話。泣きじゃくる声が繰り返し聴こえる。落ちがないと謙遜するしげやんの「声」だが、ベルサイユの薔薇のバックが役に立ったりして、そこはそれ、けっこうおかしいお話となっている。
20:18〜28。東山オクラホマミキサー、東山目玉企画第1弾。構成:竹ち代毬也。ほとんど全員が参加してオクラホマミキサーに合わせて踊っている。全員が合わせたのは前日だという。歌の小節ごとにそれぞれが振り付けた踊りがどんどん続く。
これはこういうアンコールにぴったりのもので、ジャズライブのアンコール的プレーヤー紹介を思い出す。黒子さんの衣装がヌーディー。最後の挨拶には17名が勢揃いしていた(次の日はもっと多かった)。制作の小鹿さんらもいたから総勢20名ぐらいが参加していたんじゃないかな。
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