Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》GACHIBUKURO-2
最近、やけに学生との交流が多いが、多分今日でこの現象はほぼ終わるだろう。みんなはぼちぼち郷里に帰ったりバイトに精を出したりし出す。あるいは、運転免許。
TAM研の校外活動日。こういう集団で動くのははじめてで、他の研究会はミュージアムの視察とかまちづくりの現場に行くとかがメインなのだが、ぼくらのアーツマネジメント研究というのは自発的な芸術との交流が理想なのであんまり集団で動くのはやめていた。というか、かなり参加動機とか趣味の部分でばらつきがあるからちょっと難しいかなと思っていたのだ。
でも、TAM研メンバーは誰も扇町ミュージアムスクエアに行ったことがないと聞くと、形があるうちに一度ぐらいは行っておくことに越したことはないだろうと思って、14時にJR天満駅に集合ということにした。用事が出来たり単に忘れていた学生もいたが、5名は集合する。
ぼくは30分くらい早く来て普段は見ない北区の施設や関西テレビと一緒にあるキッズプラザ大阪(大人が1200円というのはかなりの高額だと思うが今日は休みなのだろうか子ども連れで賑わっていた)なども見つつ、あらかじめ写真を撮ってもいいかどうかなどをOMSの受付で聞いておく。
野宿者が多い扇町公園の南部分が工事をしていて、また追い出された人もいるのだろうなと思う。スケートボートの禁止立て札もあったが、その目の前で男の子たちがいつも通りびゅんびゅんやっていた。何かが少しずつ変わっているようで、特段気にしないで通過すれば何も感じず見ないことだなと思う。
第2回の『関西ガチブクロ展〜叩き、叩かれ、叩きあげ。舞台美術屋、ひと暴れ』のために、いつもの劇場入口が閉ざされている。OMS自体どんどん閉まっていく感じが強くて、もうカフェもやっていないのかなと思ってのぞくとそこはやっていた。考えてみればここもTAM研のために買った『間宮吉彦設計の店2』というミーツリージョナル別冊号で見ればちゃんとした写真で紹介されているお店(REPAIR saloon)なのだ。
けれど、OMSの中の有機的なアフタートークの場所であったりライブがあったりした場所としてここを意識していただけで、そんなデザイナーを意識したりして座ったこともなく、それがもちろん一緒になくなっていくということだが、それは特段大騒ぎすることもなく街はそうして変遷するんだろうとみんな思うのだろう。まあ、とりわけ間宮吉彦という人を尊敬している学生がうちにもいて彼女にとったらまた別なのかも知れないが。
さてガチブクロ展に入る。当初30分ぐらいあれば学生も十分だろうと思ったが、1時間以上見ていた。学生たちは、まず最初の音響(T&Crew)の部屋でさまざまな音の効果を楽しむ体験が出来るためにかなり惹きつけられ、岩村原太の照明部屋でも明かりを操作していたし、人形芝居のように幕を上げたりするコーナーにも興味を示していた。
宇宙訓練のために逆さになってボールを受け取ったり水を飲んだりするブースでも、たまたま男の人が体験していたので興味深く見ていた。場内にぎっしりチラシの多さ。これがここでやっていたということも、頭では分かるとしても、いまはただの展示場なので、ここが演劇の場であったという実感は少ないみたいである。
そこで名物の2本の柱のことを話して、自分だったらどこにステージを作って客席をどこにする?と聞いても、やっぱり一度ぐらいはOMSで観劇していないとこの空間の様を想像することは難しいようだった。
そういう意味では、この空間がこの舞台美術セットではこういう風になったのだよとか、この舞台では柱がステージの両横にあって客席は双方から見るようになっていたのだよとか説明したらよかったのだろうが、まず展示を観るだけで十分な時間がかかるのでそういう説明をする余裕はなかった。
できれば、11日までにまた行く人がいたら、自分がどういう風にこのがらんとした空間に劇場を作ることが出来るのかということを、展示されている美術模型やスケッチを参考にして想像するといい勉強になるんだろうと思う。
池田ともゆき(多分)だっただろうか、美術が決まるまでのスケッチやイメージ図、参考図表などをファイルして置いてあって、こういうingプロセスを見るのも実に参考になるなあと思ってぼくは見た。
やっぱり舞台を造っている人に一番役立つ展示だろうが、観客であるぼくなどもこうして美術が出来るんだなと感じられてとても面白かったから、どこかでまた関西の美術屋(美術「家」としていないところもまた一つの主張なのだろう)展が行われることを期待したい。
このあと、少し南船場のカフェめぐりをしてから、ぼくは次の予定地ウィングフィールドへひとり向かった(「糾い〜あざない〜」を観る)。
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