Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》2PIECES OF ESSAY-2
はじめのものは、京都橘女子大学での様子をエッセイにしたもの。ちょうど東京から夜行バスで鳥のマーク(通称)さんらが来た直後に書いたために、そのことを取り上げていたりしている。最後は、やはり大学の関係で書いた原稿、はじめのものと関係しているので、ここに挙げておく。こぐれ日記535に続いての番外編、なかなかにレビューが書けないのは問題なのだが、ここは大目に見ていただけるとありがたい。
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《外部にアーツマネジメントの先輩を創っていく》
本学に文化政策分野で活躍している先輩はまだいない。関西を見渡してもアーツマネジメント分野の先輩はそれほど多くない。でも意欲を高めるには、モデルを見せるのが一番である。
いまでも学生はアーツセンターや劇場に赴きインターンシップのあとアルバイトをしたり、ダンスグループの制作や美術展の説明係を志願したりはしている。が、それはまだ一部に限られている。
文化政策研究センターの企画に学生をタッチさせてきたのは、若いアーツコーディネータたちの姿を見せたかったからだ。ただ嬉しいことに、制作者を募集しにくる振付家やワークショップを提案する音楽家や美術家が出現しだした。
新学期、劇場ではなく本屋や画廊、古い造船所や個人宅の屋上などで公演してきた東京の劇団がやってきた。さっそくゼミで、彼らから10月に西陣の元織物工場で行う公演のお手伝いについてを提案してもらう。
すると、学生はとても乗り気。そのあとさらに楽しいワークショップをしてもらったので、学生も私もとても幸せな気分になった。
このように、外部からアーツの風をキャンパスに送り積極的に授業に取り込んでいくこと、これがなかなかに有効な先輩づくりであると最近は感じている。
《インターンシップにかかわって》
文化政策学部が出来て、アーツマネジメント分野に適したインターンシップ場所を開拓することになりました。ただ、アーツマネージャーという職種が世間的に確立し認定されたものであるとはかならずしも言えない状況ですので、就職との関連については手探りの状態での出発でしたし、いまもその状態は変わっていないと思われます。またアーツと一口に言っても、実に多様です。さらに、実際の展示や公演よりも稽古や創作、アウトリーチを重視したりするなど、方法論もじつにさまざまです。
したがって、ビジネス領域のように仕事の体験をある程度予想し類型化できる職場とは違い、学生の希望はまだまだ漠然としたイメージであるだけのことが多く、インターンシップ先もまたそのホール独自、そのセンター独自の個性によって成立しています。
自治体とその関連財団のような公共機関だけではなく、NPO法人も受け入れ先になってもらっていて、そこでは施設だけでなく活躍しているところでもあります。とくに、初年度はそのマッチングには気を使いましたし、蓋を開けてはじめて分かったことも多かったわけです。
しかしながら、そのうちに受け入れ先の個性がわかってくるにつれ、ここのホールはとても親切に手取り足取り説明してくれるところだとか、ここのセンターは若いコーディネーターの姿を自分で盗むようにしながら仕事を自発的にすることだというノウハウが先輩たちによって蓄積されてきています。
京都市内の施設ではインターンシップの受け入れ後もアルバイトとして仕事を続けるようにし向けていただいたり、ボランティアとして引き続き公演や創作準備の手伝いをしたりした学生が昨年度数名出てきました。
このような場合を含めて、インターンシップは学生がアーツマネジメント活動を行っていく上での重要なきっかけとなっている場合が多く、動機付けや実際の仕事を始める顔つなぎの場としては十分にその機能を果たしていると思われます。
問題は、では受け入れ先が実際に卒業後に学生を受け入れることが可能かということ、つまり、全体として実際の就職や就業ということの関連がまだ明確ではないという問題に帰結します(全国的に見れば就職採用の事例はありますが、毎年同じ機関が採用を行うほどのアーツマネジメント機関はほとんどありません)。また、遠方にある学生の地元芸術機関、文化ホールにインターンシップをしたい学生がいた場合の準備期間不足や実際の対応の作業など解決すべき課題(一昨年度は対応できましたが)があり、これからもまた柔軟な対応が必要になると思われます。
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