Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》art support FUKUOKA

vol.597.
2/18(金)
福岡へ(1)〜アートサポートふくおか文化政策レクチャー


断酒暦45日。
朝、トヨタのビデオを少し見て、さきが今度行く大学の少人数授業(ゼミなど)のパタンと自分がいまいろいろ考えて学部教授会に提案している案と比較しつつ、23日学部教授会向けのメッセージを送信。そのあと、家を出る。

久し振りの博多だ。のぞみのチケットを昨日、券売機で定額にて買ったが、京橋で帰りをチケット屋で買うと、3000円以上安かった。またまたバカだった。のぞみはあんまり変わらないという先入見があったが、これは東京行きだったのだ。

隣に、3人の子ずれの夫婦。そういえば、この前こだまで米原に行ったとき、京都駅の待合室で4人ずれのお母さんに会って、退屈していた子どもたちと遊んだ(自動ドアがどうも面白いらしくて)。3人以上の子ども連れを見るのが珍らしいので、つい微笑んでしまう。

福岡駅から地下鉄で2駅。久し振りだ。川端中州。三段傘を開きながら、中州側から出て、ビジネスホテルへ向かう。アルティ・イン。そういえば、京都府の人がアルティを誉めていただいてとか言っていたな。誉めたことってあったっけ?まあいい、けなしたと言われるよりまし。

その途中に、自然料理家『なぎの木』〜九州を召し上がれ〜スローフードなひとときを〜という新しく出来たような店があり、そのキャッチが気になり、チェックしておく。今日の主催者アートサポートふくおか代表の古賀弥生さんを連れて、強引に2次会の予約をしてしまう。単なるスローフードトレンドに合わせた店でもあったが、まあ、やっぱり、九州の素材と言われるとつい旅の者は行きたくなる。

2500円のコースと思っていたが、おつくりも出ていて(けっきょく魚が一番うまいか)、3000円のコースだったかも知れない。最後にでた豚肉は食べきれず。ラムネを飲んだだけだったが、ちょっと49歳のぼくには多すぎる感じがした。でも、2次会まで付き合ってもらって、ありがたかった。帰ると23時半ごろ。

なぎの木(うちの大学の最寄駅が「なぎつじ」である)での四方山話から:
福岡県立美術館の川浪さんが、むかしTAMでぼくがしゃべっていた意味がようやくわかって来たという。これこそ、スローレクチャーだ。中学校の美術の先生(彼は生徒に「先生」と呼ばせていないそうで、これは見習わなくちゃいけない)が、修学旅行で京都に来るので、また連絡するという。こういう修学旅行の文化体験を大学(センター)として、ちゃんと受け入れるととても面白いなあと思う。またまた、仕事が増える予感。

うずめ劇場の制作とかいろいろなことをしている五島さんが鳥取大学に行くのだそうだ。ちょっと、京都に近くなるね。横浜市の野田さんが教授だっていうし。鳥取の動きは注目である。古賀さんも五島さんもぼくが間違った加藤さんもみんな福岡市役所出身の才媛たちである。「役所×1」という勢力がますます増大するなあ。

福岡市の人が、福岡市役所の試験が難しくなって、国家公務員上級に受かった学生がこちらは落とされるのだという。きっとそんな優秀な人はまた役人×1グループに所属するようになるだろう。同じその人が、大阪市の一連の福利関係の騒ぎは、自民党とマスコミによる民主党潰しだという。なんて、簡単なことに気づかなかったのだろう。ふと、福岡県庁時代に対峙していた自治労の人とか解放同盟の人とかの顔が浮かぶ。

本番の話は、あとでブックレットみたいなものになるそうで、きっと、実際にぼくが話したことよりいいものを古賀さんらが作ってくれるでしょう。

アクロス福岡608会議室、18:30〜20:40。アートサポートふくおか文化政策レクチャーVol.4『市民と行政がつくる文化振興プラン』。はじめの1時間は、16日に発表された福岡県の文化振興プラン(仮称、骨子)を批評的に読むという作業をする。批評的に読むための視点として、以下の3点を板書する:

1.自治体(地域)と国では、文化振興はどう違うのか〜上意下達からいかに自由になるか
2.市と県の違い〜県の広域性と特性に着目して
3.「文化を」と「文化で」〜この両者をよく区分しつつ、県の文化振興のウェイトは後者ではないかという仮説を検証する

休憩時に、簡単なパブリックコメントを参加者が記入。これはゼミみたいなので、やってねと言っていたらずいぶん熱心にかいてもらっていたようで、古賀代表の名前で福岡県に伝えることになる。後半は、漫談。「限界芸術の眼差しから」と「アーツ・リパブリック」。

「もう、分かった」というのは、別れの言葉、「もっと教えてあなたのことを(あなたがまだまだ分からないから」というのが求愛の言葉という、行きに電車で呼んだ内田樹『先生はえらい』(ちくまプリマー選書)を援用させてもらいながら。

どんなことをしゃべったかの箇条書き《参考文献:鈴木由加里著『ラブホテルの力―現代日本のセクシュアリティ 』 2002、広済堂ライブラリー》
○ 分かりやすいアーツは自己矛盾
○ 分からない謎が文化である
○ 専門化することは、本当にいいことか
○ 葬祭会館とラブホテル
○ ラブホテルは性愛をクリシェにする
○ 葬祭会館は便利だけれど、味気ない
○ だから、多目的は無目的という言葉は批判ではなくなるのかも知れない
○ 無から有を生じるのが文化であり、劇場ではないか
○ 西洋クラシック専門ホール乱立のつけ
○ ラブホテルと専門ホールと葬祭ホールの比較論ってどう?


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