Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》hall volunteer seminar

vol.595.
2/11(金)
滋賀県文化ホールボランティアフォーラムに参加して

小暮宣雄断酒暦38日。
天皇神話暦2665年(呼称も含めて、多分)元日。

今日のフォーラムにおける講師の紹介が冒頭にあり、禁酒と禁煙をしている小暮宣雄といわれた。禁煙はしていないというか、もともと吸っていないのですとあわてて訂正した。もちろん、こぐれ日乗を読んでいただいていることはとても感謝ではあるけれど。

さて、今日は、建国記念日、つまり戦前の紀元節ということで、3連休らしいが、こちらは、学期が終わるとそういう実感がない(いまは「日本建国」の神話暦では紀元何年目なんろうか。「紀元は2600年・・」からどれだけ経ったのだろう、まだ、イスラム暦とかと同じで、日本神話暦を使ってくれたほうが、天皇の生死とともに変わる平成とか明治とかよりもずいぶんと便利だし、非科学的な記念日性がよく分かっていいのだが)。

※あとで調べると、2600年が西暦1940年だったので、今年は2665年となる(中断していた時期があるので、その分を差し引くべきかも知れないが)。何暦というか。天皇神話暦というのがふさわしいかなあ。

滋賀県立文化産業交流会館にて行われた「滋賀県文化ホールボランティアフォーラム」については、後ほど報告書が出来る(地域創造の助成もあるし、必要だろうから)ので、それを見てください。中川幾郎さんとの対話の前半、分科会、そしてまとめ。邦楽の演奏会にあたって、技術スタッフ、表方などの研修というカリキュラムだった。

久しぶりにこういうセミナーに出たなあという感じがする。岐阜市のホールや福井県のある自治体の人たちも参加してくれていた(なかには、民間から財団に来ていかに財団が人件費まで考えたプロジェクトコスト意識が欠如しているかをつくづく思ったという環境NPOもやっている人など、なかなか素敵な人たちがいた)。分科会で、他己紹介を試みる。けっこう、二人で聞き取ることはそのあとの発言を滑らかにする効果を作れたかと思う。それに、アーツマネージャーの資質として「聞くこと」を挙げているが、その実践にもなったと思うし。ただ、「アートNPO」が唐突だった感は否めず、そういう勇気発言をする参加者がいたので、こちらも、ぴりりとした。

確かにそれだけで生計をなりたたせている人はまた別の議論が必要だが、出演やコラム執筆などにかかわる謝金の金額って何だろうと思うことが多い。NHKの出演料が3万円だと話すと、それは出してあげているという姿勢だからでしょうといわれた。

※NHKについては、民営化するかどうかとは別に、いま不払いが広がっている受信料を、見た時間で払うような形になるといいなあと思う(従量制など電話料みたいな感じ)。そうすれば、つけっぱなしテレビの害も少なくなるし、払ったものについての評価もきちんとなると思われるので(話は別だが、22日のクローズアップ現代で美術館などの指定管理者制度が放送されるということをNPO法人つなぐの山本さんのメールで知る)。

コンビニでのアルバイト料(大学の入試監視などはレイバーだ)などレイバーlaborへの賃金とは別に、謝金とかワークworkについての対価をきちんと考えるのは必要で、今日など、地域創造の助成もあり、けっこういただいたなあと思ったが、あとは、そことどこまで理念を共有しているかによって、シンパシーがあるところなら、無料でもいいし(actionだからということにハンナ・アーレント流にいればそうなるね)、そうでないところなら、当たり障りのない程度のお金をこちらから提示する方が精神衛生上いいのかも知れない。

この前、早稲田大学に呼ばれたときの謝金が2万円だったが、2万円という数字がさきにあれば、きっと20分ぐらいしゃべればいいのだなあとあらかじめ分かったし(実際、かるい感じのシンポだった)、時間があれば、あんまり嫌なところ以外は出て行こうと思うが、ちゃんとこちらの「work」の内容を教えてもらい、その対価も提示してもらうことが大切だなあと、雪の残る米原駅に向かいながら思った。

この間読んだのは、佐々木健一『タイトルの魔力〜作品・人名・商品のなまえ学』中公新書。2001.11。本の主題とははずれるが、基礎知識としてよくまとまっているフレーズを抜き出しておく(アートとクラフツとの分離について。この記述において、クラフツが複数でアートは単数/あるいは数えられない名詞であることも気になるところ)

P143《・・フランスのアカデミーは、17世紀中葉に創立され、王立の組織として特権的な地位を固めていった。われわれのなじんでいる藝術の概念は、西洋近代にできたもので、職人の手仕事に対して、より高貴な、言い換えればより精神的な意味合いをもつものとして、その独自性を強調したものである。この概念の確立に、フランスのこのアカデミーは決定的な役割を果した。事実、この藝術(アート)と職人仕事(クラフツ)との概念的な対比は、そのまま、王室と結びついていたアカデミーと、旧来の在野の職人たちのギルドとの対立と重なり合う。アカデミーの藝術家たちには、権威と名声が、そしてそれに伴って成功と富がもたらされた。》
、でも、幻聴でも思い込みでも捏造ではないは
ずだ、この拍手の音は。


こぐれ日記」の扉へ

無断転載禁止 掲載:アーク編集室