こぐれ日録 KOGURE Diary 2001.3
3/19(月)
昨日可児市でもらった中日新聞夕刊(3/17)の記事はなかなかに面白い。「複合型文化施設第2世代って・・」「市民アート誕生の予感」という見出しで、まずは「せんだいメディアテーク」について愛知文化情報センターの越後谷卓也さんが感想を述べている。
東海地域で挙がっている施設は、長久手町文化の家(3年前オープン)、文化フォーラム春日井(99/11)、知立文化会館(99/7、伊藤キムが踊るのを始めてみた同窓生は、裸にびっくらしたらしい)、美濃加茂市民ミュージアム(99/10)、そして可児市文化創造センター(2002/7)。青森の立木祥一郎さんが最後にコメントをするなど、なかなか広く目配りした記事だ。
「芸術概念の拡張」というかちっとした内容が解説されている。曰く・・
《芸術環境の変化も大きい。モダニズム芸術の特性として各分野に純粋化されていた芸術を再び交流されていくのが世界的潮流。同時に、表現が次第に映像やインスタレーション(仮設展示)など新しいものに移行するとともに、プロジェクトや交流アートが増え、また、アーティストの滞在・制作や、市民参加のワークショップ活動、NPO(民間非営利団体)やボランティアとの連携が求められるなど、芸術概念が拡張していることも複合型施設の登場を後押ししている。》
立命館大学にて、ケニアに1年間出かける遠藤さんの招きで、私と一緒に彼女が声をかけた二人の非常勤講師(岡崎女子短期大学の本山さんと夙川短大の橘?さん)と4人でお昼を食べ、そのあと産業社会学部の事務室(塩田事務長と中村さん)や教室を案内してもらう。400人の縦に長い教室が割り当てられているがそんなに人が来るかしら?と思う(アートマネージメント論って名前で人が初め集まってだんだん人が減るのはいやだなあ)。ここだと板書できないから、プロジェクターなどを活用しなくてはいけない。産業社会学部1回生の倉木舞はまず来ないだろう?。
ずっと、近畿大学のキャンパスへ行きたいと思っていて、ちょうどいい機会(西堂さんからファウストをするので是非見に来て欲しいといわれていた)だったのだが、引っ越しがらみの用事に終始してしまった(お彼岸だったので、八幡市から唐崎へ車で行くのに京滋バイパスを初めて通って、石山にある障害者作業所のリサイクルセンターに古着を渡したりする)。
また、京都芸術センターでは、佐々木正人さんがアフォーダンスと芸術の関係について話すというトークショーもあった(これは、翌日分かったことだが、パナクリエイトの松本さんが聴いていた)。。
自分の庵の整理がけっこう大変。昼間は、JIAMを抜け出して京橋のOBPで、パナクリエイトの松本さん主催の打ち合わせに出る。
来年度から始まる「大阪芸術投影」。ちょうど大阪トリエンナーレの再開も秋にあることから、大阪府現代美術センターの中塚さんと松本薫さん(ずっと前に会ったきりだった)が出席。府庁は美術館を造るような余裕もないので、ここOBPを会場にして過去の受賞作を置く話がまずは中心になる。
一方、メセナ元の松下電器産業からは長縄部長と井川リーダーが出席。かなり予算は厳しく(新規はダメという方針)、OBPを構成する企業からなる協議会(大阪市役所OBの小森事務局長が熱心なので助かる)などにも協力を求めて何とか200万円は確保しようということに。さらに松下以外の企業などへメセナ支援をお願いに行くことになる。15年前に設置された「パブリックアート」の問題など、あせらずに議論し実効的なアイデアをこの1年で出せればいいな、と思う。
トリエンナーレ受賞作の設置と合わせて、カフェやツアーなどのアーツ・コミュニケーションプログラムを行うことになるだろうが、ふと「作品ホームステイ」はどうだろうか、と提案してみた。灰塚ワースワークスに敬意を払いつつ、農村からビジネス街にホームステイ手法がどう展開できるのか、ちょっとやってみたいからだ。これも予算次第、あるいはコーディネータの確保次第だ。
11/17(土)に日本アートマネジメント学会の全国大会が予定され、さらにこの日を含む1週間が、OBPに働く人たちの文化祭になっている。うまく、大阪芸術投影のアーツ・コミュニケーションプログラムをここへ働かせて、相乗作用を起こすことができると面白いように思う。
京都橘女子大学文化政策学部のゼミ生にカフェのお手伝いをしてもらい、それを授業にするっていうのはどうだろうか、そんなことも考えたりした。
今日から、劇団態変の公演『壷中一萬年祭2001』があったり、さまざまな催しが重なる週末だ。でも私はひたすら引っ越し(それに新年度の準備もしなくちゃなあ)。
自分の研究室については誰も手伝ってくれないから、朝早く起きてしまって眠れなくなる。7:45に引っ越し屋さんがきて、いらなくなった椅子6つなどを運び、JIAMの段ボール箱を追加して、京都橘女子大学文化政策学部へ運んでいく。10時には引っ越し屋さんは帰ったが、それから、本棚に梱包された箱から書類を入れていると夕方になってしまった。
じっくりと、自分の研究室の真下のピロティを観察。柱が太くて通常の公演(100席程度は出来ると思っていたが)は成立しないかも知れない。《たちばな軒先劇場「オレンジパフォーマンスカフェ」》(仮称)とでも名付けて、お茶を飲みながらダンスやライブを楽しむような感じだろうか。音響も「鳴き龍」ぽいビビリをする場所があったりする。ただ、芝田事務長によると、学内には野外ステージもあるということだし、心配することはないだろう。
芝田局長は、文化政策学部の130人定員を軽くクリアできてご機嫌。本当は推薦でもっと厳しくできたということだが、まあ、認可の年だから仕方がないし、あせったところは問題になったということ。
ただ、研究室に14席の椅子を用意したのに(私はデスクの椅子あり)、ゼミ生が14人を超えると足りなくなる。ARTS RIBBON
ROOMを演出するために、リボン関連漫画やCDがあったり、100%ORANGEや奈良美智が飾られているのになあ。
入学課長の斉藤さんが来て、来年度の入試についての相談。AO入試を2001年度は文学部と同様夏に行い、秋には、別にCP型(特技)入試を行うという原案について私の意見を聞きに来たわけ。特に特技入試は私の役目だろうと斉藤さんは踏んでいるからだ。
ワークショップ方式っていうのは難しいだろうなあ。受験生がやってきた「文化」を伝える活動について、写真や映像などを交えてプレゼンテーションをしてもらうことでいいのではと話す。AOやCPで今年中にある人数決定しておくと2000年度みたいにドキドキする度合いが減少するよね。
(予想できる内容としては、たとえば、高校文化祭のお世話だとか、学校を超えた文化系部活動。演劇ダンス映画、音楽ライブや展覧会、ポエトリーリーディングなどの企画。あるいは、文化に関わるインターネットサイトの構築/運営、絵本の自主制作と交流会、保育所や老人施設へのアーツのお届けなどなど。)
それらを発表し、高校生なりに出来る範囲で、マネジメントや仲間以外の人たちとのコミュニケーションはうまくできたかどうかを自己評価していく。そんなプレゼン。(以上についてはいま現在の私個人の意見。是非、正確には京都橘女子大学のHPを参照してくださいね)
「文化を仕事にする」大学へ入りたい人たちがどんなことに関心を持って活動を始めたのか、入試手法だけでなく大学がティーンエイジの文化活動とリンクするためのサイトも必要だ、と彼に話す。入学課ばかりに期待されると大変という彼の思いも分かるので、それは研究センターなども同じ方向(つまりよりアクティブな大学アイデンティティ形成)へ向いて力を集めることだろうなと思う。
京都市東山青少年活動センター〜New life style & Art support〜がオープンした。(財)京都市ユースサービス協会。東山青年の家という名称も変更され、場所も清水道へ移動し、隣には図書館もある東山区総合庁舎内にすべてまっさらで登場。キャッチは「創造の扉を自分のチカラで・・・」。立命館大学での私の講座ではアーツセンターについての中間リポートを書いてもらう計画だが、さっそくここもその選択肢の一つにしようと思う。
先週のお芝居に続いて東山ダンスミニシアターがオープニングイベントとして、今日から始まった。このイベントのプロデューサーでもある東山青少年活動センターの西田尚浩さんによると、これからは中京青年の家で行われていた芸術系のワークショップが東山に集約される計画だという。
京都橘女子大学文化政策学部の学生も、創造系ならここを中心に研究調査し自分たちも参加してくれればいいなあと思う。はなも京都市在学ということだから、MDでのライブレコーディングができる音楽スタジオが使えるだろうね。
さて、役所のカウンターを眺めながら2階へあがると、そこにはダンス関係者が三々五々している。今日出番の竹の内淳さんと話したり、当日パンフも作っている清水君と京都橘女子大学文化政策学部へ遊びに来てもらう段取りをしたりしていると。
鍵盤ハーモニカの音が聴こえる。モノクロームサーカスのテーマソング?だ。庁舎の3階で踊っているらしい。ビデオカメラを西田さんが持って撮している。玄関で踊っていると自転車でやってきた人たちも思わず何事かと立ち止まって眺めている。鍵盤ハーモニカの音は周囲をうるさくしない。
どこか夕方の街角にぴたりとくる平べったい音だからかも知れないなあ。見えない人のための誘導道にそって並ぶ具合がモノクロームらしい。
散歩ダンスって感じ。
峠君が坂本さんや森さん、ちよちゃんらに混じる。2階のロビーのところで早めに来た私たちも即興の踊りを眺めている。座っていた竹の内淳さんは、坂本さんに誘われるままに、デュオを始めた。本番前なのにアクロバッティングなこともついつい出てしまう。
コンタクトムーブメントを中心とした竹の内淳と坂本公成のデュオもなかなか楽しいもの。竹の内が佇むと、おのずから背中の線が周囲の空気に影響を与えるから不思議だ。その変わった空気に坂本の身体が引き込まれるように沿っていく。ダンスを観るのも久しぶりだったので、もやもやしていた頭の霧が一気にすっきりしてくる。
さて、東山ダンスミニシアターの会場である創造活動室(175m2)へ入る。80席ぐらいだろうか。ダンスするフロアー(黒いリノニウム)はまずまずあって、横浜STスポットぐらいか。袖はない。黒い幕で覆われている。床はフローリングで靴を脱いで入る。
山下残さんが可児市にて本番以前にトライアルで踊ったことから私が可児に行ったときにメッセージが届いていたことやら、岡山でその野村君とのステージを再演するかも知れないこと。かなもりゆうこさんがそわかでゴールデンウィーク明けにデビッドホールで行った映像作品を上映することなどを聞く。
今日はprogram A で土曜日のソワレでもこのプログラムが観られる。
ENTEN[ZAP]。19:06〜19:28。
竹の内淳 JINEN舞踏公演“STONE”19:36〜20:14。
最後にお楽しみプログラムは、花嵐の3人『survive(熱臓)』。20:21〜20:28。(詳細はアーツ・カレンダー「こぐれ日記204」を)
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