こぐれ日録 KOGURE Diary 2002.8



167) 8/5〜8/8


8/5(月)

【日録ソネット*2 20020805】

タイポグラフィーという分野は言葉の隣にいるくせに私たちには遙かに遠くて
いままでは個別に手に取っておしゃれなデザインよねと思っていた冊子たちを
うそっこに本棚に並べてみるとまるでバラバラそこまで見るんがプロなのねえ

東野からやってきたデザイナー 顔の真ん中の○がキャラクターではないけど
センター発行メディアのデザイン化について提案をしてくれることになって
またこの小さなセンターに助っ人がくるここはまるで文化パワー吸収センターね

アルバイトとちがってパートは時間外もやっていただきます なるほどなあ
仕事をすることと研修について ぼくら教員はついつい一緒に考えてしまう
けどでも学生へのサービス労働のマクドナルド化を避けるためにすること多
くてそのあたりをきちんと整理できない自分が口惜しかったお昼過ぎのこと

山科青少年活動センターが 中京についで利用客が多いことに驚きました
「やませい」のようにまちに開いた大学になるにはどうしたらいいのでしょう

椥辻駅ベンチ 発泡酒を飲む教師に驚きて笑って逃げる夜遊び学生ふたりぐみ
青い稲の田んぼの中に入ってはお百姓のお話ノートした 山科醍醐の子どもたち

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京都橘女子大学文化政策研究センターのニューズレターを手始めにしてセンター発行物デザインをきちんとやっていこうという今年度方針に基づき、午前中に打ち合わせ。とても勉強になった。

13時から組合活動。15時から山科文化開発プロジェクトのミーティング。山科の人達が徐々にここへ集ってきてくれるようで嬉しい。問題はうちの学生の参加なのではあるが。

そのあと学陽書房の宮川さんへ贈呈リストを作成して送る。それに結構時間がかかって、通用門が閉まってしまう直前になってしまう。この前できるだけビールを飲まないでおこうと思ったところなのにもう発泡酒をベンチで開けているおじさんの自分がいる。

8/6(火)

【日録ソネット*3 20020806】

ソネットってソニーのインターネットじゃないよという必要もないのだろうが
もちろん谷川俊太郎の62のソネットや鳥羽の詩を思い出す人が多いのだろうが
あまりに散文なのでふふと自分でも笑いながら少し続けてみるかと思っている

新鮮なのは字数が限られるので固有名詞がいいかげんに省かれること だから
この日録の重要な機能なはずの「防備録性」がすっ飛んじゃうおかしさがあり

それは8月という季節に相応しいともうそぶいてみる昼下がり学生が夏休みの
池上先生が出した課題を探しに来る去年はしなかったけれど 今年はせっかく
する気になったのになくしてしまったとなぜか私に言うのねああだいたい人生
はそんなことが積み重なっていつも捜し物と後悔と反省と気の取り直しなのだ

遠藤寿美子さんと小山田徹さんが結婚パーティみたいに腕組んで入場してくる
遠藤サンバが流れるパレスサイドvoiceの松尾さんが京都の新進美術家作品を
部屋へトランジットさせているホテルだシモーヌ深雪さんがサントリー大賞の
次は総理大臣賞をと歌い終わって言ったのが爽快だった まるで仮装大賞のように

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今日は注書きもいらないぐらいぼんやりとした1日。10日に見せるビデオの頭出し。結婚情報誌を買うと発行元はリクルート社だった。けっこんぴあというのもあったから結局このようなところがやっているのか。サントリー地域文化賞というのが本当だったのかも知れないが、遠藤さん授賞式に集まって来ている人でこの賞の意味を知っている人や気にしている人はほとんどいなくて(七ツ寺の二村さんはその数少ない人の一人だろうが)、きむらとしろうじんじんさんには久しぶりに会ったなあ。でも、じんじんさんが、ぼくはいまだに滋賀に勤めていると思っていたのはショックだった。

8/7(水)

【日録ソネット*4 20020807】

すなおにすなおにうれしい日がこうしてやってきて 8年半まえのゆきの日を想う
西巻さんばんちゃん荻原さんKホールのピアノはもうお尻で鳴らなくなったけれど
あろうことかこんな京の端っこのやましなのホテルの一室に
各地の「文化政策担当者」が真夏の思いを詰めてやってくる

今日の講義は国民文化と地域文化でありましてファーストライフ集合街へとご案内
ノバ、ツタヤ、スタバ、ミスドにロッテリアチェーン化した居酒屋さんでのご昼食

ファミレス・コンビニ方言系「いきなり用法」などと まるで生物分類表のように
業界文化になったんですわと「よろしかったでしょうか」連発でまずは盛り上がり
そして放課後三条木屋町RAGのライブにあふれ出す昼間の研修だけではもの足りず
「月と蛙」清水岡部のデュオ 歌に三味線鳴り物ギター すっぽんベースに
ピッチャーは泡だけビール 食べ物あるのかないのかわからないのだけれど

夜の川辺に誘われお上りさんでいいから
語り合いたいことやひとや文物多すぎて
静かにしてねと店員から注意を受けても
いまここで いまそれぞれの ときをきき こじあける封 音の開封

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今日から文化政策担当者スキルアップ講座が始まる。山科のブライトンシティホテルでの研修が今日から3日間、そして最終日が京都橘女子大学内となる。30名のなかで4名が欠席。出席者は宇都宮、茅ヶ崎、東京、岐阜、羽曳野、岡山・・・始まりのステージラボを思い出す。自腹公務員も多いようだし。学生も含めて集まった人たちの年齢層や経験のバリエーションは幅広い。

カザルスホールと青山のこどもの城でした頃をもちろん思い出してこのソネットを書いたわけである。でも想い出も大事だがそれ以降にしてきたこともそれはそれで無駄でもなくそしてこれからもやっていく課題はもちろん多くて嬉しい悲鳴で。RAGの帰り関西という地でのありがたさを感じながら、受講生になってくれた松本茂章さんの奥さんの車に便乗する。

月と蛙のお歌と三味線、チンドンお囃子(清水彩月さん)、そして繊細なギターとハーモニー(岡部わたるさん)は、上々颱風のデュエットを思い出す曲もいつくかあって、それが悪いというのではもちろんなくて、上々颱風自体の良い意味での適当さとそれでもそこまでは下卑ない境界線をちゃんと持っているという点を共有していると思った次第でありまして。
きんかんかん、はだかのき、オレンジの日がおちて、月と蛙のものがたり、ともだち、こいするきせつ、いきること、さどおけさ、なんぶなんとか、ヒッチハイク、いるはにほへと・・・節、ありがとう節、こっつんこ。最後のこっつんこを聴きながらいくつになっても可愛い初恋のであいときめきうたが生まれるのは、ひとの極上のしあわせなのだとおもって帰ってCDを連れ合い起こして聴かせる夜です。

8/8(木)

【日録ソネット*5 20020808】

ヨーロッパ企画短編集というビデオが2階の棚に故意に紛れてまして清水さんや
田尻さんや池田さんや古厩さん ユーコネクサスシックスさんのビデオのあとに
流れたものですから演劇コントと現代美術の作風の違いが際立ちました図らずも
東寺のそば ギャラリーそわかにご案内する研修2日目に薩摩揚げも絶品でした。

びれっじ4号の中のキャンドル体験が夏に相応しいかどうなのかガリバーより
は地域文化的ダジャレなのですから 夏は幽霊に蝋燭なのだろうかと思いつつ
も商店街振興的小さな集落的整備をしているうどん屋さんを夢見た金物屋さん
のお話がありまして田舎を生きるしたたかな眉毛の濃さが印象的でございます。

わたしはいつか市会議員さんなどの草の根の文化に興味を持たれる政治家さん
との交流というのが大切ではないか とつねづね夜な夜な思っていたのですが
議員が文化政策やってもいいんじゃないかしらと思っているかたも M政経塾
の研修に続いて参加されているものゆえそのことでもえらく興奮しております。

洗濯ばさみとロールの模様消火栓に一つ目小僧あたしを見ている家庭内雑貨が描
いて描いてというらしく女房が広げるお昼の水彩画にぼくの知らない自宅がある。

眉毛のこゆい人は高島町の方、織田先生のゲストスピーカー。三条駅前商店会は旧東海道筋故にとても交通量が多かった。トタンの断片ばかり探していた。

そわかでは10回目のザ・ライブラリー展(+ヴィデオ公募展は2階)。5000円を払って出品しているらしい。池上博子さんの瓢箪はすぐにああ彼女だなあと分かるのですごく目に付くキャラクターである。地下と奥にもインスタレーションあり。奥の部屋のピンクの粉の円インスタレーションには、床の汚れとうまく呼応した濃淡があった。


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