こぐれ日録 KOGURE Diary 2002.1



105.1/1〜1/3

1/1(火 お正月)

HAPPY NEW YEAR!!
明けましておめでとうございます。

この「こぐれ日録」も鈴木英生さんのご尽力はじめ皆様方のおかげで、丸1年間、無事連載させていただくことが出来ました。毎日10〜30名ぐらいの方が訪問していただいています。本当に字ばかりで、構成もだらだらですし、個人的な話も多いのにずいぶんとお読みいただいていると思い感謝の気持ちで一杯です。

年賀状を書かない私でして、本当に失礼なことをずっとしております。こういうところでお詫びをするのもおかしいでしょうが、メールも含めて色々と楽しい年賀状を受け取っております。ありがとうございます。
本年もどうぞよろしくおつき合いください。

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さて、と。

今年は昨年暮れから、生まれた小さな家(大正初期建築のもの)で正月を迎えた。すきま風が吹き抜け台所にはネズミが出たり。とても寒くて八幡市のマンションとはえらい違いだ。両親もすっかりとおじいさんおばあさんになり、私も来年には年男だから早いもの。はなは彼氏のいる飯能、さきは田中泯さんらの山梨県の雪の中だから、残るは両親と妻、大切にしなくちゃ(と正月ぐらいは殊勝に言ってみて)。

昨日買ったCD、「ロック喫茶」という1970年代前半の音楽オムニバス(私が買ったのは東芝EMI編)や「北青山的13曲千円」というオムニバスなどを昨夜の紅白歌合戦の時からよく流している(いつもするのだが、テレビは消音して歌っている歌手の姿だけを映してそれと似ている曲をこちらで探して遊ぶために買ったもの)。

携帯電話料金で若者のお小遣いがなくなってしまったために、昨年のCDは概して売上げが減少し、お買い得感のあるベスト盤がヒットチャートに多いという現象とこのコンピレーション企画CDは連動していることに気づく。

デフレというのはとても困ったことだという風潮があるように思うけれど、色々な工夫が生まれやすいようにも思うし、和装業界が取引慣習を抜本的に見直さなくてはならないなんてようやく思うというのも(京都新聞による)、再構築というプラスの効果があるようにも感じられる。

おふくろが昨年から日記をつけていたのに今年の日記帳がないというので、昨日も行った梅田のヨドバシカメラに芳江と行く。でかいコムサシティで買い物をしたら芳江が中吉(1000円分買い物券)を当てる。

ここのコムサデモードには完成していないぬいぐるみ人形を自分で好きなだけ綿を詰め好きな洋服を着させて名前を付け記念撮影するコーナーもある。店員がワークショップのコーディネーターみたいになった参加型にお店もなってきて、買い物客が自分でセレクションし擬似的だけれどオリジナルなストーリーづくりを演出しようとしている。これはディズニーランドやUSJ的テーマパーク手法なのかも知れない。

USJで思い出したが、昨夜寝ようとしたら2階でバンバンと音がして芳江はてっきり泥棒でも入り込んだかとびくびくしているのがおかしかった。実はここ福島区野田は、此花区にあるUSJとは隣同士なので(4駅ぐらい先)、新年の花火の音が聞こえたのだ。
物干しから見ていると4分間ほど明かりが見えていた。

1/2(水)

お昼、野田を出て淀屋橋に。御霊神社「儀式殿」で『奉納・上方講談の会』があるのだ(後援は船場・にぎわいの会。昨日と今日の2回)。橋本敏子さんや久保田テツ君のオフィス(生活環境文化研究所、文化農場)はこの先だよと芳江に言いながら、ここでまず初詣ということにさせていただきつつ、講談を楽しむ。13:00〜14:20。

5人ほどの若いお弟子さんたちの紹介。空板叩きのあと、旭堂南海が初笑いをさせてくれる。大阪での若い10代の赤穂浪士の話。裏切り者と思ってしまったけれどやっぱり忠信の若者だったのね。
次は大きな体に似合わない優しい声の南鱗(当日の出し物を書いた紙をもらわなかったので推量で書いている)。浪人が無銭飲食をしてそのあとに出世する話。

南左衛門は馬が出てくる武士ものがぴたっとくるこの御霊神社の氏子さんらしい。
那須与一って「余一」だったのか?
同じくご近所平野町の小南陵。出家した西行が夢の中で自分の慢心を神様たちから諫められて大成するというお話。
すべてお正月にふさわしくハッピーエンドの講釈だった。

八幡市駅に着く。年に一度ここは少し賑やかになるのだ。弓矢を持って初詣客が帰ってゆく。目の前に石清水八幡宮があるのだから、来年は元旦に初詣をしてもいいなあ。
そんなことを思っていると、東京で初詣を彼氏とやってきたはなが帰ってくる。さきと久しぶりにplan Bで会ったら、逆にさきが無性に恋しくなったなんて言っている。
変な子。

1/3(木)

はなが年賀状を今頃書いている。これからのライブ予定を兼ねて。私からもはなの宣伝させてもらおう:

1/18(金)京都西院Music cafe OOH-LA-LA(19:30〜)。075-311-3400
1/25(金)京都アザーサイド(19:00〜)。075-256-5259
1/27(日)岡山県津山市作州城東屋敷(11:00から断続的に。つまや芸術祭の一環。大森誠一さんにお世話になるということ)
2/1(金)京都の拾得(19:00〜)。075-841-1691

八坂神社にお能を見ようと思っていたが、混んでいそうなのと寒いのでやめた。芳江は京都朝日シネマにアメリを見に行った。
私は午後から歩いて石清水八幡宮へお詣り。デジカメで映して、芳江とはなに賑やかな様子だけを見させる。

「キタで芝居をみる」というサイトから、01年下半期のベストアクト投票を誘うメールが来ていたので、上半期も投票したしすでにベストテンを選んでいたので、それに従ってコメントをつけ送付した。ただ、役者部門というのがあってこちらはより自信がないのだが、ステージと連動して気になる役者をピックアップしてみた。

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1位 こりお「石を拾う」
 新しくなった東山青少年活動センター創造活動室にて。小さな場所でのお芝居が好きなのです。大がかりの演出でもないのに、これは特にきらりと光っていました。アトリエ劇研も大好きです(さらん「虹を見た」は次点ぐらいに位置づけられます)が、ここも京都で重要な場所になっています。

2位 ソビエトからの笑い声「ハイ・ブラック」
 同じく東山青少年活動センター創造活動室です。たまたまですし、ごめんなさい大阪キタで観た芝居でなくて。「ベトナムからの笑い声」の別バージョン。どんどん違う国名になっていくそうです。題名のようにブラックジョークがあり、それ自体も批評するように人形芝居になっています。

3位 清流劇場「約束のヒト」扇町ミュージアムスクエア
 やっとキタの中心劇場の作品です。清流劇場が関西の演劇シーンの中心を占めだしていることは誰も異論がないのではないかと思います。社会派ながら、最近は恋心への挑戦や兄弟関係などの心の機微の描写にも惹かれるものがあります。

【役者部門】
1位 橘あす香
 「こりお」の役者。彼女だけ地軸が傾いているように、立ち方と歩き方がふわふわと独特で、どこか同じ世界に生きているのではないのじゃないかと思わせます(番外のことですが、さらん「虹を見た」の二口大学の演技にも同じ匂いがしました)。

2位 宮崎宏康
 「ベトナムからの笑い声」の役者のなかで、彼は美術を担当していますが、彼は人形の中に自分の顔を持ち出して、強いインパクトを与えてくれました。未だにふっと彼の顔を思い出して変な気持ちになることがあります。

3位 武資子
 清流劇場の女優陣はどちらかというと控えめな感じですが、彼女初めとてもじわっと心に沁みてくる存在感があります。彼女は「約束のヒト」では、小さな身体のなかに押し殺した感情を演じました。
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