こぐれ日録 KOGURE Diary 2002.7
7/29(月)
大学では前期試験の最後日。こちらは8/10の資料やレジメを作ろうとするのだが、あまり進展せず。最後に「自分なりの文化デザイン」について発表してもらおうと思っているので、その用紙だけ作っておく。
少し学生の出入りあり。ラジオ局にインターンシップ出来ないかという学生やら、友だちが生理痛が激しくて試験を受けられなかったので何とかならないかという相談やら。
18時半から、私学会館にて、座談会。京滋私大教連の機関誌のためのもので「いまこそ組合」という特集。他大学の組合活動の現状を聴きながら、我が京都橘女子大学の教職員の組合組織もなかなかだと思った。職員の方の組合加入率が悪い大学も多い。教員もそうだが、職員の仕事をより人間的にすることが特に大切ではないかと私は思うから。
帰ると、モロッコから帰省していたさきの友人とその妹がやってきていた。モロッコの学校や社会は日本とはかなり違うので興味津々。明日は、芳江やさきとアサヒビールの大山崎山荘美術館に行くことになっている。
7/30(火)
立命館大学産業社会学部の「アートマネジメント論(芸術社会論)」の試験日。監督とかは専任の教授がするので、みんなの書くのを覗くぐらいの気楽なお仕事。生協の本屋さんで、うちの生協に注文する個人研究費用の本を物色する。後期は自治体の文化政策論を行うので、最新の地方行政の本が必要になっているのだ。
ギャラリーそわかに行って古厩さんらが出しているというビデオライブラリー展を覗こうと思ったが、余りの暑さに京都駅から歩くのがしんどくなり、モロッコからのかわいいお客さんと一緒に夕食をとろうと思い、おみやげなどの買い物をして帰る。
4人とも大山崎の美術館では観るものが多く、とても興味深く探検していたという。最初は須田作品のことを忘れていたぐらい山荘自体が楽しかったようだが、そのうちに木彫の面白さがじわじわ分かってきて、帰りは何を見ても作品に見えて可笑しいねと話しながら美術館をあとにしたという。
葬祭ディレクターとともに「ブライダルコーディネーター」という職業も、アーツマネジメントを勉強した学生が携わるのに相応しい職業の一つであるのは間違いないし、その希望の方がもちろん多いだろうと思われるので、一つハウツー本を読んだ。
プロフェッショナルライブラリー21、DAI-X出版編集部編『なりたい!!ブライダルコーディネーター』(1999.9、執筆スタッフ:山内美香)。実際に学生がウェディング関係のプロデュース会社やフリーコーディネーターの個人事務所を訪ねて調査することが、来年度の専門ゼミでは始まるかも知れない。
プライベートスクールや専門学校のことも気になる。いずれにせよお葬式に比べると結婚式数は確実に減少するだろうけれど(玉姫殿をやっている会社は葬祭も一緒にやっているそうで、うちの大学のそばの小野にも「セレマ」という会館ができたという)、オリジナルな結婚式のプロデュースやアドヴァイスについては結構需要がありそうだ。
だがビジネス的には競争が激しく大変な領域だろうなあ。いままで手に取ることのなかった結婚情報誌とかもみなくちゃ。とりあえず、この本で知った情報としては、(社)日本ブライダル事業振興協会(BIA)という業界組織や、(株)オフィース・マリアージュ(安部トシ子/代表)というプライベートスクール、(株)ノベルというプロデュース会社など。
7/31(水)
大学はオープンキャンパス。
AO入試も始まって、去年と同じくぼくは文化政策学部のトップバッターだ。
実際にレクチャーを聴いたあとレポートを書いた生徒は12名で、昨年より1名増えたぐらいだけど、『アーツマネージャーを探せ〜音楽とライブのつなぎ手たち』という題名で高校生に話すという「画期的なこと」が続いているということはできる、アーツマネジメントという分野にとって。
まず課題1は私が説明したことをちゃんと聞いているとまとめられるもので、具体的には、美術館で学芸員(あるいはアーツマネージャー)はどんな仕事をしているかという課題だった。また、課題2は、応用問題で、音楽専用施設以外で行う音楽ライブ企画を考えてもらうというもの。
京都みなみ会館の外階段に若い人たちの列が並んでいるのが見え、ちょっと嬉しかった。レディスディ1000円ということも効いているのかも知れなかったが。
女性だけが安くなるというのは焼き肉食べ放題なら分かるけれど(焼き肉なら高齢者割引も欲しい)、映画鑑賞においては理由のある区別なのだろうか?なんて屁理屈を考えるのは野暮だろうな。
それより映画の男性割引日を作る提案をした方がずっといい。アフロの人はただという劇団もあるのだから、この映画、『ピンポン』では、登場人物にちなんで、おかっぱ、笑わない人、あるいはスキンヘッド割引が欲しいな、。ところでクレジットされていたアートネーチャーはどんな特別協力をこの映画でしたのだろう(ヒグマの後半のヘア?)
(いま実は8/1の昼下がり、大学で成績表を出し終えてちょっと夏休み気分で、『ピンポンオリジナル・サウンドトラック』をかけてこれを書こうとしている。何だかぼんやりとアンビエントミュージック風な流れに身を任せていると、ドンドンと無神経に響くことの多い打ち込み音もそんなに機械的でもないからか気にはならず、特にSUPERCARの“Strobolights“という曲には新鮮な驚きがあった、その歌詞の数式とかにも。)
松本大洋原作、脚本/宮藤官九郎、監督/曽利文彦(一見地味な卓球がCGによってうってかわって最もかっこいいスポーツとなる)『ピンポン』、2002年、日本、114分。夏木マリが演じるタムラ卓球屋のオババがかっこいい。高校の運動部としての卓球界とそこにははまらない町角の卓球道場。まちの卓球場では賭卓球なども行われている。女性はあとアクマ(大倉孝二)のぼーっとした彼女やスマイル(ARATA)に手紙を渡そうとして、ペコ(窪塚洋介)に読まれてしまう女子高生ぐらい。
青春スポーツもの。苗字にちなんだ星マークと三日月マークが二人(ペコとスマイル)の対決の運命を知っているかのようだ。まあ、パタンはスポーツものマンガとして定番のものだろう。ただ、中国卓球界への復帰をねらうチャイナ(サム・リー)が、卓球というスポーツジャンルに独特の東洋武術風テイストをかもし出している。
CGや特撮でうまく処理するのだろうが、役者自身、卓球をよく練習してけっこう楽しんでいる感じが出ていると思った。そういう姿勢が画面からにじみ出ているからか、飽きることなく約2時間を軽快にすごさせてもらえた、サントラ音楽の方は鑑賞中はあまり意識しないままだったが。
大人計画の松尾スズキがとぼけたお巡りをやっている(いや警備員か?帽子がどちらかを示しているのだろうがよくわからない。競馬でお金がからっけつだと話しているから、ひょっとしたら職務中にギャンブルする警察事情なんていうネタが挟まっているのかも知れない)。そういえば、大人計画やハイレグジーザスの役者がいっぱいでる別の映画の予告編も見た。
《KOGURE
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