こぐれ日録 KOGURE Diary 2002.3



130)3/29〜3/31

3/29(金)

お昼、さきが『ニーナおばさんのおいしいイタリア』(アップオン、96.6。ジャスコの本屋で半額)のなかの「なすとトマトのパスタ」を作る。簡単な解説なのに意外と美味しいものが出来ておどろく。トマト味は得意でない自分なのだが。ビギナーズラックだろうが、たまに帰ってきているのだから、誉めるに限る。

雨がち。部屋は寒いのに、そとは変に蒸し暑い。谷町四丁目の出口の柱にまだ「声の祭典」のチラシがくくりつけられていて取ろうと思ったら、雨降っているし大変で取らずに来てしまった(そのことを反省会で言うのも忘れた。本田さんたち、よろしく)。会合の内容については、中心となる前田さん(鼓童研修生として佐渡に2年間いたということを初めて知った)によるメーリングリスト記述をアップしておく。
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アートマネジメントセミナーグループML 前田です。
●3月29日 声の祭典の反省会
出席者(敬称略):本田・鈴木・小暮・辻本・廣田・栗原・前田・?(この?の人はエイブルアート展でボランティアをしている人で2次会でも色々話していた)
・三者協働事業として成功したのか
・アーチスト作品について事前にもっと知るべきだったか
・次回のアーツセミナーにどうつなげるか
・NPO法人のありかた
・アーチストとお客さんを育てていくための継続の重要性
おもにこんな話題をしていたような気がします(私は途中から参加)。
個人的に
・アーツマネジメント・グループとしての存続をするのか
・写真・文などを使って本番の様子をHPでアップするための準備についてあまり話ができなかったのが残念です。
興味のある人がおれば連絡をいただきたいのですが...。
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チラシのデザインを担当した廣田さんは、3/17当日来なかったが、3/17の企画と出演者のイメージをもろに使って阪神百貨店などに提案している(「創造性」エージェント“インディーズ・ユニオン”マネージャーという名刺をもらう)。こちらはペンディングだが、歩くさぼてんというのがうまく行くかも知れないという。ファーストライフな感じ。仕方ないけれど、そういうビジネスの世界だから。2次会に来るかなと思ったら帰っていた。忙しいそう。スローデザインは無理なのだろうなあ、きっと。

3/30(土)

TAM研のBBSに橘の木下先生が、実家のプリントゴッコを贈呈してくれるという。TOMYを渡す第1号になるけれど、早くデザインを決めなくてはならない。いい天気でOBPアーツプロジェクト学生会議では大阪城でお花見をするという。こちらは、立命館大学産業社会学部の初日のためのペーパーづくり。ほぼ、出来たのでアップしておこう。

2002年度前期「アートマネジメント論」スケデュール 毎週火曜日13:00〜14:30

A.アーツマネジメントへの接近

01)4月09日 アンケートの実施/解説 小テスト(5/7)方法の説明 
02)4月16日 アーツマネジメントのABC
03)4月23日 アーツマネージャーのいる所〜アーツセンター論
04)4月30日 まちづくり、企業メセナとアーツ〜限界芸術論
05)5月07日 いままでの補足 小テスト(芸術環境観察と鑑賞レビュー)


B.『社会とアートのえんむすび』にそって

06)5月14日 「脱美術館」化するアートプロジェクト
07)5月21日 まちに出たアート〜ダムサイト、電気街、ダウンタウン
08)5月28日 社会の襞のなかへ入るアートプロジェクト
09)6月04日 アウトリーチとエイブルアート〜福祉・医療・学校現場
10)6月11日 作品とコミュニケーション〜不通の中の交通
11)6月18日 「アートの家」がまちに生まれる可能性〜アーツカフェ
12)6月25日 アーツNPOの可能性と諸課題〜実行員会から時限法人へ
13)7月02日 アーツプロジェクト補足 小テスト(テキスト理解力チェック) 最終試験解説?


C.アーツプログラムの評価と実践

14)7月09日 アーツメディア論〜マネージャーの怖い味方。顕彰/コンテスト/助成基準
15)7月16日 アーツ企画制作の海原へ〜Q&A


【参考サイト】

アーツ・カレンダー http://www.arts-calendar.co.jp/
desk@arts-calendar.co.jp(情報掲載希望などよろず相談窓口)
こぐれ日記 http://www.arts-calendar.co.jp/KOGURE/Nikki.html
メルマガ登録は、http://www.arts-calendar.co.jp/Registration.html
        http://www.arts-calendar.co.jp/Report.html
こぐれ日録 http://www.t3.rim.or.jp/~hs01-ckc/KOGURE/Diary.html
大学web http://www.tachibana-u.ac.jp/webtb/index.html
TAM研  http://8536.teacup.com/kogure/bbs

芸術環境観察と鑑賞レビュー〜小テスト(5/7)方法〜

芸術鑑賞(ワークショップ体験)の対象は、演劇かダンスにします。
場所は、京都芸術センター、アトリエ劇研、扇町ミュージアムスクエア、アイホール、神戸アートビレッジセンターなどのアーツセンター(文化ホール)です(滋賀の人はびあ湖ホールやさきら、碧水ホールなどから探してください)。

テストのためにみなさんに観察し報告してもらうものは、

1)芸術メディア・・・アーツセンターの案内メディア、公演チラシ/サイト、新聞、雑誌の報道など、あなたが公演を選ぶのに参考にしたもの
2)芸術事前環境・・・アーツセンターへのアクセス、劇場の雰囲気、客入れ案内の親切さ、受付、価格、観客層
3)公演内容・・・演劇やダンス公演(ワークショップ)のレビュー
4)その他、アフター環境など・・・カフェ、アンケートの様式、販売物、観劇速報など双方向性の有無

「アートマネジメント論」を始めるにあたって(アンケート) 2002.4.9

1)芸術鑑賞/体験
あなたのこの1年(2001.4〜2002.3)における以下の体験の有無を教えてください(美術館やホール、劇場、映画館などアーツセンターなどによる鑑賞体験。ビデオやテレビによるものは含みません)。
1.美術展(美術館のほか画廊なども含み、写真や工芸なども対象とする)鑑賞YES NO *1
2.演劇(ミュージカル含む)鑑賞 YES NO *2
3.ダンス/バレエ鑑賞 YES NO *3
4.西洋クラシック音楽(オペラも含む)鑑賞 YES NO *4
5.音楽ライブ鑑賞(4.以外のジャンルの音楽) YES NO *5
6.映画鑑賞 YES NO *6
7.芸能鑑賞(伝統芸能のほか地域芸能や落語/浪曲/講談/漫才など大衆芸能を含む) YES NO *7
8.芸術に関するワークショップ YES NO *8
9.アーツマネジメント関係講座 YES NO *9
10.詩の朗読会 YES NO *10
2)次の用語や場所名、人名などについて、知っていて馴染んでいる(A)か、言葉だけ知っている(B)か、あるいはまったく知らない(C)かを教えてください
1.企業メセナ A B C *1
2.NPO法人 A B C *2
3.キュレーター A B C *3
4.アウトリーチ A B C *4
5.エイブルアート A B C *5
6.ユニバーサルデザイン A B C *6
7.「公の施設」条例 A B C *7
8.文化芸術振興基本法 A B C *8
9.京都芸術センター A B C *9
10.扇町ミュージアムスクエア A B C *10
11.伊丹アイホール A B C *11
12.アトリエ劇研 A B C *12
13シアトリカル應典院 A B C *13
14.神戸アートビレッジセンター A B C *14
15.内藤礼 A B C *15
16.野村誠 A B C *16
17.土方巽 A B C *17
18.コンテンポラリーダンス A B C *18
19.桃園会 A B C *19
20.スローフード A B C *20
3)アートマネジメント論を受けるにあたって、どんなことを学びたいですか?自由に書いてください。
氏名(     )学生証番号(     )学部/回生       )

たいしたことをしていたわけではないが、結構時間がかかる。今日もさきが昼ご飯を作ってくれる。アサリとタコとキノコのパスタ。昨日よりもオリーブオイルがしみてこってり感あり。少しパスタが堅かったがイタリア好きだなあと思う(夜も1品、こんどは日本風のおかずを作ってあった)。あした、さきは山梨へ。

この前、さきが京子さんと行って、ここなら京都橘女子大学文化政策学部の学生も作れる感じのかわいいカフェ&パン屋さんだよという。そんなわけで、出町柳からお花がいっぱいの鴨川を歩き、cafe et deli『hohoemi』へ行く(小文字ローマ字店名というのがそれらしい)。荒神口河原町東入ル。小さな案内ペーパーをさきから渡されたのでもっと小さな所かと思ったら、ばらばらの古い木の小学校ぽい椅子が8つぐらいはあるカフェ。

でも、そこでお茶するというよりも、天然酵母の美味しいパンやデリカテッセン、クッキーなどを買うお店。2月終わりにオープンしたという。さきが指定したパンは売り切れで、クッキーも色々作っていて今日はさぉ指定のクッキーがなかった。そこにある一通りのものを買っておく。

少し一服のミルクティ。別に暖められたミルクがいっぱい。


保坂和志の『残響』(中公文庫、01.11)を読む。「コーリング」の方もそうだが、「残響」はより思索的な小説。同じぐらいの時間にいる、少しは関係があるが、ばらばらの人たちの日常的な思いや活動を、短冊的に並行して記述している。だから、ぼけっとして読んでいるうちに、登場人物がどんな人だったかが、いい加減になっていく。

?いまあたしは「自分一人」と感じてここを歩いているけれど、雅子さんが一人で歩いたことを渡辺さんから聞かされてあたしはジーンときて、そのジーンときたことをとても強く憶えているから、あたしがいまこうして一人で歩いていることも「いろいろな気持ちをいっぱいにして一人で歩いている人間」のこととして誰かに想像してもらうことができるんだと早夜香は思った。

《渡辺彩子だったらもっとずっとうまい言葉で表現するだろうと早夜香は思ったが、とにかくこのことを早夜香はとてもリアルに感じることができた。いま自分が一人だけでいる気持ちをわかってくれる誰かがいるんだと思ったとき(その人と一生会わなくても)、早夜香はいままで感じていたみすぼらしさや心細さで中身が流れそうだった自分の身体が1つにまとまりを取り戻したように感じた。そしてそう感じたときに商店の並びの奥にある古い家の大きな桜がいっぱいに咲いているのが見えた。》

「リアル」という形容詞が幾度となく出てきて、この前からvirtual-real、ideal-realの関係をなにげに思っていたが、これを感じにすると少しその構造が分かるのかなと気づく。こういうのは、電車に乗って本を読んで道を歩いて、座ったりすると、あらっと(少し鈴木宗男の口振りに似てしまった)思いつくものなのだろう。

つまり、【ideal(理想)-real(実想/これはちゃんとした熟語は「実相」なのだが、少し造語的に作ってみる)-virtual(仮想)】という軸が浮かんできたのだった。これにそれぞれ対応する形で、ideal=life/sociaty for the arts、real=life/sociaty through the arts、virtual=life/sociaty by the artsという、生活(まちづくり)と芸術との3つの関係を置くとなんとなくいままでの考えが整理した気になる。

あるいは、同じことなのだが「ideal/純粋芸術、real/限界芸術、virtual/大衆芸術」という鶴見俊輔のオリジナルな限界芸術論との呼応関係。
もっと対応させれば、リアルがスローライフで、ヴァーチャルがファーストライフに照応する。いやいや、これは講義準備モードだなあ。

では、アイディアルライフというのはどんなものなのだろう。求道生活とか隠遁、脱俗、仙人ぐらしという所だろうか。そこには「かけがえのない人生」というリアルさとは違う空気の澄み方がありそうだ。では、「true」(真想)とは?

行ったことのない所にふと行きたくなって、河原町から阪急電車で上新庄へ行く。かなり迷って地下飲み屋ビルの一角にあるJAZZ&COFFEE《BLUECITY》へたどり着く。作りは小さなバーか喫茶店である。

アップライトピアノは壁に張り付いているがほとんどそれは使わず、かちっとしたトリオやカルテット(登敬三・船戸博史・箕作元総・光田臣が4/12にあったりする感じで、どんなジャズを志向してきたところかは分かってもらえると思う)が週末に登場する。

生音。今回の大沼志朗トリオの大沼志朗のドラムスは切れ味すごいフリージャズなのでびしびし耳に届く。リハはもっとすごかったと初老のいい感じのマスター。サックスは渡辺てつ。若い。インターネットでのファンが富山など各地から来ている。大柄で頭はぼくのような(髭が濃いのも同じ)永塚博之、ベース。19:30〜20:30。間に休憩。

嘘のない、求道士のような大沼志朗、小柄。シンプルにリズムが張りつめる。中休みまではMCや解説があったりせず、続けて演奏される。バリエーションは多くはない。降りしきる雨の中。遙かに見え隠れする何か。それが何かははっきりは分からない。
ドラムセットっていつ誰がこのような組み合わせを考えたのだろう。

3/31(日)

昨夜は上新庄から京阪の滝井行きのバスに乗って 地下鉄工事に出会い、滝井駅が分からずうろうろして土居駅になぜかたどり着いた。ゆらゆらと上がったのに所在なげな大きな春の月。

朝、ぼんやりしながら、京阪桃山南口からすぐの京都橘高校へ初めて行く。学園の組合執行委員会。高校も同じレンガ色だし、マークも同じなのでおかしい。男の子たちが俺達は疎外されているから、とかいいながらうろうろしている。可愛い。まだ高校全生徒1000人強のなかの1割だからな。

天満橋で長崎チャンポン屋に入る。眼鏡を掛けた男の子が気の強い声の大きな女の子に、もっときちんとしゃべりなさい、カオルクンと叱られている。うーん。
大阪港。時間があまってぼんやり、レンガ倉庫を撮している。
15時から大阪市アポリア実行委員会。4/1から警備や清掃の体制が替わって、(有)クリーンブラザーズに移行する。経理のバイトも募集。放課後のアンアトポッも精力的に行われるし、サウンドアートもすごい企画が目白押し。

大阪市現代演劇祭というのも予算獲得上としてあって、こちらは16時半から近未来系築港赤レンガ倉庫volume 2があるからゆっくりは聞けない。というか、まだ考え方が煮詰まっていない。トリイホールに続けて扇町ミュージアムスクエアの件もあり、それを大阪市文化振興課として真摯に受け止めようとする姿勢はとてもありがたいし嬉しい。でも、それをどうアクションプランと関係づけるか。特別の事態の中でどんな動きを選択したらいいか。これこそ、役所だけで決めないで、公開討議した方がいいのかも知れない。

フェスティバルゲートは内橋さんも関係するみたいだ。維新派が知らない間に公演する倉庫の隣のレンガ倉庫を使って「犬島用」の舞台美術を作っている(ちゃんと手続きをとっているのだろうが、いつも維新派だけが特別な感じがあるのは、阪神タイガースと同じようなものだろう。どんなことをしてもそれが大阪だというような。東京にもファンが多いし、ふしぎだ。阪神ファンと同じく、星野が去って苦吟している山田の中日ファンのぼくには分からない心情である)。

16時半ずぎから、20時半近くまで行われた『音のリビングルーム』はリビングルームだけあってゆったりした平台にOMSでいらなくなった座布団が置かれて、水戸黄門の昔懐かしいメンバーの顔をみたり、ぼくでも作れる弁当料理番組を見た。最後はちょっと高揚感があった(内橋和久、FUTUROとかいうイタリア未来派みたいな映像が流れていた)が、たいがいはのんびりとした、でもちょっと寒くなってくる広々した空間だった。

コンピュータ音楽演奏はみんな背中を向けていて演奏にライブ感がなく、でもけっこうきちんと座って見ている無料の若い入場者たち。みんなはどんな感じで居るのかな。ヲノサトルという人は人気があるということだった。ルックスなども音楽も特に何も思わなかったが。

イトケン(栗原昌己という人と淡々とおかしな料理番組の伴奏をしていた)という人のジャケットが可愛かったので安い方を1枚買った。ゲンダイ(トリオ)のなかで川端稔のバンジョーでの歌(稲田誠のベースがブルーグラスみたいな伴奏に一時なって面白い。ドラムス?の小島剛もそうだ)は、しみじみと情けない中年の実存を感じさせていた。阿波踊りのカメラが「個人的お気に入り」(たぶん、甲子園での泣き出す女子生徒映像カメラと同じ感じ)を追う様子が少し助平な感じがして好きである。


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