こぐれ日録 KOGURE Diary 2003.11
11/28(金)
立命館大学での講義。前回と今回はアーツサービスオーガニゼーションについての濃い内容。じつは前回に視覚芸術に関してやってしまった(順序が逆になってしまった)ので今回は実演芸術について。前期のうちの大学院で「なんで自分の関心のないコンテンポラリーダンスの組織ばかり詳しく話すのだ」と一人の受講生に言われた授業(こういうときのものは記憶に残る)の部分だ。
先週よりは人数が多い(100名ほどか)。また飛び道具の大嶋さんが来て最後まで聴いていた。2000円のところ1500円!!と販売してくれたのに、反応は今ひとつ。すぐに持ち合わせのある学生はいまどきは世知辛くなかなかないのだろう(うちの学生に聞くとホントにぎりぎりでやっている子が多いから)。
ほんちゃんの授業だけでなく、はじまりのプレゼンテーションタイムにおけるシゲヤンのサポーター募集にもJCDNのCD-ROMが活躍する。マックOSがクラシックモードでしか動かないので再現が心配されたが。
RAM研では、劇団衛星によるワークショップを学内でするという。このように、この授業が、自主的なアーツマネジメントの出逢いの場になればホントにいい。だから、大嶋さんのように、どんどん受講生でない人たちが(もちろんアーツマネジメントに志を持つ人に限るが)来ることはとてもいい刺激になる。
最近どうも時計が遅れがちで、これは仕事上困るので、いわゆる電波時計なるものを買うことにした。大阪駅前のヨドバシカメラへ。説明する人が携帯電話を例に出すので、「ごめん、ぼくは一生携帯電話なしですますつもりなので」と言うと驚かれる。
それにしてもいろんな電波が空気中をうろうろしているのだと思うと変な気分になる。携帯電話だけはいまのところなしでいられる(芳江も最近解約した)。でも時刻なんておテントさまと腹具合で決めると言えればすがすがしいのだが、授業のペースを測ったり、今年もセンター入試の監督をするから、時計はそうもいかないのがつらいところ(も一つ言えばこのパソコンやインターネットもいらないなんて・・いえないねえ、便利だし電話より精神衛生にいいし)。
隣の洋服屋でバーゲンをしていて驚く。セール期間も就職活動と同じくどんどん前倒しになっている。マフラーや手袋がバーゲンで出ているのを観るのは滑稽で、とくに今日は寒くないので少し悲しい気分になる。
伊丹アイホール。売込隊ビームの公演『最前線にて待機』である。少し久しぶりだ。舞台が大きな時計になっていて、電波時計を買ったことと偶然に繋がっていてちょっとふふと思う。なお、この大きな時計は針はなくなっているのだが、盤が回るようになっていて、だから、それが回り舞台になっているという奇抜な想定。また後半登場人物(通信副部長)が腕についた小さな通信装置で本隊と通信するシーンがあったりもした。
(詳細はアーツ・カレンダー「こぐれ日記491」をみてね)
11/29(土)
久々に、昨夜のお芝居の「こぐれ日記」を朝に書ける。でも、さきがフルートの曲を聴きたい、フルートを習いたいというので(フライブルク大学は音楽で有名だから、ひょっとしたら語学留学のあいだに習えるかなと言うのだが)、CDをかけたりしていて、慌て作業になってしまう。
バナナ2本食べて、山科青少年活動センターへ。五島さんが少なくとも続けたいということで、浜田さんの知人を中心にこの夏に行ったダンスのワークショップをした。TAM研からは上田千尋さんだけになった(2回生の彼女は、いろいろなシーンで呼びかけ人をやっている)が、無事継続できていることが素晴らしいと思う。
ぼくは浜田さんの娘さん(一緒にダンスのワークショップをするのはどうも苦手なのだ)の、ダンスソロを鑑賞したのち、うちのセンター主催の第3回文化政策学国際シンポジウム「文化政策における環境と福祉」へと急ぐ。彼女は、小学校の文化祭でも踊ったという外向き作品らしくて、誰も見たことのない彼女の部屋で踊っている作品もあるのだとお兄ちゃんが教えてくれる。
山科大丸の地下でネギ焼き(300円+消費税)。駅でパクリ。スローフードとは正反対だが、どこかこういうファーストフードよりもアジアちっくなありようは、まあ、「ノマド・フード」として別のジャンルにしてもいいんじゃないかなとかってに弁解する。
蹴上の京都市国際会館。池上専門ゼミ生が受けつけ。湘南台にも来ていたが、彼女たちは外なので聞いていないはず。でも偉いなあ、よくついてきて。ぼくが黒のジャケットに黒の帽子をかぶっていると、いつもよりぼくがかっこよく見えるという。もちろんそういわれて悪い気はしない。
入ると、京大の植田和弘さんが講演していて、ちょうど、フライブルクの話になった(ここは、ソーラーエネルギーの研究と企業化、路面電車のパークアンドライドなどなど、自然資本と環境資産を地域資源として産業を展開しそれがまた自然資産を豊かにするという持続可能性にぴったりの22万人ほどの都市なのだ)。そうそう、ハイデッガーが総長だったっけなあ。ハイデッカーときくと、中学生の時に読んだ「存在と時間」のなかの道具論を思い出したり、ハンナ・アーレントとの関係とか思い出してしまう。
青木圭介さんのお話をきいてから(彼の話はぼくなどとても面白いのだが、大平総理と同じく〜池上惇さんとは正反対に〜、あーうーがはいるので、それを取り除くだけの聴衆の余裕〜スローヒアリング〜が必要なのだ)、さきが聞きたがっていたフルートの西洋クラシックCDを探しに、ロフト(来年の手帳を買い直す。いま買っていた手帳はやっぱり小さくで大きいものにした。老眼はこうして手帳を大きくする)の6階に行く。びっくりしたのは、西洋クラシック部分がジャズとともにここにはなかった。へー。
仕方がなく、天満橋の松坂屋へ。ここにはかろうじてちょっとだけあって2枚買う。暇なときに古CD屋で西洋クラシックのスタンダードも買っておいてあげよう(彼女が学校に行かないことで欠落している教養部分はフォローしておく必要もあるから)。
森小路下車。歩いていくと、夏しかやっていなかった昔風のアイスクリーム屋が開いていてびっくり。暖かいクレープとかをメニューに加えたようだ。でも、やっぱりソフトモナカでしょ。70円。消費税などこの中に入っているところが嬉しい(山科は別だった)。それに、脂肪分も甘さも少なくて、食べた後何か飲みたくなることがないのがいいよな。おっと、今日は「ノマド・フード」デイなのか。
はじめて大阪市立芸術創造館に行こうとしている女性二人組と一緒。ホントに劇団八時半公演にこの小屋はぴったりなのか、満員の場内、年配の方々もちらほら。そしてグループづれ。もちろん若い人も演劇関係者もうまい具合に交じっている。
痛い。そして、とてもぼくの授業に役立つ(邪心いっぱいで観ていた)。劇団八時半公演『久保君をのぞくすべてのすみっこ』作・演出:鈴江俊郎。19:36〜20:51。舞台は売れっ子の漫画家のアトリエ。3名のアシスタントが締め切り前の作業を徹夜でやっている。
(内容などはアーツ・カレンダー「こぐれ日記492」をみてね)
明日きっといっぱい飲むので、ノマド・ドリンクへの誘惑は何とか断って、22時すぎには帰宅する。
11/30(日)
京都橘女子学園教職員連合組合『神戸グルメ散策ツアー!』。バスで出発。26名。谷川さんや長尾さんらがお世話をしてくれるので、こちらは観光客そのもの。うきうきする。朝から缶ビール、遠足のおつまみ。
まず、南京町散策では、神戸市の創造会議のメンバーである曹英生さんに案内してもらう(老祥記の肉鰻頭は、皮が違うから行列ができるのはしっかりした理由があると思った)。曹英生さん、お世話になりました。ランチは海鮮広東料理(昌園と言う店だったか、意外とさっぱりしていてとてもおいしかった。曹さんのご紹介)。
兵庫県立美術館では、はじめて常設展をゆっくり見る。芳江も版画や中山岩太のコレクションに特に感動している。つぎに、灘酒蔵見学。白鶴の博物館で試飲。さきのドイツ手みやげにいいかなと2本、ここだけで売っているものを買う。夕食は、甲子園の三田屋本店でステーキ。さっぱりしていて助かった。ベーゼンドルファーのピアノがあって弾き語りもあり。
ジュージューいうステーキを食べてから慌てて、東梅田へ。ヘブンヒル。歌うたいの宮里さんのバー。ひがしのひとしさんの55歳の誕生記念でもあって、はなたちがケーキを贈るということは聞いていた。ひがしのひとし、ジョルジュ・ブレッサンスをずっと聴いていないなあと聴きながら思う。小暮はな、どうも声がしんどそうで(マイクを離していたので調子の悪さがものに聞こえてしまったのかも)、喉が心配になる。でも最後にぼくの大好きな「月の向こう側」が聴けたのはよかった(もっと出だしとか丁寧に歌っていたはずなのだが・・)。
そして、水晶(みあき)。ウクレレで歌う素敵なカワイイ女性。口の開け方など、はなも見習わなくてはいけない。鱗雲だったか〜ウクレレではかなりダイナミックな歌だと思う〜特にこの歌にひかれた。
ずっと、はなの歌のことが気になってしまって、いつも他の人をじっくり聴いていないなと思う。仕方がない。こちらの心配などはなには伝わらないのだろうが。芳江やはながいつもお世話になっている美容院の方がわざわざ来てくれていて、帰り八幡までご一緒した。
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