こぐれ日録 KOGURE Diary 2003.9
9/26(金)
気持ちのいい秋になった。
ゆっくりと朝出かけて立命館大学(衣笠)に向かう。三条京阪の駅周辺が変わってバス停は同じなのに少しうろちょろ。金閣寺への観光シーズンでもあり大学方面のバスに座るのはけっこう大変だ。学生も多いし。
立命館大学の後期は今日から始まるのだという。そしてクリスマスまで授業なのだ。去年のアートマネジメント論(上回生の授業名は芸術社会論2)の受講者は150人ほどだったし、今年はT.A.がつかないと通知されていたので、てっきり少ないかと思っていた。そうしたら、いまとりあえずの受講者数は281人だという。
うそー。でも3回生の後期になると、うちも同じだろうが取れた単位数が分かるので、登録していても放棄する学生が多いにちがいない。何回かは受講者数が分からず、コピー枚数に悩むことが多くなりそうだ。産業社会学部の事務局にとりあえず200部ぐらい作ったらいいですね?というと300部お願いします、という返事。
中間テストは應典院のアートコモンズはじめ、社会とアーツを考える企画を中心として、ダンスや演劇など実際にアーツに触れてレビューする形なので、チラシのコピーが大変な午前中ではあった
そうこうしていると、驚いたことに京都精華大学の三上賀代さん(小暮はなが所属しているゼミの先生)がこちらにも教えに来ていて、『バッケ』公演をよろしくとのこと。もちろん紹介させてもらいます、ということで、この公演のチラシも300部つくり、授業でも舞踏について話した。10/18と19に京大西部講堂。大学の中の自主管理スペースがアーツにどういう意義があるのかを考えてもらうといいから、ぴったしの公演だ。それに「ローザス」(びわ湖ホール)のチラシも持ち込まれて、コンテンポラリーダンスの解説もした。
T.A.はいないのだが、去年受講した青木さんらがいてくれていて、かなり助かる。受講者は200名弱ぐらいいたのではないだろうか。はじめにスケジュールや中間テスト、そして最終日テストの内容を話し(これを早く言っておかないと、鑑賞体験ができないから)、そのあとで昨日と同じく冠婚葬祭をアーツマネジメント的に研究しだしているぼくの序論を少し見てもらった。
あとで、青木さんが、きっと聞いていた学生は目が点になったでしょうねと言う。そうかも知れないな。小暮家のお墓が出てきたり、葬祭会館と葬祭ビジネスの話がとつぜん出てきたから。昨日も大学院生がこっそり受講していて、新鮮な観点だと言ってくれた。後期の大学院向けの授業はこれでいいなと少し安心。
今週はうまく説明できなかったので、またアーツ・カレンダーのメールマガジンなどを説明しよう(これを読んでいる学生は、ここを参照のこと:http://www.arts-calendar.co.jp/Registration.html、http://www.arts-calendar.co.jp/Report.html)。
それに、紹介したスロースタイルのうち、「ハタケ」ワークショップの受講者が少ないようで(11日、12日の全日参加が大変そうだ)、これはまた11日のみでもOKにしなくちゃいけないが、とりあえず、受講者で参加してもらうとなかなかに面白くてためになると思う(以下、掲示:詳しくはサイト参照 http://www.tachibana-u.ac.jp/official/extension/seminar/seminar03_5.html)
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アーツワークショップ:たてものを作る"ハタケ"〜 野菜(ハ)と竹(タケ)でつくるのんびり くつろぎの空間 参加者募集
竹を切りだすところから始め、たてものをつくる。そこへ野菜を植える。みんなでひとつのものを作り上げる時間の中から生まれるコミニュケーション。息をするアート、ハタケが生まれる瞬間。みんなののんびり、あなたののんびり、私らしいのんびり。いろんな場所での、のんびりをつくってみましょう。
日 時 10月11日(土)12日(日) 10:00〜16:00
●講師プロフィール
地下茎/竹を愛してやまない人びとが集まる組織でありネットワーク。物事を広い視野で捉えて考え、地域的な活動を問う事を目的とする。竹というテーマから派生する様々な事実、問題を学び考え、周囲の色々な地域で起こるイベントに参加し、竹と社会の接点を見出す。
布瀬真央/モクモク手づくりファーム勤務。野菜栽培リーダーとして、食農教育(おいも掘りなどのイベント)として、日々野菜と戯れ、人と戯れる。またファームステイ愛好家でもあり、今までに訪れた農家は数知れず。農業暦3年。好きな作物:ニンジン
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i-bookを持っているから動きがにぶくなる。ホントは京都橘女子大学に行かない日なので展覧会とかけっこう立命館大学の講義のあと(13時から14時半までだから)、ソワレまでの間、活用できるのだけど。
今日のソワレは心斎橋ウィングフィールドに19時半なので、まずなんばまで行って引き返す形で、KPOキリンプラザ大阪の展示を楽しむことにした。
『建築家 伊東忠太の世界展』。彼が学生のときからのノートやスケッチ、そしてもともと画家(漫画家)になりたかったということで、日本画やマンガ、とくに妖怪画などが展示されていて、思いがけず、豊富な時間を費やすことができる。
(詳細はアーツ・カレンダー「こぐれ日記479」をみてね)
いいお芝居だった。強く薦めるべき(関西ではすぐに終わってしまうけれど)公演だった。劇団ジャブジャブサーキット◎創立プレ20周年特別公演『裸の劇場』(作・演出:はせひろいち)。19:38〜21:35。名古屋で見たのだが、確かタヌキの役をしていた客演の土居辰男が、雇われ劇場支配人役。あと客演は、劇団B級遊撃隊の山積かだい。それに新人の永見一実が初顔となる。
(これも詳細はアーツ・カレンダー「こぐれ日記479」をみてね)
9/27(土)
農のワークショップの3回目。収穫祭だ。スロースタイルの後期の準備が本格化しているけれど、実はスロースタイルの前期の最後の日が今日なのだった。ゆっくりでしょ?でも、やっぱりワークショップ参加者にとっては、長いインターバルなので、用事が入ったり興味が移ったりして、多くはない。
それでも9名が来てくれて、実に自発的に収穫し焼き芋を作り、またつぎの年のハタケになるように腐葉土を入れ感謝するために耕し、ぶじ終了した。落花生の実際になっているところ(土が硬くて中に潜り込むのが大変だったみたいだが)をみると、植物の神秘さを十分に味わえるし、落花生の生ボイルもなかなかの味。
ゆっくりなことの長所と短所を実感する。でも、ぼくにとっては貴重な体験をさせてもらって(桜の木の下の有機肥料はぼくもひっくり返したりしたのでそのいい匂いにうっとりした)、布瀬さんはじめみんなには大感謝だ。
アートコンプレックス1928の今貂子さんと綺羅座の公演は立ち見が出る盛況だった(サイコロの7つの目。受付の客さばきは工夫の余地あり)。こちらは少しつかれていたからか、お尻がいたいなと思いつつ、順繰りに繰り広げられる短いシーンをぼんやりみていた。1928とは少し相性が悪いのかなと帰り思った。でも、冒頭の3人の組み合わせは面白かった。ボレロがジャズになった音楽も記憶に残っている。
今日は、宇治市立平盛小学校の運動会。いい天気でよかった。はなも砂連尾理+寺田みさこコンビの指導で高学年が踊るという話をすると行くと言っていた(のちほど、糸井先生から、はなが来たというメールが入ってきた。はなは帽子をかぶっていたから、最初だれだか分からなかったらしい)。
9/28(日)
アイホールからの帰り、ロング缶でない発泡酒(黒生というのはなかなかいける)をちびりちびり飲んで(これから禁酒といっても続かないので、ちびりちびり飲むスロードリンクを心がけよう)、フェスゲのシゲトニカルゲートはパスしても、この体調だと仕方がないよなと自分にいいつつ帰る。
山下残ダンスワークショップ&パフォーマンス発表公演『振付作品 耳うち』。15:06〜16:27。13名が出ていた。ここにはダンスの未来が確実に息づいている。山下残的な言葉とダンスの関係は、ちょっと会話的に変形し(転球劇場かスクエアみたいなコントがあるとは思わなかった)緊迫度は減少してはいた。
が、親指だけのダンス(と狼の遠吠え)にはじまり、ダンスの振付をしているところからのダンス「作業=見世(ワーク=ショップ)」も初々しく、自己言及的だが閉鎖的ではない。みんなによるラスト。集団見合い的状況というかいささか自己啓発セミナー的危うさをただよわしつつ、でも十分にほろりとさせられる。
漣みたいに一人一人が何かをし、それに少しずつ無関係だった人が反応する。ソロの匍匐前進はダンスサーカスに出せるぐらいの完成度を持っている。いたいいたいという男を取り巻く人びとの好奇心とおせっかいという悪意。死体を引きずるダンス。掃除するおばさんの油滑りダンス、昨日の農作業を思い出させてくれたスコップデュオも意外性に満ちつつ微笑ましい。
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