こぐれ日録 KOGURE Diary 2004.4
4/5(月)
スタジオで生出演するのははじめてなので、朝から、普段と同じようにしているつもりでも、どこかどじることが多い。コーヒーを入れていて、こぼしてしまったりするし、緊張しているのだろうと思う。
落ちつくためもあって、昨日もらったテレビ台本の自分がしゃべる部分を、自分の言葉でリライトし、NHKのディレクターに送っておく(以下のように)。
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(アーツの説明)
音楽も、美術も、ダンスも「アート」ですから、複数形でアーツなのですね(サッカー、野球から合気道まで色々ある「スポーツ」だって複数形)。それに、楽しむ側にとって、面白いって感じる心が生まれてはじめてそれがアートになるのですが、その面白いと感じる仕方が同じ一つのアートを体験してもそれぞれに違っている。そういう面を強調して「アーツ」ってよんでいるのです。
(オンガクトスポーツの説明)
はい、ぼくもはじめてです。これは、音楽というアーツの可能性を広げるための実験の一つ。他のジャンルとの思いがけない出会いによって、音楽の新しい楽しみ方を演奏するほうも聞くほうも発見しようという企画です(去年は音楽とマッサージという組み合わせだった)。ここアーツアポリアでは、特に音楽と美術の未来を切り開こうとしています。
(糸のパネルドリー?)
作品って生き物と同じで、完成しなくてもいいよ、っていうことらしいですけど、観る方でいろいろ自由に感じて説明しちゃっていいんですよ。
(こういった作品の魅力について)
立派な芸術の一方的な鑑賞とは違って、観る方も対話できる楽しさ、おもしろさがあるでしょ。それに、みんないきいきと創っている。そのプロセスが大切なんですね。集まった人たち同士の交流もあって、そこに豊かな可能性が生まれるわけです。
(芸術行政がこういった取り組みに支援するべき理由)
行政って、だいたい、ハコ(ハード)づくりはできるかも知れないけど、肝心の、智恵と志を持った担い手を見つけられていないのですね。地域の自治体は、どこでも、クリエイティブな環境づくりをここのように担うことで、自前のアーツを自分の地域(まち)で育てることができるのです。
そのためには、有名なもの無難なものばかり直営でしても仕方がない。それよりも、アーツNPOはじめ、現場で真剣に活動している人たちの顔が見える形で、未来の投資として、事業プログラムを進めていくことが欠かせないのですね。
(アーツNPOの事業は市民の理解と参加が不可欠)
いま自治体の財政は厳しいですからね。ここはNPOの活動を市民のみなさんに知ってもらって、理解していただき、行政だけに頼らずにやっていけるようになることが必要になります。そして、関心を持ってもらった市民、企業、メディア、学校、大学など数多くの関係者とアーティスト、アーツマネージャーたちがつながっていければいいなと思っています。ぼくもまあ、そういうところに焦点をしぼって、関西各地でうろちょろしてやっているんですけどね(今年入学した学生もアーツマネジメント志向が多くて嬉しい悲鳴)。
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(実際は、最後の方は時間がなくてこんなにはしゃべれなかったけれど、書いておいたのは少しは役立ったと思う。「まちとアーツが呼吸する現場を伝えます」とか、少しはここに書いていないけれど、気の利いたこともいった。)
14時にNHK大阪報道番組の場所へ。昨日の台本よりもビデオがカットされたり、いろいろ変わっている。チーフプロデューサーにあいさつ。もっともっとよかったら出てくださいと言われる。15時30分からスタジオ入り。段取りの説明の後リハーサル。時間を気にせず好きなだけ話してくれと言われて、かなりアドリブに話す。高橋優子さん(リポーターというのかキャスターというのか知れないが)が本番では時間のウォッチしてくれるということ。
17時10分、番組が始まるとすぐに「いまどき一番アーツ」の宣伝を高橋さんがする。結構いろいろ告知があるんだなあ。スタジオに入って、簡単に化粧。化粧といっても?化粧水みないなので吹かれて、あとパフみたいなものでトントンとするぐらい。ほっとする。
山本さんが見ててもいいですよと言ってくれるので、5カ所あるコーナーのうち使われていないところの椅子に座って、ニュースとかスポーツとか天気予報を見ている。見ているうちに自分が出ることを少し忘れてしまって、スタジオ見学者みたいになってしまう。
ちょっと時間が短くなったと連絡あり。20秒とかそんなものはぼくにはどうしようないので、高橋さん任せ。リハーサルの注意は身体が横揺れすることと、無意識にマイクを叩いた点。本番、マイクは叩かなかったが、横揺れはやっぱりあった(翌朝、ビデオで確認)。それと気になったのは下を見すぎということで、これは5/31に向けての課題だ。
ほっとして、韓国家庭料理の店で食事。ビールを少し。
それもあって、20時から始まったウィング再演大博覧会、WI'RE 06『ホシノナイソラノナイホシ』は、ちょっとぼんやり見るだけの感じだった。サカイヒロト脚本・演出・美術・音響がここは音が多用されるのが特色のようだ。最終回は、「advencedプログラム」で、ビデオも使われていた。帰山玲子と小中太の二人芝居。18時からあった「basicプログラム」(交互に行われていた)は削ぎ落としたものだったそうで、それとは対照的に「過剰で馬鹿げたスタッフワークにより役者と観客を煙に巻く」ものだったそうだ。うちの2回生が18時の公演を観ていて、声をかけた。
4/6(火)
4時すぎ、知り合いがストーブを抱えて内蔵を焼きながら自決する夢を見て起きる。イラクのニュース映像が直接の原因だろうが、昨日の緊張とかが夢に出たのかも知れない。事後に寝不足とはおかしいのだが、ぼんやりと1日過ごすことになった。
歯医者に寄ってから、大学へ。TAM研を昼休みするとしていたら、ぼくのゼミに入れなかった3名がやってくる。ゼミ生たちと交じって雑談。火曜日はこんな感じだ。ただ、1回生は、2、3限目が必修なので、ゆっくり話すことができない。2回生あたりも寄ってくれるといいのだが。
4/7(水)
1回生ゼミが始まる。1名が忘れ物をしたということで、来れなかったが、なかなかにいい感じだ。去年のハイテンションも引き継ぎながら、音楽好きの幅が広い感じ。演劇関係も分厚くなった。「ワークショップ」ってどういう意味ですか?と積極的に質問あり。なんだか感激である。
昼、組合の集会。13時から学生委員会のあと、教授会、学部教授会、そして清水焼団地での打ち合わせと、4つのミーティング。少しネガティブな気持ちが累積してしまったと反省するし、うーん、仕方ないなあ。
4/8(木)
立命館大学産業社会学部3回生以上の講義のはじまり。以心館31。230人ほどきたので、ぎっしり感あり。かなり暑い室内になる。鍵の開け閉めに少し戸惑うが、ビデオを見せたり、蓮行さんがスペシャルゲストで話してもらったりして、それなりに面白かったようでよかった。蓮行さんはシゲヤンのプロモートに来る予定だったのだが、彼流のアーツマネジメントについて語ってくれた。それに、声の出し方をみんなにさせてくれて、ラッキーだった。
その替わりということでもないが、蓮行さんと近畿経済産業局へ行く。中小企業庁に2年足らずいたことがあるので(小売商業企画調整官)、室長などとうち解ける。こういうメンタルな部分がいいアドバイスを引き出したりするのではと思ったりする。
OBPアーツプロジェクトの場所をやっと見付ける。今は大阪教育大学の学生たちによる「アート・フォンデュ」だ。父と娘がワークショップ「ポップアップカード」を楽しんでいた。
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