こぐれ日録 KOGURE Diary 2004.8
8/30(月)
iMACがご臨終。ちょど、5年間の保証期間(ソフマップ)が切れたところ。電源ボタンを押すとわずかに音はするのだが、そのあと、いつもの起動音、グワーという音が続かない。5回に1回ぐらいは、グワーが昨日まではあっていて、だんたん老化して調子悪いなあと思っていたが、もう完全にだめみたいだ。早く、外付けの記録装置を買ってきて、ロムに焼けばよかったのだが、それもこれからできるかどうか。
この日録と日記(アーツ・カレンダーの鈴木さんが命綱)、それに『アーツマネジメントみち』以降のエッセイ(パンプレスの「踊りまわり」はサイトにあるから何とか救われる)や小論文を救うことは自力ではできなくなった。マックライト2で書かれているので、ワードに直してから保存しようと思いつつ、さぼっていたのが悔やまれる。
夏台風特有のゆっくりさで、今日も夜ぐらいに接近するという。NHK大阪は野口みずきさんのインタビューもあり(京都スタジオに彼女はいたので、大阪のスタジオでは出会うことはなかった)、いまどき一番は9分ぐらいになるが、それも台風次第では、あとで収録になるかも知れないと言う。そのときはもっと短くして欲しいとデスク。ここに来るまでは、これで最後にしようなあと思っていたし、今日の番組も正直乗り気ではなか
でも、VTRを見てその考えはあっさり変わる。短くされてとてもかわいそうなのだが(20分間番組ぐらいになる内容だと思った)、ずいぶんと丁寧に取材がなされていたのだ。オリンピックがあっていまどき一番がお休みだったこともあったけれど、4回も取材をして、そのうち2回はちゃんとカメラスタッフを現地に入れただけのことはある。
自分のしゃべる文章をはじめ手書きで、そのあとパソコンを借りて書き出す。いままでの2回はほとんどその場の雰囲気でしゃべったが、時間がないこともあり、きっとあせるだろうと思って書いたのだ。これは高橋優子さんとのやりとりが少なくなったというデメリットもあったが、言いたいことは言おうというスタンスとしてはよかったのではないかと思う。
終わったあと(17時45分ぐらいから9分強の放送だった)、天満橋でお袋に電話をすると、オヤジが宣雄はどうもうわずっているようだったし、やつれて見えたと言っていたらしい。でも、芳江に電話すると熱意が伝わってよかったよと言ってくれて、まあほっとして家に帰る。帰ってビデオを見ると、まず体の揺すりがまた多くなっていた。下を見ることはしかたがないかなとは思うが、早口であせるところは、同じスピードでももう少しゆとりをもてたかなと思う。
以下、放送の時に小暮発言(いまどき一番アーツ〜小劇場)として用意していた原稿(やはり、まったく同じではなかったが)
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(小劇場の魅力を分かりやすく〜冒頭のキャッチ部分)
小劇場演劇はお芝居の原点なので、役者も劇作家、演出家もいろいろとここから出てきています。いま大河ドラマ、新撰組を作っている三谷幸喜さん、俳優では辰巳琢郎さん、渡辺えり子さんなどみんな小劇場出身ですね。演劇やドラマづくりの新しい才能を発見するとても大切な場が小劇場なのです。
【VTR1 2分45秒「39日のロングラン公演!小劇場の挑戦】
(ジャングルインデペンデントシアターの取り組みを受け)
この取り組みはハコを貸すだけでなく、劇場側が劇団を探し積極的にプロデュースする好例ですね。来月中旬には、京都市内で同じように39公演という小劇場プロデュースがありますが、ロングランの動きが広がっていく予感がします。
(OMS閉鎖などの高橋さんの説明を受け)
紹介した小劇場のほかにも大阪市内に4か所も小劇場が開設されます。小劇場が地域にあれば、そこで自分のまちで固有の(独自の)ドラマがつくれる、それが嬉しいのです。
いくつもの小劇場が競い合ってこそ、よいお芝居が生まれるわけで、いまから、面白い舞台を作る自由な発想を持った(相内さんような)若いプロデューサたちの力量がためされるわけです。
【VTR2 2分28秒「育て!未来の演劇人」】
演劇を担う人材を育てる場としては紹介された伊丹アイホールのほか、兵庫県立ピッコロシアターはじめ神戸アートビレッジセンター、京都芸術センター、そして各地の青少年活動センターなどがあります。
いま、子どもたち、若者がいろんな種類の演劇に接する機会はかなり減少しています。それを補い、演劇に親しみ、演劇に目覚めた若者がその才能を眼学撓めに一緒に作品をつくる環境はとても貴重です。さらに、そこから長い長い時間をかけて熟成するための企画はまたとても意義深いものがあります(スローシアター)。
もちろん、その成果として関西から劇団がもっと全国に出ていって欲しいですね。
(アイホール演劇ファクトリーの卒業公演は9月あります)
小劇場のお芝居は一回限りの生もの。見る方も真剣勝負で、観客の皆さんが未来の才能を見つけて育てるのです。ですから(スポーツもいいですが)アーツ体験にもぴったしの秋がきます。ぜひ、小劇場に足を運んでください。
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8/31(火)
台風の余波が夜中から未明に吹いていて、障子を鳴らす。珍しく冷房を入れたまま寝たが寝苦しい。
柴崎友香『きょうのできごと』(河出文庫、2004.3)を読む。出町柳とか安治川とかずいぶんとなじみの場所のありふれたできごとを学生たちの複数の視点から書いている。つづきで作者やこれを映画化した監督、行定監督や俳優なども出ている。保坂和志の解説「ジャームッシュ以降の作家」はいろいろ考えさせてくれる(そんな分析は思いもつかなかった)。
研究室でバッティングする日の調整とか、TAの承諾書づくりとか、雑用。手紙の整理。日録書き。
ほとんど読んでなかった『SOGI』という雑誌に目を通す。斎場を英語のヒューネラルホールと考えられてきたが、いまはヒューネラルホームと英訳した方がふさわしくなってくるだろうと言う部分に反応する。遺族がいかにその第2人称の死と向き合えるか、その大切な時間と空間を提供するのが葬祭会館なのである。これはアーツセンターがホール機能だけではなく、レジテントして稽古しワークする場でもあるというのとまたもやつながっている。
山本さんの家の前の無人野菜販売所で、なす、シシトウ、長ネギを買う。においがすごいなあとおもいつつ、ぶらぶら長ネギがのぞく袋を下げ、17時半ごろには家に帰って、NHKのニュース一番を見たりする。昨日いたスタジオなので奇妙な感じがする。夜、昨日山本千歩さんから買った中西信洋個展「supplement」のドキュメントDVD(監督は山本さん、企画/発売はギャラリーそわか)を見る。
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