こぐれ日録 KOGURE Diary 2004.2



324.2/16〜2/19

2/16(月)

今日は滋賀県近江八幡市でのNO-MAのワーキンググループ会議があったし、学部教授会を急きょ開くということになったようだが、ずいぶんと前から話のあっていた「第1回文化政策インターゼミナール研究大会」に出かけた。

JRの嵯峨嵐山駅そばのコミュニティ嵯峨野(社会福祉法人全国手話研修センター)にて。跡見学園女子大学マネジメント学部の片山泰輔・服部篤子ゼミのお世話で、静岡文化芸術大学の小林真理ゼミ、神戸大学の藤野一夫ゼミ、帝塚山大学の中川幾郎ゼミ、そしてぼくのゼミが集まることになった。

跡見の片山さんらのゼミ生は2年生でちゃんとパワーポイントを使って発表するのに感心した。聞くところによると、1年生はプチゼミみたいな入門をして、2年生に全員がインターンシップに行きゼミ活動をするのだという。3年生はゼミを取っても取らなくてもよくて、4年生になるとゼミがなくなるという仕組み。かなり大胆なやりかただなあと思うし、こうして教員同士の情報交換とともに、その実際の学生の発表を聞くと、いろいろとゼミの特色が分かって面白い。

2/17(火)

京都府文化芸術室による文化力創造懇話会「第3回次世代の文化創造研究会」。ワーキングチームに入ってしまった。河島伸子さんは今日で終わり、イギリスにまた行くのだという。優雅なものだ。

大学で長い教授会。2005年度改革が少しずつ前進している。井口貢さんから、うちが大学祭のときにやっているまちづくりインターゼミナールと昨日行われた文化政策インターゼミナールとを合体できないかと言われる。可能性はあると思うが、その場合、学年差などがより大きくなるので、そのあたり、うまく調整する必要があるだろう。

組合の定期総会があり、やっと執行委員長を五十川伸矢さんにバトンタッチすることができた。ほっとしてビールがうまい。

2/18(水)

2日間、飲んでしゃべって、少し喉がからったい。
大学へ行き、個人研究費の整理。そのあと、神戸市のひとまちアート創造会議のペーパーに載せる470字ほどの極小エッセイ書き。ちょうど、文化ボランティアについて京都府の会議関連で考えていたので、それに触れる。

織田先生が来てタフ4と彼のフィールドとのコラボレーションについての相談。山科三条商店会の方はもちろんうちらのストリートアーツに最適だ。さらに織田組(臨地まちづくり研究会)が主導しつつ清水焼団地の楽陶祭でも協力できるので、そんな話をする(小鹿さんもパラサイトでいくっていっていたし。ただし、今年の楽陶祭はすでに日程が決定しているのでそこが要注意。10/9〜11)。

神戸市のエッセイとシンクロさせてしまいながら、京都府の会議で考えることになった「次世代文化事業施策例」を一つ作る。題して「京の次世代、ライブな文化“手”伝い体験プロジェクト」。

ねらいとしては次のこうなもの:「コンピュータゲームや携帯モバイルなどのバーチャル体験ツールによって、若者にはますますライブな体験や身体を伝わって感じ取る機会が失われてきている。次世代を担う人たちに対し、京都にある様々な文化的“ほんもの”のライブ体験を通じ、文化現場に立ち合い、手伝っていくプロセスの大切さと楽しさを知り、自らが自分の目と耳と手と足を使い自分の生きる可能性を広げることを目的とする」。内容は省略。

18時の部のダンスサーカス25、2日目を楽しむ。アートシアターdB。なお、フェスティバルゲートを出て、新今宮駅で電車を待つ帰り、夕刊フジがプラットフォームに落ちていて何げにみやると、『フェスティバルゲート廃園、大阪市開業7年、UFJなど信託3行撤退』の見出しが1面で踊っている。早ければ3月の調停で決着する見通し(負債350億円のうち大阪市が200億円負担する方向)らしい。アジア太平洋トレードセンター(ATC)という赤字三セク再建のためにした665億円支援に続くもの。そうそう、あのUSJにも50億円金融支援するし。何だか近過去に始めた大阪市集客行政って、自分で自分の首を絞めていたみたい。でも失敗研究事例の総合デパートだから研究者にはたまらないかも知れない。

以下:ダンスサーカスの様子を670字ほどで書いておく(もしdB通信で使うのでしたら、どうぞ)

【デュエット一つにソロ四つ】
 客席に明かりをつける組が二組もあった。ダンスサーカスは一番はじめての舞台だから「観る-観られる」関係にまず意識が集中するからなのだろうが、これが多用されると少しうるさい感じだけが残る。まずは舞台での踊りに集中し「観られる」視線を感じることでぎりぎりまで追いつめられてからにした方がいい。
 はじめがデュオ、ヴァンカラバッカ(安政由香、中村一規)。「たまご」。出だしは女性が膝を抱えてゆっくりと表情を動かしていたのでかなりゆったりとした内面探しかと思ったら、すぐに結構動いていた。でも、その動きに決定打を見つけるには至っていない。
 うえたけもとこ「緑の空」。前の安政由香も表情がダンスにしては意味ありげだと思ったが、彼女はサイン的な手の動きといい、より演劇に近いダンス。赤い明かり(林檎らしい)を持ってきて置き、最後に持って帰る。弾力のある歩き方が魅力的だったが、同じテイストなのでちょっと観る方はだれてしまう。ゆいまお(Bee Elephant)「中身」。彼女は床運動が多くこちらは見づらい。逆に客に光を当てて、観客を見るというのを作品としていたわけだ。
 山賀ざくろ「エレガンス」。茶色の靴下を左足にはく動作から始まる最初の片足バランスダンスはシンプルなものだが、客席をキャッチする力があった。あとは試行錯誤。ヤザキタケシ系で、今回はドラマやマイムとの親和性が強い人たちが多く出ているがその中では一番芯がある。
 吉田蘭(はっぴいすまいる)「tre notti」。山賀とは逆に後半にハッとさせられた。スカートをつかんでのダンスの所。そしてそのあとの静けさを両手に捧げて持ち運ぶ様にである。

2/19(木)

朝起きたら声が出なくなっていた。久しぶりに風邪をひいたな。暖かいのに自分だけぞくぞくするのは情けない。10時半から12時まで「平成15年度ひょうごアートマネジメント講座」でしゃべる。題して「アーツNPOの可能性〜文化のまちづくりの未来を探る〜」。終わってからタフ3の写真を少し見せる、具体的なものが足りなかったかなと思ったから。

小野市文化会館のスタッフの人も来ていて質問を受ける。また、昭和音大の音楽経営の第6期生の人(喜多村さん)も受講していて、いま彼女は鳥取県立県民文化会館だという。
このあと、「美しい夏キリシマ」をシネ・ヌーボーで見ようとしたが、時間が合わず断念。結局、京都橘高校での18時からの団体交渉までのあいだ、時間つぶしに苦労した。
帰るとフライブルクから元気なさきの手紙が届いていた。古い駅舎を利用した映画館の話や、ユダヤ人の碑の話などが書いてある。もうゲーテがファウストを書いた静かな町にも旅したらしい。


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