こぐれ日録 KOGURE Diary 2004.9



381.9/6〜9/9

9/6(月)

深夜の地震で寝不足。

うちにはずいぶんと不用意に置かれているものが多い。

額縁や細い花瓶。CDやMDがぱらぱら落ちて、どの放送局も、ものは落ちていないという被災報告なのに、うちだけ、落ちてくる。

大学では、本を読んでいた。平野啓一郎『葬送』新潮社2002。ドラクロアとショパン。あまりにもドラクロアのことを知らなすぎる。サンド夫人もショパンの愛人としかしらない。第1部の終わりの方になって、事件が展開することもあり、やっとぐいぐい読んでいるうちに18時のバスに乗り遅れた。(寝不足なので、鞄にずっと案内はがきを入れている『東京』というお芝居〜20時からヘップホールである〜はいかないままである)

午後、劇団を立ち上げ公演をする4回生の工藤さんがきて、清風館のピロティを美術装置の保管場所と製作場所にできないかと行ってくるとので、総務課と相談。いま、工事中なので教室にある備品などをここに持ち込んでいて、びっくり。でも何とかここを使えそうで安心する。

9/7(火)

どうも、このibookから大学へも鈴木さんへもメールが届かない。届いている人もいるので、理由が分からないけれど、フロッピーで大学から鈴木さんへ送って日録などをアップすることになる。

午前中、京都府立文化芸術会館の浅井さんから、これからの演劇コンクールについての進め方の説明がある。名称も公募されるし、学生にもできるだけ伝えようと思うが、ぼくも演劇鑑賞について腰を入れていかなくちゃと思う。

それからは、学生部委員会、教授会と公務。

台風18号が日本海側にやってきて、暴風警報発令。チンドン隊の練習は小アリーナでする予定だったが、短く切り上げる。その後教授会があり急いで帰る。プロ野球(中日がこのまま優勝しても、それよりもストとか合併の方が今年の大きな話題として残りそうでちょっと残念だ)を見ているとNHKの社会部から電話があり、文化関係だろうと受話器を取ると総務省がらみの話(政治寄付)の取材だった。

9/8(水)

1928ビルの地下のカフェアンデパンダンのなかでのダンス企画について、学生でその企画を継続する人はいないかというメールがくる。パンプレスの連載に制作インターンシップのことを書いたこともあって最近そのようなお誘いが多くなったのかも知れない。2回生の尾上さんも劇団衛星の制作インターンシップをしていて、やっぱり手伝う人を捜している。どうしたら、うちらの学生たちがよりアーツマネジメント分野の現場仕事にすすんで向かうようになるのか。苦労は若い内にすすんで引き受けろ、みたいな教訓ではだめだとしたら、どうすればいいのだろう。

いま授業で出席点を考慮しているが、これとともに現場体験点というのを単位取得(成績評価)と関わらしたらどうか。後期に少し実験してみるか。

午前中、タフ4がらみの取材。『毎日エデュケ』という季刊紙を創刊したということで、その編集スタッフが事前に記事になるかどうか打診に来る。谷川さんと対応。100%ORANGEさんにコンテストの審査員をずっとお願いしていると聞いて感動していた。今日の日経紙にも彼らのイラストがあるのですよと見せるぐらいに好きらしい。大学のマークとかにどうして100%ORANGEさんのイラストを活用しないのですかと聞かれて返答に困る。

14時に三田市の文化ホール建設担当の人など3名とシアターワークショップの人たち2名がくる。そのために研究室の机の上をかたづける(じつは、ただ足踏みオルガンの上にチラシ類などを移動しただけ)。指定管理者制度との関係などが大きな課題。他の専門委員の人たちはずっと年配で昔からこういう時によく顔を出す人たちで(イベントとか関西のホールづくりではいつも名前があがる人たち)、シアターワークショップの伊東さんは、まず上原さんにお願いしたのだが、断られた(代わりにぼくを彼女が推薦した)のでぼくになったという。関経連のこともあるしこれはできるだけ慎重に対応する物件ね。

16時からタフ4の今月の催し物のマネジメント会議。お風呂の時間のライブ(20日)は予約が定数近くまでになり、当日券と開場をずらすことにするというので、混乱がないように番号札を出すように言っておく。客入れや客席づくりがうまくいくのか、少し心配だ。19日の楽器ワークショップの予約は8名、いまのところ。人数が少しぐらい増えても大丈夫なのでプッシュしようということになる。はなは行くと言っているがまだ予約の電話をしていない模様。

9/9(木)

今日は大阪方面。子どもとアーティストの出会い設立準備室(井出上、福原など)の3プロジェクトの1つ、門真市立第二中学校のワークショップ(ダンスユニット/セレノグラフィカ)を見学する。大和田駅からタクシーを乗ればよかったのに門真市駅まで行ってしまう。そのため乗車したタクシーが迷っていた。

総合学習の時間はふたコマだが、40分授業なのであっという間。いままで1学期4回やっていて、2学期は2日に続いての今日。11月の発表に向けて、今回のテーマは「度胸」だって。一人で2〜3分間踊り続けるという課題が出て、みんな恥ずかしそうだったが、ハードルも必要だし少しずつ手探りでしているワークショップならではの緊張感もあり、なかなかに貴重な見学だった。

ここの総合学習は、ダンスの14名(女子ばっかりだった)のほか、チアダンス、三味線、ミュージカル、映像、合唱、演劇、太鼓(男子と女子に分かれる)の選択肢があり、じつに多彩なアラカルトメニューだ。ただ、いつもの教室で行うので踊るにはちょっと狭いし(同じ学年同士なので目立つことをすると、あとあと、いろいろ言われたりすると困るかなあとか気を遣ってしまうし)、違う空間でする方が恥ずかしくなく動けるのだろうけれど、とは思う。

それに、中学生になるとダンスってこんなものであるという既成観念みたいなものが定着しているのだろうと思うし、ジャンル別に分類するようになっていることもあり、その年齢層とコンテンポラリーダンス(自分なりの動きを発見し、生の身体と先入見なしに向き合うダンス)との出会いは一筋縄じゃあ行かないだろうと思うが、セレノさんたちはじっと時が熟すのを待っているところもあり、その展開が興味深い。

終わって、一緒に見学していた阪大の人間科学部の学生と一緒にバスで大和田駅に行く。

京橋で降りてOBPへ。近畿大学展、芸術行脚其の四、メクルメク・シンカ展。昨日NHK大阪の報道一番に3分半ほど出ていたそうだ。美術の展示では、藍染めの暖簾を作っている2回生がいて、こういうのをお風呂屋さんの今度のライブにつければいいのかと見ている。松本さんと本田さんとお茶。17時半から30分間は吹き抜け空間でダンス。ネクタイと椅子を使った前半はいい感じだった。最後の終わり方はちょっともったいなかった。


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