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こぐれ日録 KOGURE Diary 2006.4 こぐれ日録481 4/17〜4/23
今年度はじめての専門演習。 tokyoscapeという企画がすすんでいて、7月終わりから8月にかけて、東京の6つの劇団が京都の4箇所で公演する。そのマネジメント(アーティアスティックディレクターだけをやりたいのだったけれど、とろばさん)をやっている風琴工房の詩森ろばさんがゼミが終わってからやってくる。5限目は大学院のアートマネジメント1。今年の入学生はアーツマジメント系はゼロ故に、社会人などはまったくとれない時間に設定。うまくいけば、誰も受講しないで、少し助かると思っていたが、お一人受講されることに。 でも、お一人でも開きます、はい。その院生は一人でもいいですか?とおずおずたずねてくれて、とてもいい人だなあと思う。でも今日の彼女はラッキーだったな、だって、詩森ろばさんと私のトークショーを聞けたのだから。あとで半分ぐらいしか意味が理解できなかったといっていた。100%分かってしまったら、授業とる必要ないし、それでいいので。 詩森ろばさんの話のなかでは、演劇ビジネス研つながりの話が一番面白かったし、じつに参考になった。なるほど、駅で観察か、そして百人一首とつなげる?すごい。シュールリアリズム的手法によるリアリズム演劇ワークショップ研修だ。
出かけるとき、ちょうど、ゴリラが合唱のようなハミングと、ヒトリゴリラになったときに孤独に耐えるようなソロハミングをするという文章を電車で読んでいると、ちょうど、目の前にお母さんと2歳前後の女の子がミフィーを読んでいる。仕掛けがあって、小さくなったページをめくるとミフィーが出てくるところを何度でも開けたり閉めたりしている。うっとりとその仕草を眺める私。 さて、特急だと枚方市駅で乗り換えしようとすると、その女の子、なあんと、私にバイバイするではないか。さては、おじいさんと間違われたか。嬉しい誤解だなあと思っていたが、そのうち、そうか、今日は卒業したゼミ生が沖縄土産に買ってきたシーサーマンガの手拭をしていたことに気づく。シーサーちゃんにミッフィー女の子が手を振ったのである。ま、いいか。長瀬駅からの帰りもベビーカーの赤ちゃんに会い、京阪でも行きと同じような女の子と一緒だった。子どもとよく会う一日。気持ちのいいナイター。
2限目、滋賀県社会福祉事業団の方が来られる。NO-MAの1年間の日程。明日の実行委員会に行けないので、事前に教えてくれにわざわざ来てくれたのである。ビッグなヨーロッパからのお客さんの話とか、NO-MAはこの一年いい感じになりそうだ。ちょうど、学生たちが書いたNO-MAのマイ事典を見せる。 卒業生が来たり、学部教授会、研究科会議があったり。
あさ、研究室のメールをあけると、 2限目のアーツマネジメント総論は、88名。いま出席を名簿でつけていったが、かなり名簿がばらばらで大変である。数枚、学生の感想を引用しておく。 ○「と」と同様に「つ」にも色々な意味があるように思えた。何かを“作り”、そしてそれを“使う”。ただ使うだけではおもしろくないから何かと組み合わせて“つなげて”、それを次世代へ“伝える”。こうした一連のこととをずっと“続けてゆく”ことによって、文化政策らしいアーツが出来上がるのかなと思った。「つ」という一文字だけど、ここから芸術が生まれてくるような気がした。 ○・・・・一番恐いと思ったのは、アーツマネジメントを行って「自己満足」で終わってしまうということです。社会に明示する前に自己満足で終わってしまわないように、もっと色々なことを知らなくてはならないと思いました。 ○・・・・芸術にも社会にも種類が数多くあるので何と何を出合わせるのか、組み合わせもたくさんあるのだろう。その時、何と何の出会いが求められているのか見極めることも難しいのだろうと思った。アーツマネージャーは芸術のことを知っているだけではなく、社会の動きも見ていなければならないものだと思った。 ○ 「まちづかい」いいこどばですね。確かに「まちづくり」からは、新たに何か建物や施設をつくり出すというイメージも生まれるといえるかもしれません。昔からの文化や、町家などが希少になっている今、それを逆に新鮮に感じる世代や人々との出会いを生むもの(町家カフェなど)に目が向けられるのも、まちづかいの前進ではないでしょうか。水と油として挙げられたアーツとビジネスの問題点を見ていると気が沈みそうですが、水と油の逆でアーツとビジネスがうまく手をつなげる表現はないものかと少し考えてしまいました。 ○ 昼休みTAM研。2回生が4名。5/28の子どもの文化フォーラムで紙芝居をする打ち合わせをしている。 4限目、自分探しの旅。はじまりにNPO法人山科醍醐こどもの広場のみなさんが来て、23日のこどもフェスタ2006の呼びかけ。ちゃんと160余名が聞いている。いい姿。そのあと、漢字で「旅」「探」「自」「分」の甲骨文字、金文を示して、ようやく序章が始まる。なぜか、CDで川_あいを授業のending(感想を書くひと時)にかけた。18歳という歌詞がふと気になったからかも知れない。
だが、とくに後半、授業として、まとまりが悪かった。熱心な学生が、後半ノートをうまくとれなかったと書いていて、これは、すべてこちらの話の展開力のまずさである。今年から池田修先生(糸井登先生によると国語科のスーパースターだそうだ)も本学に来られているし、大学授業の展開をもっと巧みにしていきたいもの。私は教職ないから・・という言い訳はやめなくちゃね。昨日の授業2つと微妙に重なっていくので、その縺れをほどく必要がある。次回になれば、アーツの分類、そして、芝居=劇場論、日本演劇通史となるので(でもいつまでこの調子だとかかるのか)、鑑賞授業ぽくなるはずだが。 今日は、京都橘高校の授業はお休み。USJに行っているという。テーマパークも文化政策的にみるとどうなるか、それを仕組めるかどうか、ちょっと考えつつ、来週の自分探しの旅の準備。ようやく、オヤジ国憲法前文を読むので、ついでに日本国憲法前文と自民党草案の前文も見比べて読むことにする。ほかに改憲案の前文ってあるのだろうか。あれば、それも入れて比較していきたいが、あんまり横道にそれると、教科書をして!っていわれそうだ。前文を読む前に、しりあがり寿はじめ著者や100%ORANGE、谷川俊太郎についても紹介する。100%ORANGEさんに作ってもらったパンフとかコンテスト参加賞ノベルティとかを改めて見ていて、2001年度から数年、お世話になったものだとつくづく。 3限目の1回生の必修のはじめ10分ぐらいを覗く。去年よりも人数が少ないが後ろの席はいっぱいだ。グループでしゃべりやまない連中を2ヶ所注意して静かになったのを見届けて、すぐに退散。アダム・スミスとラスキン、ケインズ。この名前がとりあえず学生の頭に入っているかどうか、来週のゼミで聞いてみよう。 4限目TA授業が終わって1回生基礎ゼミ生たちが研究室に来る。懇親会なのだという。あれ?っと思ったが、オリターたちが自発的にするのだから、それもまたいいこと。先生も来てといわれたが、「ダンスで理科を学ぼう」の打ち合わせがあるので、無理なのである。 18時からだったのだが、20分も遅れてしまう(やはり、ゼミ生の様子を観察するのはかなり重要なことなので、なかなか別れられなかった)。観察することがテーマに浮上する。見ているようで見ていない理科の継続観察。ダンスでは、まず人間の身体の様子、動きを観察してそれを真似ることから出発する。真正面から見るだけではなく、横から後ろから、上から下から。理科だって、色々な視点から見ることが必要だ。そして、巨視的な目線と微視的な目線。今回の単元では顕微鏡も使うので、じつにぴったり。ダンスでも、離れて全体の中の部分を見るのと、近づいてディテールを見るということが必要なので、ダンスはもともと理科的観察や客観的記録と実に近いことがよくわかる会合だった。 小学5年生って、私の時だって、女子は身体の授業があると男子だけソフトボールをしていて、何を教えてもらったの?と聴くと、痔についてと女子に言われてたまげたことを思い出す。微妙に男子と女子が相互を意識する頃である。輪になっても男子と女子の間だけ、手がつながれずに隙間になるお年頃。 こんなこともあったそうだ。 ダンスを高学年に導入するときの課題は、つなぐ以前に身体を見られること自体が恥ずかしいということだろう。めだかは観察されて恥ずかしいだろうか。すくなくともゴリラはじっと目をみつめあうという宥和交通を行うのだが・・・おっと、これは別としても、大切な論点がいっぱい出た会議だった。 めだかの観察ということもあって、じつにシゲヤンが積極的でいい展開になりそう。でも、こちらは、5/8(ダンスによる観察ワークショップ授業)も山科で実行委員会が午前中にあって、午後はびっしり専門ゼミなどだし、無理。仕方がないが、みなさんがきちんと見られて報告・記録されるので、楽しみだ。8月の上旬あたりに報告会がある。これには絶対に出ようと思う(成績処理を7月いっぱいにしてね)。 糸井さんから、最近ダンスに行かないようですねえと帰り言われる。まあ、でも、気持ちはアーツすべてに向かっているので、年齢相応に厳選しているだけといえばそうだし、自分でただで遊べる方法(定型詩あそびとか)が増えてきたということかも知れない。授業もアーツ的な楽しさとむずかしさがあることが徐々に分かってきたし。もちろん、ダンス、なんとか時間を作ってできるだけ見るようにしようと思っている。
アサヒビール大山崎山荘美術館。モネはもちろん、モディリアーニ、ドガ、ピカソ、ルノアールの小品に囲まれて、まっこういう世界が嫌いなわけでもないなと思う。モネを眺めるときに座れる木の椅子がいい。 「明前雨前」。茶煙、軽くあがる、落花の風。 終わってまた苦いお茶。そこに假奈代さんがいて、私は、5杯以上飲んだ。今日は休肝日にしよう。オトギリ草は、肝臓にいいお茶なのだそうだから。
PRに直前来ていただいたのだが、誰も来なかったらどうしようと思って心配だった。 水曜日の1回生ゼミで、大学周辺を歩こうと思っているので、時間を計るために、フェスタの途中少し抜け出し、予備的に歩いてみた。 ここから、奈良街道、交通量が多いので歩きに気を使いつつ、岩屋神社のお旅所をすぎ、京阪バスの山科営業所横を上る。竹材店をとおり、大円寺前。このあたりは一瞬気持ちのいい景色なので、こういう発見を自分たちでしようとリマーク。戦後になってもまだ、お寺のお墓へ土葬していた話を紹介する。 |