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こぐれ日録 KOGURE Diary 2006.1 こぐれ日録469 1/23〜1/29
午後から来客。かなり楽しみなNPO設立のお話。自分がかってに思っていたNPOの名前と違うところに「+」がついていて、目からうろこ。それにわたしが51%artだったらいいですねえというと、理事長になる予定のNさんは、49%以下でもいいんですという。これも実に意外で新鮮。そうそう、自分は「+」 それ以外の時間はすべて(ではなく、Tが来て五島さんたちがやっている障碍児たちとやっているからだワークショップへ行くことにしてよかったなあと話したり少しはいろいろしたが、だいたいすべて)、自己点検・評価委員会に提出する「教員の教育・組織運営・社会貢献に関する業績調査票」づくり。19時すぎにようやくできる。まだまだ社会貢献として書くものもありそうだったが、日録などを探すのがめんどくさくて(すでに表の欄が埋まってしまったので)、お仕舞にして、企画広報課へメール。メールしたあと、フロッピーが添付されていたことに気づき、それに入れてTさんに手渡し。ダントツ一番!それだけが今日の成果なのだから(仕事というのは、だいたい99%ぐらいは、中味空しく、違うところで喜ぶしか、術はないのである)。 昔から成績トップはなかなか出来ないので答案提出一番先ばかりを狙っていたが、これもまたそれね。期限は教員から去年苦情が出たので、3月31日らしい。わたしが一番恐れるのはいつも早く出しすぎて忘れ去られるということ。質問部分も含めてだが、文字数が19567字。ふう。
大阪成蹊大学芸術学部の最後の授業。今日はテスト。先週映像を使っていてできなかった授業アンケートをとりつつ、テストを実施し無事回収する。50枚なので、この日のうちに採点してしまう。いつもながら、出席点や中間レポートを機械的に足し合わせると、AとCが多く、間が少ないものになるので、幾分均等にばらす。 試験問題は以下のとおり。 1-2 アーツマネジメント分類 (2) 応用問題(以下の問いのいずれかを答える。中間レポートを出していない人は、二つとも答えること)字数は1000〜1500字程度
午前中、京都府の文化力創造懇話会「第2回基本指針策定に係るワーキング会議」に出席。同じ時に京都橘大学で現代GP推進会議があったのだけれど、今日は特に関西の稽古場不足をなんとか京都府でできないだろうか、ということをfringeのサイトを援用していいたかったので(ステージコミッションなど)、こちらに出席したのであった。 基本指針というレベルから施策、予算へと行くにはまだまだ時間がかかるのかも知れないが、府県が府県としてきちんとした文化政策をしていなかったら、道州制とか府県合併、連邦制とかいうこれからの地方制度変化の波に飲み込まれてしまうという意識づけはぜひしてもらおうと、そんな話もしておく。ただ、どうも数年先のお祭りのことで頭が痛い感じもするが、まあ、そういう官製イベントも方便にしてやっていってもらうしかないだろう。 午後からはまず予算執行などの校務をこなしたあと、会議。そして、組合の懇親会。
一番困ってしまうのは、ボランティアをしたということなのだが、それはどの程度の貢献具合なのか(団体、グループで行うため)、その頻度とか、取り組み方の熱意などがよくわからないために、新聞とかメディアに出ているとまずすんなりと認められるのだが、そんな目立つことはしたくないという本当に謙虚な活動をなかなかに拾い上げれないという問題がある。 こまめにブログをつけている学生であれば、少なくとも、それをもとにその活動の記録を時系列にまとめることができるので、あとは、そのときの外部資料を証拠書類的に添付しておくと、いくぶん(かなり)選考する側も安心してのぞめるかも知れない。 むずかしいのは、それを科目のレポートに使ったり卒業研究にしたりした場合とか、もともと、大学のインターンシップ制度で出発したようなものである場合で、その場合は、それはそれとして、どれだけ課題をこなしただけではなく、自発的に独自の企画を開発したり、関係したりしたかということになる。 もっと、むずかしいのは、院生などはそうなるけれど、そんなに対社会的に有意義なことをボランティアでするのはもったいないよなあと思ってしまうことで、そういう場合はまずここで表彰されてしまってから、非営利活動として、きちんと対価をとって活動したほうがマネジメントとして継続するのだろうと思った。 ということで、要は、1回生ぐらいから意識的に「学生としての社会活動記録(プロフィール)」を用意しておこうねということで、まず1回生の夏休みには、必修の課題ではあるが、「ふるさとレポート」のために、地元の役所などを訪ねてヒアリングしたりしてレポートをまとめただろうし、これから、どんどん学外での活動をすると思うので、まあ、なんでもかんでも、とりあえず、日付とタイトル、そのときの模様がわかるチラシなどはファイリングしておこうねということである。 2回生になれば、まずインターンシップが特に大切だし、自発的(ちょっと課題こなし的なものも含めて)に活動したものは、記録しておくようにして欲しいものだと思った。そうしないと、文化政策学部の売りである地域への活動、フィールドワークから学ぶといううたい文句が目に見えないままになってしまうし、きっと、3回生後期からの就職活動に役立つ素材のなるはずだからだ(作文とか面接などが楽しくなるはず)。 午前中までで成績を付け終わる。
入学課に尋ねると、札幌での地方入試はようやく二桁という数字だったとのこと。それでも、わざわざ北海道から受けに来てくれるのだから、二日前から出発するのは致し方なしだろう。むかし、札幌会場の受験生が1名だったことがあって、その人に旅費を差し上げるということで京都でやってもらったことがあったそうで、とても喜ばれたという話をこのまえ聞いた。課長からくれぐれも風邪をひかないように、と言われる。 大阪市中央青年センターで年度末にアートマネジメントセミナーが行われることに急きょなったと本田さんから連絡があっていたが、そのスケジュールがほぼきまったそうだ。3/8が一回目で、そこはニットキャップシアターの新作初日で行くことにしていたので、別の日に変更ファックスをしておく。わたしの出番は、3/13と3/15の予定。もうすぐチラシができるだろうから、また、発表します。 こんな日録だとアーツのひとかけらもないなあ。ということで、三浦雅士『身体の零度』(講談社、1994)のまえがきより(p2)
それにしても単調で臆病な毎日が最近続いているな。今日も、一つ見終わって、さて次は声を伝えるシリーズ『屋上』、藤本由紀夫さん×大和川レコードさんのパフォーマンス楽しみだなあと動物園前駅まで行こうとして、でも、身体がぞくぞくしてきた(どうも縁起の悪いマフラーと帽子の組みあわせというのがあって、今日がそれだったので、帰ってしまう。やっぱり、早く帰ってきたのね、とか言われて、何だか更年期ってあるあると芳江に言われてきた暗示が現実化してきたみたい(と、人のせいにするのもよくないが。昨年はある事件のせいにしていたし)。 中崎町駅すぐにかわったcommon Caf_。扇町ミュージアムスクエアのそばにあったときはちょくちょく顔を出していたが、かわってから初めて。駅のそばなのに道の反対側かと思って(南北を逆に思ってしまったのだ)しばし途方に暮れる。入ると広くていい空間だった。でも、そのフランスパン企画「ourHour」という催しの開場時刻を開演時刻と間違っていたので、S君から、えらく早いですねえと言われて、もう14時半すぎてるやんと思ったけれど、準備が遅れているのでびっくりされているのかしらと思ってチラシをよく見ると、15時開場で16時開演だった。 ということで、サクラビル(アンティーク着物のひょうたん屋など)とかに点在する雑貨屋さんを冷やかして回る。古い共同アパートの佇まいにほれぼれ。路地に逃げ込むネコを追いかける。あまりに狭いところでお茶を飲んでいる人達を眺め、置かれているおもちゃの類がかなり類似していることに気づく。アマントあたりが古株になってきたな。 TAM研とかの企画として、コモンカフェに集合して、日替わりマスターシステムのことなど面白い試みを知った後、かいわい探検するのもいいだろうなあ。数人でテーマを分担、楽しく調べてきて報告って感じ。一番いいのは学生がマスターになってしまうということか。テーマは、各種お店別レポート(改修された建築デザインのこと、店の名前とかコンセプトのこと、店内のコーディネートやBGM、雰囲気作りのこと)、まちなみの観察・チャームポイント・問題点、路地歩きでの発見(ねこ、とり、植物、植木、洗濯物・・そういえば、大根が切られて吊るされていて、その大きさの階段のゆらぎが絶妙な白さだった)、遭遇した人たちの観察、挨拶、やりとり(自然に会話できたら最高。でもインタビューしてもいいか)。「レトロ」とは何だろうという少し抽象的なテーマとかもいいな。 さて、ライブである。まず、開演前にジャズ。大阪外国語大学のジャズ研だった3人の演奏。じゃず大関というグループ名(コントラバスの大関にトランペットとギター)。2曲だけ、フランスパンの本條マキが歌う。もともと彼女はいい声だし歌うことが好きだろうと思ったら案の定だった。 そのあと、16時すぎから17時52分まで。トークショーとかミニ芝居とか。Marujiのトークがなかなか面白かった(何かをパロディしているのだろうが、その何かが分からないというこちらの問題はあったが。もう一人のモナイという人も最後のオチだけのためにのっぽさんしているあほらしさはそれなりに面白い)。フランスパンは、主宰で作・演出の伊藤拓が出演した3人芝居。いたこメイドカフェは成功するかどうかっていうことに最後はなってしまったが(オチっぽかったな)、途中まではドタバタブラックな笑い。照れないところがよい。場所がカフェだしメイド→冥土だし。ではじめちょっとチェルフィッチュオマージュぽくしているのもふふふである。 それにしても50名定員ということだったがいっぱいの盛況。企画の中心は本條マキの一人芝居かなと思ったが、確かに彼女の声と表情は聞き応えあり。新聞紙の父親をぼかぼかする悲しい一人っ子の物語、独白劇。終わり方は唐突だけれど、オチがない分さっぱりと余韻が残る。あとは、カームダウンのヘタリ系の音楽。カフェライブ、ライブオムニバス。いろんな短い出し物を寄せあって席をつくる、つまり「寄席」なのだ。カフェ寄席って感じかな。あるいは、寄席カフェ。寄席カップ、寄席カップル、寄席河童えび船・・喫茶寄席、寄席喫茶、寄喫席茶、寄茶席喫、切先寄席、余生寄席、寄席止せ、おっといかん。 OMSがかつてこういう企画を続けていていたが、その流れかも知れない。「お笑い」しか見ないいまどきの学生を連れてくるにはもってこいかも。ゆず茶を飲む(Orange houseが喫茶運営)。ビールを飲まずに偉かったなあと自分ほめしていたのに、帰り寒気して日本酒パック(牛乳パックみたにストローで飲むこの姿は、カップ酒、車内飲みよりもっといじましいものだが、まあ、それもまた乙ということにしてしまおう〜だからわたしには化粧を車内でしていることなど咎める資格ないけど、まだ独り言をぶつぶつは言わないので携帯電話をしている人へ物言う資格はある)。
始まりのシーンと終わりのシーンが鮮やか。特に照明と歌声、毬つきの具合。 歌が、かごめかごめ、あぶくたった、はないちもんめ、あんたがさどこさ、ほたるこい、抜刀隊、ひらいたひらいた、一番始めは(手まり歌で関東と関西?の二種類)、最後の挨拶のときに歌い、コロスは歌いながらお辞儀をした歌が、BELIEVE。大声ではないが、透き通って聞こえる。白い花たち。足の悪いおばさんが京都弁を話しているのを聞いて、どこかでこの人の雰囲気を知っていると思ったら、故遠藤寿美子さんではないかとかってに思ったり、戦場へ行く男の子の幼さがとても気になったり。 隣で芳江が泣いている。台詞では何を言っているのか聞き取れなかったりしたが、大げさな演技をするよりもずっと気持ちがいい。聞き取れないほうがずっとリアルだし、びしっと動かない感じが素人さんたちの素の世界そのもので、そのドキュメンタリータッチのなかで、歌と出退場のメリハリが緩みをカバーしている。最初の幕開き、小さい子も客席に多いことを意識して、暗転時間を必要最小限にして、ゆっくりと幕を開けている。幕開き1分勝負、そして、終わりよければすべてよし。これはステージの鉄則だなあとつくづく。 帰り三条まで歩く。元気百歳とかいう八百屋さん、いつものパン屋さんなどで買物。さらさ鴨川のビルに初めてぶらり。すわり心地のいい椅子に惹かれる。17時からお芝居をもう一つ見ようかと思っていたが、どうも、そこまでの気力がまだない。失礼する。 |