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こぐれ日録 KOGURE Diary 2008.8 こぐれ日録604 2008年 8/25〜8/31 8/25(月) 大学にはまだ行かないが、学生に会いに神戸アートビレッジセンターに向うので、少し、夏休みモードから教員モードになる。 映像は、本文が省略されている。コスプレみたいなインタビュー。間投詞などだけで接合されている。消防士(救急救命士)、住職(和尚)、神主、店屋のおばちゃん・・・八嶋有司。もう一つは、KAVCでのワークショップ企画がただ映されていると思っていた。これも、彼の映像作品か。小学校の講堂みたいなところで、オモチャの町を作ってボールで壊す。一番目立つのが、日の丸。正面にどーんと。 吉田周平の館内外のテープつりは、透明だし、じつに、儚い(ネイバーフッド)。「メガネフレーム」はまだ壁になっているが、やっぱり、縁取りである。 青田真也。これは、いろいろ置かれていたり、つるされているので、物体的なので、まあ、一番作品ぽいが、ただ、ヤスリで削っているだけということが分かると、はははん、で終わってしまう。磁石の砂鉄での作品と対になっているのか、と思うと、少し気が向ってくるのではあるが。 学生と一緒に、サンドペーパーで、青田作品のように、こすってみる。はじめは、ただ、恐竜の目玉をなくするだけ、ぐらいだったのが、セロハンテープの黄色い台をこすっていったり、レコード盤をこすったりしているうちに、はまってくる。おお。これは快感。粉が美しい。これが、砂鉄とつながるのね。 そのあと、心斎橋のウイングフィールドへ。満員なのには驚いた。 また、夏休みモード。でも、涼しくなってよく眠れるし、すごしやすい。 見たのは、『濡れた欲情』関連で買っておいた、同じ監督、神代辰巳の『四畳半襖の裏張り』1973年、73分。一応、宮下順子主演だが、それ以外の人たちにもそれぞれのロマン(物語)がある。エロスとタナトス。大正時代の米騒動やシベリア出兵の頃を舞台にしている。置屋が美しい。若い山谷初男の語りもよかったし、いつも流れるざれ歌が神代監督ならでは。 ひさしぶりに研究室へ。 騙される心理 まさか自分が・・・そんな人こそ騙される いささか、もの憂い感じ。 マキノ正博監督『鴛鴦歌合戦』1939年、69分。片岡千恵蔵が若くてもてもて(これは大菩薩峠でも同じだが)。オペレッタ映画。ミュージカル映画の日本初のものかな。むかし見たことがあったなあと気づくが、でも、女優さんとか情けない男優陣とか、おかしすぎる。 黒沢清『ドレミファ娘の血は騒ぐ』1985年、80分。これも、少し音楽映画だけれど。 松木武彦『全集日本の歴史第1巻 列島創世記』(小学館、2007年)、大沼小雪『ケアに活かす ダンス&ファンタジーセラピー 癒しの臨床>(エム・シー・ミューズ、2008年)読了。 後者は、30年間精神科の看護師でありつつ、ダンサーでもあった大沼さんのエッセイ、記録。とくに、精神科クリニックでのダンスセラピーのうち、個人セラピーにおける事例紹介が興味深かった。前者については、8/28の日録にちょこっと書いたが、デザインとアーツの人類史的説明ができるし、認知考古学の話は文化財研究にこれからどんどん活用されるのだろうと思って楽しくなる。 京都シネマで今日が最後ということを知っていたので、思い切って、10時に着くと、すでに大勢の人。満席、立ち見。シニアの方が多くて、窓口でシニアと間違えられかけた(仕方ないかなあ・・)。 携帯禁止ですし、お隣とのおしゃべりもご遠慮ください!これには笑った。すぐ後ろに、ずっと、おしゃべりをしていた60歳代ぐらいの3人娘がいたからだ。聞きたくもないが、彼女たちが病院の診察券を置いてから映画を見にくるということ、ある知人が美顔術をしていること(あんまりかわらないのに5万円もの化粧品を買わされている)、津川雅彦のファンだということ・・・ずいぶん聞かされたな。 是枝裕和監督『歩いても 歩いても』、114分、2007年シネカノン製作、2008年公開(いつも、映画の特定のため、西暦年を書くが、どっちを自分が書いているのか、自信なく引用していることがある。製作と一般公開が同一年のときは問題ないが・・)。 2007年の夏に撮影をされていて、この夏に公開なので、いま観るのにぴったり。スイカに墓参り。ただ、神奈川の三浦海岸が舞台なので、お盆は7月に終わっていたようだ。どうでもいいことで、思い出せないことがあり、それを思い出すのは、別れたあと、というシーンが印象深い。かえって家人に話したら、その相撲取りの名前を知らなかった。あごがしゃくれて、けっこう、自分は好きな関取だった。 72歳のおじいさん(原田芳雄)は頑固、けっこう、自己中なのがばれている。もう20年もしたら自分もそうなるのだろうな。街医者でなくなってしまうと、やり場がない。おじいさんがどこかでカラオケしているという昴は演歌でないという話も面白い。2日間足らずにエピソードが満載されてはいるが、まあ、映画だし、非日常の一日だし、それもまあ、楽しめる。 かえって、DVD(Cosmo Contents)で、マキノ雅弘監督『すっ飛び駕』(94分、1952年)を観る。音声がどうも聞き取りにくい。字幕がいるな。でも、大河内傳次郎の立ち回りもすばやく、冒頭の銭湯とそこへやってきた獅子舞の登場でもうワクワク状態だった。マキノ雅弘監督は、戦前のマキノ正博監督なのだが、名前をずいぶん変えている。 演劇ビギナーズユニット2008、101号室公演『僕の東京日記』原作:永井愛、演出・脚色:あごうさとし(WANDERING
PARTY)。17名の参加者のうち、1名が「都合により、出演できなく」なったそうで、16名。どんな役だったのかな(ヒッピーの女性は3名ぐらいいたようなぼんやりした記憶があるので、それかな?)。105分程度(数分長かったかも知れないが)。 1971年の青春群像。それを17歳から29歳のいまどきの若者が演じる。それも演劇のビギナーたち。 出演した高校生はもちろん、平成生まれだし、だれもまだ生まれていない。1971(昭和46)年生まれで有名人を調べると、藤原紀香、山崎まさよし、五嶋みどり・・・身近では舞台照明家の吉本有輝子さんとか。 ビートルズの解散のあと、フォークソングもビミョウに変ってくる。当時、吉田拓郎がどうも苦手だった。ヒット曲としては、拓郎の「青春の詩」のほか、花嫁(はしだのりひことクライマックス)、あの素晴らしい愛をもう一度(北山修)、琵琶湖周航歌(加藤登紀子)あたりがフォーク系で、アイドルは、南沙織(17才)、天地真理(水色の恋)、小柳ルミ子(わたしの城下街)・・・このあたりはよく知っているなあ、高校生だものなあ。他にも、なのにあなたは京都へいくの(チェリッシュ)とか、また逢う日まで(尾崎紀世彦)、虹と雪のバラード(トワ・エ・モア)は冬の万博ソング。 まかないつきの下宿屋。猫好きの女性(スーパーの店員)と猫嫌いの公認会計士を目指す若者の争いが学生紛争を戯画化してエスカレートするなか、爆弾の配達(中華の出前偽装)、ヒッピーで宮古島移住を目ざすラブ&ピースな連中(シンナーに同棲)、クリーニング屋からヤクザ、新劇役者からホステスという流れの若者たち。主人公は半ズボンすがたのおぼっちゃんで、彼のママが、いつも来て、最後はピース。このピースは1971年にテレビではじめて流行ったという(井上順)。 うちのゼミ生も出ていた。ふだんと同じ姿なのにおどろく。力が抜けてナチュラルだったな。まあ、彼女がいうように、そんなに台詞も出番も多くもなく、おぼっちゃんの友人として当時の大学生の諸相を見せているという感じかな。でも、過激派の連中に対するビビリ方が面白くて、経験がないのによくやっていたな。 17時まで隣の図書館で読書。そのあと、天下一でラーメンをゆっくり食べてから、京都府立文化芸術会館ホールへ。3年前にビギナーズに出ていた、いま4回生のDに会う。あのときのDは、まだ1回生で女学生をやっていた。やっぱり、永井愛作品だったわ。『見よ、飛行機の高く飛べるを』。脚色・演出がごまのはえ・・ きょうは一転暑い。京阪から見た京都タワー、その上空に入道雲。夏の空の見納め、何だか心がジーンとする。山科青少年活動センター、5分遅れる。めくるめく紙芝居プロジェクト、ワークショップ。 林加奈さんがインドネシアで桃太郎を主役になって熱演している(もう公演は終わったかな)ので、今日はヨッシーさんのギターが音楽の中心だ。3時からは大会議室に移って、椅子とりゲーム。Y兄弟がいつも勝つとは限らない。 小暮はなも出るライブ。「アホは死ななきゃ直らへん事実!?」最寄地下鉄はやはり心斎橋だが、南船場が住所かな。名前も大阪RUIDOになる。近くにコムデギャルソンの店があって冷やかす。芳江がブックオフにいたので、がんこ回転寿司。 はなは、2人目。2曲目、Chocolateが面白かったのでもっとドライにするとメリハリでそうだとあとでいっておく。咲き続ける花よ、をずいぶんスローテンポで情感深くやっていた。リタあたりまでどろどろして、それから洗い流していくような選曲。5曲で30分近くまでなるようになったね。モノクロの夢の中で、がラスト。最初の、ぼくの腕の中にいるのに、はPAとうまくマッチできていなかったようだ。 3組目(天空快)の二人は東京から。今回は、ルイードの小沢さん好みのメンツなので、歌詞が分かりやすいし、たまっぽくて、これもなかなかだった。4人目(ゴーゴーコンビ、ハーモニカが一所懸命)の最後あたりまで聞いて帰る。はじめて、はな以外もちゃんと聞いたな。 |