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こぐれ日録 KOGURE Diary 2008.1 こぐれ日録571 2008年 1/7〜1/13 1/7(月) 3回生ゼミ。この1年のスケジュール。 卒業研究のテーマを劇場におけるお客さんの導入方法みたいなことに換えたいというゼミ生あり。 4回生ゼミ。のほほん。あとひとり、要約を出してくれれば、それからは1/29の口頭試問のみ。 今日のゼミで伝えられなかったが、京都府の方から、2011年開催予定の国民文化祭について、意見を募集しているのでよろしく!というメールが届いている。 めずらしくお買い物。バーゲンでオレンジ色のセーターを買った。 歩くのがめんどくさくなって、また京都芸術センターへ戻り図書室でDVDを見る。『あさひdeアートプロジェクト2003』。群馬大学コミュニティー学習ワークショップ実行委員会によるもの。群馬県立あさひ養護学校の人たちとアーティスト。NPO。森岡さんのボールで音がでる遊びなど。 同志社大学大学院総合政策研究科『文化行政論』。来週でおわりなので、少しトピック的なものを考えて、去年はMONOのお芝居を見てもらったが、今回は、「映画にあらわれた文化行政」として、エリック・ロメールの『木と市長と文化会館』をフィーチャーした。フランス映画というだけで、むずかしい、哲学的という反応がすぐにあって、ヌーベルバーグというとそれが増してしまう。 まあ、そんなこともあって、出始めに『友だちの恋人』で和らげようとしたが、それでもまた微妙な反応あり(オーギュスト・ルノワールのひ孫演じる学生が感じ悪いとか)。『友だちの恋人』は文化行政を扱っているのではないが、主人公のお仕事が市役所の文化担当という設定なので、ちょっと見てもらったのだった。 1限目、基礎ゼミ。ラス前。「春の海」を使ってみた(宮城道雄自身の演奏と最近の演奏の聞き比べ、随筆を読みながらの解説)。お正月といえば、お箏(厳密には、琴ではなく箏といってね、などと話しながら)。 TAM研で『京の音』を探して、京都地下鉄のアナウンスを聴く。もっと長いものがあればいいのだけれど。明日、卒業生が主役のテレビ放送を授業で使うことにしたので、メンバーに見せていたら、途中で、やっと先輩の顔がわかったようで、先輩がはじめヨッシーさんに出会うときから、どんどんしゃきりとしていくのが分かるというのである。みんな、するどいなあ(私が鈍いのか)。 「映画にあらわれた文化行政」のネタを募集?したら、さっそく建築探偵たぬきさんから、ハリウッド映画『オーケストラの少女』(1937)を教えてもらった。それで、おっと、群響はより地方の文化政策的だから、『ここに泉あり』(1955)があることを思い出す。じつはどちらもちゃんと見ていないようなので、見なくちゃなと思う。でも、狭い意味で「行政」と関係していないかも知れない。もう一つ「アーツマネジメントを描いた映画」という分野も作ればいいかも。 追加:上村さんに教えてもらったのだけど、2/2から京都シネマなどで映画『歓喜の歌』が上映されるそうで、その舞台がなんと公立文化会館だそうだ(原作が創作落語というのもいいね)。楽しみ。 来週はテストなので、今日が最終のアーツマネジメント論氈B そのかわり、2006年正月に放送されたサンテレビの録画を見せつつ、お寺でのコンサートづくりの実際を考えてもらった。うちの卒業生(野木さん)が4回生のときにやったことを、彼女が主役で撮っていただいているので、身近に感じたようで、感想も好評だった。冒頭が、常設と仮設だったし、まあ、一応無事締めくくりとしてはよかったかな。 夜も、うちの卒業生(南園さん)が出演しているお芝居を十三で観る。これは、移転した劇団そとばこまちのアトリエ“ANA”のお披露目もかねたコント集(『TURN』構成・総合演出:古澤直人)で、終わったのが22時少し前というのが、早寝の私としては少し困った(テンポをもっとアップすれば2時間内に収められるだろうが、いくつかは割愛してもいいかも)が、お正月なので、軽い感じでやっていて、お客さん参加型のものとか即興ぽいサムライとかは、ゲーム的。また、コンビニ弁当工場での話や、ストーカーに注文をつけるコントなど、実際に劇団員が関係しているようなものかも知れず、結構面白かった。 小松和彦『憑霊信仰論』(講談社学術文庫、1994年)を読む。「ついている」「つきを逃がした」の「つく」が「憑(つ)く」から来たものだという書き出しを含む冒頭の論文は著者25歳のとき(1972年)、社会人類学専攻の博士課程に在籍していたときのもので、小松氏の妖怪文化学にはこれからお世話になることが多そうだから、こういう出発点の問題意識の文章を含む本を読むのは実に面白い。民俗学と人類学の方法論の違いなども勉強しなくちゃ。 京都橘高校の授業。 あわてて、近鉄の桃山御陵駅から地下鉄丸太町駅、京都府の会議へ。 13時から、アーツ鑑賞演習。 残りの時間で、ギャラリーそわかの冊子をまず紹介。画商テオの話をしたので、ギャラリーつながりとなる。 以下、ドキュメント映像についての学生の感想: ○ アーティストのドキュメンタリーVTRはとても興味深くおもしろかった。色んな展覧会を観てきてどうやって作っているのか気になるものがたくさんある。それを映像で表現するということは、よりわかりやすくなるし、アーティストの考えも知ることができておもしろいと思った。 ○ 次にみたアートのVTRでギャラリーsowakaでの展示をする若手彫刻家の中西信洋さんのドキュメント。大型の作品の、セメントで創った作品は、想像を広げ中に入ってみたい、 中にはいりたいと思わせられました。 ○ 後半のドキュメンタリーは、本当に大工みたいだと思った。また、道を歩きながら木を見て考えたり、何気ないところからインスピレーションをえているのが良くわかった。 ○ 中西信洋さんの作品は、とても個性的でシンプルでもあり内容の深いものだと思った。出来上がっての満足や達成感だけではなく、その次のステップや発想を考えているところに、頭の中は芸術でいっぱいなのだと感じた。 ○ 作品の製作過程を映像で観られたのがおもしろかったです。作者の思いなども字より伝わってきやすいのかなと思います。 源雅博という音楽家で宮廷武士でいいところの好青年を安倍清明の相手方にしたところが、夢枕獏の創作性。雅楽を教えたりしなくちゃいけないから、わたしはとくにありがたい。 予報どおり、寒い。 ボーダレス・アートミュージアムNO-MA。細道の地面にちいさなちいさな花。白と桃色の。 入口に、銭湯の暖簾。男湯である。吉田りえのコレクションだという。彼女のメイン展示は2階の和室。おおきなこいのぼり。靴いれにも子どもの古い靴、ぞうり。 販売物コーナーでブンブンゼミ100円を二つ買う。かなりの音。また、メックでも鳴らしてみよう。 廃物のようなものがインスタレーションされている中庭。けっこう好きな風景だ.物々交換カフェ・エノアール、13時までお休み。雪をなんとか防いでいるが寒そう。再開したら、大勢でにぎわっていた、意外。蔵はシンプル、大きな樹のような作品。坂口恭平。近くのお惣菜屋さんの段ボールとか? 2階はもうお茶の間そのもの。何と言ってもキューピーさんがお寿司のパックに3人かわいく入った中山喜代子、85歳の作品群。壊れた時計の電池交換記録がとてもいい解説になっている。朝5時に交換しているのにもびっくり。なんだか、おもちゃのちゃちゃちゃみたいだ。 中守秀雄の昆虫箱、坂井清の新聞広告べたべた、森の大工さんも点在。おくのベランダでは、林大樹のゴレンジャーみたいなビデオが流れ、反対ではご飯もたべずに、大里健一朗の遊園地づくり(まちが彼にはすべて遊園地になるのだ、駅も電車もなにもかも)。 で、私はずっと、箸袋コレクションにこころ奪われたままである。 さすが、白井さん。30ほどの地元の役職をやっているということで、近江八幡市だけでファイルがぎっしり一冊。スナックなどのものも丹念に入っている。普段着の食堂は同じにおいのする食堂同士が集まっていて、それらの箸袋は、そういう普段着っぽい顔をしている。 さらに、お店の名前が入っていない「普通袋」のファイルが2冊。結婚式のものが最後にずらりとあるのを見ながら、お葬式とか法事とかでの食事のさい、それが葬祭関係だということを箸袋は示していないことを改めて認識する。きっと、そういうことはあんまり縁起がよくないので、表象しないのだろう、たぶん。滋賀県の湖南、湖北、大津市、彦根・・・とファイルが分類され、町名でも細分化されている。箸袋の地理学だ。 あと、切手のコレクションとかタバコの箱の歴史、地域別ファイル、テレホンカードも多く集められている。NO-MAの地元代表のような白井さんが、これほどの人であったとは!一等賞の賞状も飾られ、将棋も置かれている。 名残惜しいけれど、雪も激しくなりそうなので、お茶の間を後にする。すぐそばの扇伊醤油醸造店でおさしみ用の醤油を買う(一番上等のもので、1P600円)。 |