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こぐれ日録 KOGURE Diary 2008.5
こぐれ日録588 2008年 5/5〜5/11
5/5(月)
完全休暇。
一日中家の中。
はなはリスボンの何かのフェスティバル関連で歌ったそうだ。野外にて。
芳江は下の娘と買い物やおしゃべりに出ている。
夜読んだのは、メック関係で(「○○殺人事件関係」で)ブックオフで105円購入(アマゾン中古なら1円+340円)していた、高橋克彦『写楽殺人事件』講談社文庫、1986年。浮世絵の知識と学閥と東北の地理、秋田蘭画、田沼意次と蔦屋、画商の画策、古絵はがき、写真と印刷技術。古本屋さんの話をこの前聞いたところでもあり、浮世絵と洋画との関係も暁斎展であれこれ思ったところでもあり、楽しく。
それでも仕事の下準備も一応したな。モーツァルトの交響曲第40番の楽譜とDVDを買っていたので、楽譜を追いながら音楽を聴いたり、指揮の特色をみたり。キーボードで第一バイオリンの所を弾いてみたり。楽譜を見ながら音楽を聴くのは、謡本を見ながら謡曲を聴くのと同じように楽しい。
火の鳥もバーンスタインの指揮で1919年版を聴いて、1910年オリジナル全曲と聞き比べてみたりする。演奏の映像も注文中。バレエの映像がいまのところ探しきれていないのが残念。
5/6(火)
5/1にゼミ生だけで展示をしたかえっこバザール展がある山科青少年活動センターへ。
かばんに布テープを入れようと思っていたのに、つい、忘れてしまっていた。少し、カエルが浮いていたり、紙がそってきたりしているが、まあ、なんとか大丈夫そうだ。
やませいの松山さんが、暗くなるとライトアップしてくれているとのこと。
じつは、デジカメのレンズ部分がおかしくなって、なんとか、だましだまし撮影。
きょうのお仕事は、これ(http://picasaweb.google.co.jp/kogurenob/080506)だけ。
行き帰りに、本当の自分ということと無意識ということ、そして、自己了解などについての本を読んでいる。
山竹伸二『「本当の自分」の現象学』NHKBOOKS、2006年。
5/7(水)
2限目授業。だいたい、54名前後で同じだな。
アーツマネジメントの基本(と)、本質(ま)、道具(つ)というお話。
20分ぐらい早くしまって、あとは、ザ・ピーナッツ。
きょうは、1961年発表の「若い季節」から。
「ウワーオ」がけっこう、インパクトを教室内にもたらしたようだ。
昼は、学生たちとベンチで食事して、あれこれ観察。
12時半から、4回生の卒研のこと。ちょっと、強引だったかなと反省しつつ。
まあ、はじめからこういう手を思いつかなかった自分に問題だったな。
13時50分から教務委員会。14時50分から大学評議会。
規程の細かいところが気になって発言。「および」と「または」についてとか、但し書きのこと。
そのあと、建築のお二人の先生と語らう。
I先生には、チンドン太鼓に痛く反応してもらったり、メルロー=ポンティの『眼と精神』の話をしたり。その間に、2回生がインターンシップのことを聴きに来たり。
もう、時間がなくなって、ココルームで港大尋さんのライブに行くことは無理になった。
でも、学部長に頼まれた案件は解決。よかった。でも、どこもケチケチなり。
京都府の山田知事の講演録「地方分権と地域力再生」という冊子(京都府広報物、実は半年以上前の講演だった)を読む。
それにしても、この数年で、東京都とそれ以外の道府県における一般財源(税収など)の格差は、なんと、2兆円弱(2003年度から06年度の間で18017億円の開き)もあいたという。
つまり、東京とはこの間、25%増加したのに、それ以外のところは、3%減少したのだ。p5
原因は、あの三位一体改革。国の補助負担金を4.7兆円減らし、地方税源を3兆円増やしたのだが、それに地方交付税まで5.1兆円減らしたために、交付税をもらわなくてすむ東京都(愛知県もまあそれに近いのだが)だけが、減収にならず法人関係税の伸びもあって一人勝ちしたのだ。
なんだか、この東京とその他における絶対的な格差拡大の極端なドライブのことについて、
滋賀県とか大阪府とかがどうこうとかよりまえに(郵政民営化とかにだまされずに)、
まずもって国政の基本である国会、あるいはメディアが問題視すべきであった(そしていまもまだそうである)のだろうな。
5/8(木)
近大に行く前に、下の娘と長電話。
学生と教員の互いの立場におけるあれこれ。勉強になるな。
昨日はザ・ピーナッツだったが、近大では、助詞「と」、名詞「ま」、動詞「つ・・・・」を話した後、雅楽、篳篥(これは、鑑賞演習でしたいなと京都橘大学では一応思っている素材)。
昨日はザ・ピーナッツだったが、近大では、雅楽、篳篥(これは、鑑賞演習でしたいなと京都橘大学では一応思っている素材)。
東儀秀樹のDVD。伝統的な陪臚までを静かに流した後、昨日確認していたように、ビートルズのヘイジュードとイエスタデイ(篳篥のソロにピアノ伴奏)へと行こうとして、なかなかうまく飛ばず苦労する。でも、けっこう、こういう雅楽のコンサートを聴くことに関心はあったようで、よかった。人の声に近い篳篥、天から下る光のような笙、そして、地の篳篥と笙の間に流れるさわやかな龍笛に空を感じてもらったかも。
山竹伸二『「本当の自分」の現象学』(NHK、2006)を読み終わり、自宅用を注文しておく。
現象学と無意識、そして、本当の自分の関係。2つの自由と3つの承認。
この本は確かに面白かったし、身近なテーマにひきつけているので役に立つ(今朝の電話においてさっそく引用)。
《 価値があると思える行為を実行した結果、「いまの自分こそ本当の自分だ」と感じることもあるし、親和的他者から愛情的承認を得た結果、「この人と一緒だと本当の自分でいることができる」と感じることもある。つまり、「本当の自分」が最初からどこかにあるわけではなく、自己価値を求めて努力した結果として、あるいは恋人や親友などに出会った結果として、「本当の自分」の実感は生じてくる。「本当の自分」を捜し求める人たちは、目的と結果を取り違えてしまっているのである。》P208-9
5/9(金)
ひねもす休日。
早朝、大学の初年度教育のためのワークブック編集案というペーパーを作って送る。
そのあと、アウトサイダー・パフォーミングアーツの記録に関する試案を作って送る。
以上がすべてのお仕事。一日中いえ。
画面を見ていると涙なみだ。
ひるね。サイモンとガーファンクルを聴きながら。
デジカメのレンズ駆動部分が壊れたので、1.2万円の電池デジカメが届く。
あとしたこと・・・
仏教の日本伝来のとき、仏も日本の祟り神と同じ扱いだった(→だから難波津に仏像を流した:流し雛みたいに)という論稿を読んだり、
イルミネーションって電飾という邦訳だったということを知ったり、
維新という言葉と右翼との関係をちょっと調べたり、
「大阪維新全国発信電飾文化世界発信街の顔空気感際立たせ他を圧倒する大阪維新仕掛発信!!! 」というタイトルを書くとなかなかに勇ましいなと自分でない気分になったり、
斎く(いつく)という言葉は、慈しむ、と語源は同じかなと思ったり、
した。
5/10(土)
昨夜メールで依頼をうけた原稿をあさ書く。
1600文字。5/24の当日パンフ(さきら)のあいさつ文のようなものだ。
タイトルは一応、「アートはボーダレスに沁みだして―越境しつつ、芸術はささやく―」。
大学に行って、5/8のかえっこバザールの記事を図書館でチェック。確かに蛍の下だった。
こたね本の自分が書いたところだけをコピーしておく。(「限界芸術のお話」だけなら、いつでもかばんに入っているので差し上げますが、ぜひ、全体をお読みになることを薦めます)
すりながら、建築家、青木淳さんの『原っぱと遊園地』(王国社、2004年)を引用したりすることがなかったことが悔やまれる。せめて、注書きだけでもすればよかったな(住宅や建築のところをアーツと広げて読むことを補足しつつ)。この本や彼の考えから出来た津軽のNPO法人harappaの活動にずいぶんお世話になったのに、と反省する。以下、一部引用:
p16
《 普通には、「いたれりつくせり」は親切でいいことだと思われている。でも、それが住宅全体を決めていくときの論理になることで確実に失われるのは、「原っぱ」に見られるような住む人と空間の間の対等関係である。しかし、見渡してみれば、住宅を取り巻く状況は、すでに「遊園地」に見られるように、空間が先回りして住む人の行為や感覚を拘束するのをよしとする風潮だろう。》
p35
《・・「原っぱ」というのは、そこで行われることで中身がつくられていく建築のことであり、「遊園地」というのは、あらかじめそこで行われることがわかっている建築のことである。》
雨。そして寒い。でも、16時半には、大学近くの学生二人が研究室に来る。おもちゃなどを運んでタクシーへ。
山科青少年活動センターにつくと、もうゼミ生たちが大勢待っていてくれていた。
ちゃくちゃくと準備が進む。
その間、私は、入学課関連のインタビューなどをしている。ほんとに「原っぱ」状態から、設営している学生たち。
私がしたことは、おやつの買出しと、用紙が足りなくなって、大学に戻ったことぐらいかな。
5/11(日)
雨もあがり、少し肌寒いが、ナイスである。
10時前に山科青少年活動センター到着。
しばらくすると、2回生ゼミ生19名、4回生ゼミ生1名(そのあとOゼミの2名も観察にくる)がきて、準備準備。
15時よりちょっと前にお客さんは誰もいなくなり、
第1回かえっこバザールinやましな、無事終了。
かえっこを実際にした子どもと大人は約60名、スタッフの学生や関係者などを入れると、100名ぐらいか少し越える(のぞきに来た人たちを入れると)ぐらい。
課題はいろいろあるが、これで、6/8の第2回が楽しみになるし、改善できる部分がいっぱい。
16時まで反省会をして、東部文化会館の新館長さんの車で、残ったおもちゃ(数倍になった)や掲示物などを会館まで運んでもらう。
こちらは、京都文化ベンチャーコンペティションの説明会に行ったり、ちょっとせわしかったが、この11日を一区切りにして、また楽しめそうだ。
ひょっとしたら、第3回もまた今年中に出来るかも知れない、もっと学生主体になって・・・
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