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こぐれ日録 KOGURE Diary 2008.9/8〜14 こぐれ日録606 2008年 9/8〜9/14 9/8(月) 土曜日、高本さんから聞いた話。 出典を調べたいような話だった。学力テストを全国でしたり、その結果にもとずいて競争したりすることより、もっと大切なことがあるよな、とこの時思ったのだった。 マキノ雅弘監督『続・丹下左膳』1953年大映作品、75分。 工藤安代『パブリックアート政策―芸術の公共性とアメリカ文化政策の変遷』勁草書房、2008年。後藤和子教授の指導による博士論文がベース。 15時から京都文化博物館で京都府の文化力創造懇話会ワーキング会議があることもあり、御所周辺をぶらぶら。 平安女学院の教会もいつものように眺めながら、松室重光の代表作、京都府庁舎旧館へ。1904年の庁舎建築のお手本のようなもの。いつも会議に使わせていただいていたが、家族(門番さんがわざわざ旧館をNPOの人が解説付きで見せてくれることを教えてくれる)で知事室や正庁をしっかりと解説付きで見学。屋内の装飾、屋根の和風、腰板のいわれなど詳しく説明していただく。平日はいつも開いているのだが、学生を連れ出すのがけっこう平日だと難しいなあとは思うが、自主的に学生が訪ねるのにうってつけの場所だ。 平安神宮の横の旧武徳殿もまた訪ねよう。 午後からずっと会議だった。 学生に浜崎あゆみが歌手にならない前に出ていた映画『渚のシンドバッド』の話をしていて、 寺社から社寺に変わった明治という時代のことがよく自分のなかで話題になる。 「やりたいことをやめさせたり、やりたくないことをやらせたり、そんな力をパワー(権力)といいます」。 「権力が通用することを裏づけしているものを正統性といいます。」 「正統性に裏付けられた権力が行うこと」が政治であり、 滋賀県庁のそば、いつもは通り過ぎる武道館、滋賀県体育文化館</a>をしげしげ。昭和10年代の建築(1937)。県庁と対照的に外壁はお化粧直しなど全然されていない。室内をのぞくと、師範が閲覧するところなのだろうか、バルコニーのようなしつらえがあって、少し演劇的に使えそうな面白さ。武徳殿(館)という剣道や柔道の稽古場が全国に整備されていたのだと松室重光訪問で知ったからだ。 どうも、廃館の危機のようで("http://trystero.exblog.jp/7693059/" )、1階(半地下)の事務所とか使いづらそうなままになっている。三井道男建築作品。 13時から、第8回全国障害者芸術・文化祭滋賀大会・記念図録編集委員会。まだ未整理のものなどもあるそうで、いま見られたものだけで、400人台後半、応募画像数(画像にいくつか写っている場合もあるが)、4000画像を越えている。障害区分で知的と同数近く精神に障害のある方からの応募があり、これは日本では稀有の調査になったのではないかと思う。全体数でも去年の大会の10倍ぐらいだし、いままで、発掘されなかった病院の壁やノートに描かれた作品、インスタレーション的なものも丁寧に送られてきていて、じつに心が震えた。 帰ってから、映画第一作の『ルパン三世』(1978年、90分)を観る。ナンセンスに近い能天気なあれあれっていう展開が面白い。ビデオ発売のときに、副題(ルパンVS複製人間)がつけられている。監督、吉川惣司。大人のアニメに回帰(はじめのテレビシリーズを意識)したものだそうで、製作費は5億円とのこと。特別ゲストとして、赤塚不二夫、三波春夫、梶原一騎。 きょうも、大津、厚生会館2階。アウトサイダーアートの実演芸術版の出版編集会議。午前中。 アウトサイダーパフォーミングアーツ(まだ決定ではないが、アウトサイダーライブとする予定)の事例を13〜15ぐらい紹介するのがメインなのだが、いまのところ、東海北陸・中国四国・九州・沖縄が未定になっている。関西は、めくるめく紙芝居とか、音遊びの会とか、ちんどんチャンスとか、糸賀一雄記念音楽祭とか、目白押しなのだが。 もし、このエリアについての情報があったら教えてください。もちろん、エイブルアートオンステージの助成事業一覧を見て、愛媛大の牛山教授が助成を受けているなとか、宮崎のこふく劇場のことはよく聞くなあとか、そういうぐらいは言えるのだが、誰も実際を見聞していないこともあり、アクセスできない状況になっていて、これからの課題となっているのだ。 帰り、アサダさんに、昨日チェックした滋賀県体育文化館(元武徳殿)を見せる。やっぱり、内部の感じ、イケテルとのこと。 大日本武徳会のことを調べるとまたいろいろ面白そうだけれど(弓道部の学生で文化を調べるにはもってこいかも)。東の講道館に対して、西の武徳会(ただし、こちらは、柔道だけではない)。柔術や剣術が、柔道や剣道、つまり、武道として確立して、戦争体制へつきすすみ、1946年にGHQにより解散、公職追放。 武徳会のことを考えながら、丸太町通りを歩く。日本刀がおいてあったりして、聖護院。熊野神社ね。 家に帰って、少し眠った後、東山青少年活動センターへ。東山フェスタ2008参加公演。19時すぎから。 しかも、ひねりがいっぱい。前衛芝居だってできると、ユーチューブで見たという話は終わってから聞いたんだけれど、制作のふくちゃんやじゅんこさんやいろいろ実際に登場したり名前が出たり。でも、身内ねた的だけど、もし、チェルフィチュのステージを見たことがなくても、フランスのベルグソン哲学を知らなくとも、十分面白かったはず。 なかなかはかどらず、ひさしぶりに芦屋の美術博物館に行って岡さんのダンスを鑑賞して、すぐさま、ピッコロシアターで文学座という予定を入れていたのに、ぐずぐず。 ようやく、《第8回全国障害者芸術・文化祭滋賀大会「アートはボーダレス」出版企画『アウトサイダーライブ』(仮称)の編集にあたって(ねらい・意図)》について書いて(1600字程度)、編集委員さんたちに送る。これでいいのかどうか。 少しまだ自信がないが、これをきっかけにもっともっとアウトサイダーライブの深部が浮かび上がればいいかもなと思って、夕方2稿目を送り、あとは、ビデオで、『未来少年コナン』(NHK1978年放送の第一集)を見る。宮崎駿監督の初期にテレビアニメーション。いやあ、面白いし、ポニョ(見ていないでいうのもまずいのですが、細馬さんなどの話で推測)までの内容がここにほとんど出ているのだなあと作家の一貫性に感心。 卒論指導の関係で、宮入恭平『ライブハウス文化論』(青弓社、2008年)を読む。 あと、日本で言うプロというのは、USA的にはプロフェッショナル(職業としての音楽家)のごく一部の有名人を指しているという話は、私も同じようなことを言うことが多いこともあり、チェック。 家族的には、渋谷アピアの伊東哲男さんがインタビューされていたり、ルイードが事例として多く出ていたり、そういう点でも関心を持って読んだ。 いい日曜日。 ほとんど台詞がテープで、役者はそれを言っている振りとか口パクなどはせず、だらだら動く。 京都芸術センターではこういうお芝居が多いので、まあ、ほんとにたまに見に行くとちょうどいい具合かも知れない。ギャラリーでは映像系の上映(展示)があって、これは、お芝居よりは濃縮度が強いものだが、居心地の悪さや気持ち悪さは似ている。高木正勝、Lava,Tidal。 46番バスがたまたま来ていたので、平安神宮下車。あいている旧武徳殿の観察。思ったより内部は狭い。ちょうど剣道の試合が終わったあとのようだ。ほれぼれ。北野天満宮の南にある府警待機宿舎にあるという武徳殿(京都支部)はこれ(全国本部の武徳殿)を真似て一回り小さいのだそうだ。見たいなあ・・・ 篤姫の前に『学校の怪談氈x(1994年、関西テレビ、ビデオはポニーキャニオン)を観る。もちろん、目的は黒沢清監督『花子さん』、25分ぐらいか。中学校の男子がトイレの花子さんを呼び出す。 |