こぐれ日録 KOGURE Diary 2009.11/2〜11/8


こぐれ日録665 2009年 11/2〜11/8

11/2(月)

さいきん、また酒の量が増えてきつつある。
今日は、アルコールを抜かなくちゃ。
飲むと余計に早く目が覚める。今日も4時過ぎにはもうトロトロとも寝られなくなって。
で、昨日、NPO法人山科醍醐こどものひろばで「ひろば文庫 山科かるたを作ろう!」のはがきをいただいたので、3つだけ作っておく。(はじめの句は「文豪」がないほうが調子がいいのだが、20〜25字とあったのでとりあえず)

(た) 竹鼻に住んだことある文豪志賀直哉(たけはなに すんだことある ぶんごう しがなおや)21字
(せ) 戦国の時を残した山科言継日記(せんごくの ときをのこした やましなときつぐにっき) 24字
(な) 中臣鎌足建てたお寺が山階寺(なかとみのかまたり たてたおてらが やましなじ) 21字

予想以上に切り起こし授業が楽しかった。13時から14時半。BGMは昔のシャンソン(Mちゃんがとても気に入っていたのでCDをあげる)。入学課の撮影があるので、そういう絵になる風景のため、池田朗子さんの手法を借用させていただいて、チラシを使ってアーツマネジメント的にやってみた第2段は、3回生ゼミ。9名。

そのあと、行政法U。行政の裁量における逸脱と濫用のくだり。
判例は青色申告をめぐる「租税関係と信義側」一つを解説していたら、時間切れになった。

看護の先生から電話があり、看護と笑いというテーマでリカレント講座を来年開きたいので、笑いのアーツマネジメントというテーマで一こま持ってもらえないかという。うっとり(フロー)だったらいいけれど、というとそれでもいいということ。仮題として、「“間”のアーツマネジメント〜“うっとり”の空間デザイン〜」という案を示しておく。いま、気付いたのだが、「空間デザイン」という言葉が出たのは、来年度開講しないといけない(いまとても素晴らしい講師と折衝中)からだな。まあ、この言葉は少し変えた方がいいか?

18時半から、いちおう演劇部顧問なので、ひさしぶりに、演劇部の公演を学生会館3階のホールにて。
高校演劇のバックステージもの。高校演劇出身の部員たちがそのまま大学に来た感じだなあ。他大学はどうなのだろう。アンケートに、大人(キャラメルボックス的ではなく、できれば小劇場演劇界)の脚本を使った演出をしたらどうか?と書いておく。


11/3(火、祝日)

9時半にすこし遅れた。栗東芸術文化会館さきら大ホール。ボランティアのみなさんの集まりにあとから加わって、京都橘大学ブースで学生の受付をすることをお願いする(今回は、32名の参加だった)。

糸賀一雄記念賞第八回音楽祭〜ぼくらのサウンド・オブ・ミュージック〜の当日である。11時からゲネプロ(通し稽古)。14:40〜16:40(これはもう少し早かったかも知れない)まで本番。
チケット入場者が343名だったということ。学生も去年よりも人数が多かったという感想を持っていたようだ。ただし、去年は中ホールでダンス公演を別にしていたので、合計では数は違ってくるのだろうが。関係者・出演者を合わせるとどれぐらいだろう。

時間がないので、メモのみ。
理事長さんがいっていたが、まだ来年度の予算がつくというめどはたっていないという。
車椅子のラインダンスが静かなのにとても動きが内面にあった。
太鼓とダンスのバトル的なデュエットは、メックのお手本になるなと思う。
糸賀一雄記念賞という枠をはずれて、滋賀県アウトサイダーライブ環境づくり事業のような形での企画予算化はできないだろうか。
神戸の音遊びの会のような、ライブハウスとか、一軒家での公演なども展開する形で。

一人2回生がスタッフとして参加していた。Mちゃん。
彼女と一緒に途中まで帰る。
家で、岡本喜八監督『ジャズ大名』(1986年、85分)。気楽で愉快。
ええじゃないか関連でかっていた中古ビデオ。唐十郎がどこに出ていたかが分からないのが悔しいけど。


11/4(水)

なんだか、ツイッターぽく書き込むことが多くなった。
いまも、もうすぐ学長選挙の締め切りだ、とか書こうとしてしまった。

(立命館大学でツイッターを授業で導入した例を読んだ。→◎)
はながウィキペディアに載っていて、びっくり。
これってどういう基準で人が選ばれるのだろう。書こうという人がいれば、それでいいのかなあ。 どうも、特筆性ということで、小暮はなは風前の灯らしい。これからだから、消えてもまた復活すればいいさ。
ツイッターにアップすると、URLが短くなる。これって、ここでも通用するのかな。実験。
http://bit.ly/2VTOeM ・・・・これでもどうも大丈夫そうだ。

明後日の授業の準備。
地域文化資源を活用したまちあそびの例として、タフの3と4の写真をチェック。
とくにタフ4は写真がけっこう残っていて(タフ5がいま行方不明)、少し懐かしくなってここにアップしよう。
2004年。移動するアーツということで、お風呂屋さんでもしたし、ちんどん・たちばな家も作った(嵐山音楽祭に呼ばれたりもした)。
黒子さなえさんのダンス撮影会を商店街でやったり、安朱保育園で、台所楽器の演奏会もした。
森本アリさんとのつきあいはこの頃からだ。

学部長の車に乗せてもらっている。
二人にとって一応いいことがあって(不満よりも不安であるというわけではあるが)、ちょっと日本酒。バイトしていた男性学生が「こぐれせんせ〜い」と呼ぶ。それが原因ではないが、改札を入ったあとに、帽子を忘れたことに気づき、その居酒屋へ戻る。あってよかった。そういえば、金曜日に、行政法の教室に3回生ゼミの鞄を忘れ、今日、学生支援課にいくと届けられていた。不幸中の幸いが二つも重なったな。
つまり、いい水曜日ということかも。


11/5(木)

大阪成蹊大学芸術学部「美術文化政策研究」。10名。アーツマネジメントの定義の後半。最後は、アマからプロへ(社会性を核として)。そして、3つの重要ポイント:fund-raising,audience-development,common-networkingへ。

そのあと、神戸大学がこの春行った『運河の音楽』を視聴。最後のフィナーレ中心。予想以上に良い反応あり。音遊びの会を前にきちんと見せていたことだとかもあるし、やはり、運河の舟やドッグや工場とのマッチング、多様な出演者の組み合わせ(大学生のアカペラグループとかウェスタングループとか、競技ダンスの一行とか)がおもしろかったようだ。

そのあと、図書館で、明日の授業の最終レポートの表作り。
なかなか、神道と神社についての入門の授業案ができない。

同大大学院では、一応の区切りのあと、これから、こういう話をするけれども、どこに力点を入れていいかを聞く。多かったのは、前回の小西さん(創生ホール)の音楽コンサートの作り方のような具体的なものを!というはなしや、限界芸術についてなど。文化行政の日本史にも興味アリという院生もいた。


11/6(金)

今日の1限目の授業は、急遽、小テストのあと、まちつかいの例として、自分が出演した大阪楽座事業の大阪府庁広報番組(2006.12、"http://kogurearts.exblog.jp/5192522/")とNHKの生番組で築港赤レンガ倉庫の分(2004.4、"http://www.arts-calendar.co.jp/KOGURE/2004/April5-8.html")を学生に見せた。前者の番組に出るためにサンタの格好をさせられて髭を伸ばし始めたことを思い出した。

政治学概論Uは、私の入省からの経歴を示しながら、どのように昇進していくのか、を例示。でも、みんな遠い世界のようだったなあ。27歳で徳島市財政部長とかいうのは、アリエナイとかいう声が出ないのはまあほっと安心ではあるけれど。それより、そのあと、衆参両院の代表質問と鳩山さんの答弁の様子を少し見せる。

ニュースとは違って谷垣さんが延々と質問していて(早送りに途中からしたが)、また鳩山さんがその質問項目に答えていくという儀礼的なさまの映像が新鮮だったようだ。参議院の人数が少ないこととか、野次の感じが違うとか、こうして見せていくとそれなりに国会の形が少しは実感できるようになるかも。

授業中、私語をする学生がいるのはいつものことだが、国会の野次は私語なのかどうか、ちょっと、面白いなあとは思いつつ授業をしている。
国会の場合は、野次だから、質疑応答に関連のものではある。じゃあ、授業で眠気防止に学生が私に野次を飛ばすという授業ってどうだろうか・・と想像したりもした。ニコニコ動画みたいに、野次のかわりに、そうしたい議員はツイッターで流すとか、すこし国会中継も変わると面白いかも。

私たち役人は、質問とり、答弁作成を前日の深夜にやってきて、本会議のドアの向こうで待機していたわけで、そういうドキュメントなどがあるとよりリアルなになるのだろうなあ、とか思う。自治省だった(一応23年間役人)ので、地方勤務が多いので、地方議会の方が自分も答弁したので、より詳しく話せるのだけれど。

午後から、このまえ、水都大阪で、大和川レコードさんらの企画の受付をしていた学生さんが研究室にくる。14時から16時。あじゃり餅@満月をいただいて、あれこれ。本当にアーツマネジメント関係のキャリアがどう構築できるのかということになれば、ほんとにいまの日本の現状がよく見えない(大学院のこともそうだが)自分に気づかされる。


11/7(土)

充実した土曜日だった。もっとも、まだまだ行きたくて行けなかったことも満載だが・・・たとえば、舞鶴でのアートNPOリンクの企画、昨日と今日の街頭紙芝居新人講座@ヒジハラビルなどなど

以下、項目のみ。
1)午前中、ようやく「神社と神道―宗教と都市の入門の入門」という感じの授業骨格をつくる。

2)あわてて、蹴上へ。京都橘大学都市環境デザインフォーラム「市民にとってのまちづくりと京都らしい町並み景観整備のありかた」の前半を聞く。西村幸夫教授:景観法の第一号が近江八幡! 鞆の浦の地裁判決に、行政訴訟法上と裁量権についての重要なポイントがあることも知る。

3)「見っけ!このはな」此花アーツファーム構想へ。16時半ぐらいについたのでほとんど終了。
でも、梅香と四貫島の地域を十分とはいえないが地図でポイントをみていく。商店街がなかなか深い。
梅香堂というギャラリーもナイス。ヤンジャさんに2階を紹介してもらわないと上がれない。
近くに、Rちゃん(紙芝居4人娘で今年春卒業)が就職したビルがあるので、また、アーツファームを伝えたいな。

4)『黄昏れる砂の城―サイトウマコトの世界』AI・HALL。いっぱいでびっくり。
でも、ダンスの時間のスペシャルでしかも濃密な40分作品ふたつを堪能。バレエやモダンダンスの基礎、その延長線上にコンテンポラリーダンスもあることを、サイトウマコトはきちんとステージに固着してきた軌跡でありその成果がここにはある。

第1部は、これからが楽しみな7人の女性たち(モモジリマーブル)の新作『七つの墓』。とくに、チョークが落ちてきてからの自由な素早い動きが大好きだ。
第2部は再演で、『黄昏れる砂の城』。ヤザキタケシ、関典子、岡田兼宜、難波瑞枝。ふと、セレノグラフィカをはじめてアトリエ劇研で見たときを思い出したりもした(後ろにお二人が座ってはったこともあって)。
デュエットが二組あるという構成で濃淡をつけ、そして、組み合わさっていく緊密なステージはなかなか見られない。

5)澤田ふじ子『有明の月―豊臣秀次の生涯』廣済堂文庫2001年。近江八幡が好きだった秀次。安土城とその城下町における町人たちが移っていくところも面白かったし、謡曲に註をつけていく地味な活動、そして、千利休との交流・・・文化のパトロンとしての秀次論がとても参考になった。


11/8(日)

学外授業。行政法でどう作ろうかと思って悩み、そうだ、使用している一番古い地方行政の庁舎(1階はほとんど使用:あとは、旧知事室などは展示、あと展覧会などにも積極的に開放)を見に行き、議会やいまの京都庁舎などを見せ、まわりの国の出先機関なども紹介することにしようと思いたつ。

で、13:30集合にしたので、1時間前にいき、旧府庁舎知事室や正庁を任されているNPOの挨拶をしたり、そのあと回る予定の2箇所を事前に見学しておく。途中、神社でフリマ。

結局10名しかこなかったが、楽しく回る。
彫刻展以外にも展示があった。しずか。御所あたりはこんでいるのだろうが。
意外と旧庁舎見学は時間がかかり、さっと、旧滋野中学校、いまの「生き方探求館」へ・・・のはずが、意外と学生に人気、就職活動に役立つといいながら、遊び感覚。
これは、振り仮名からも分かるように、小学生向け(4〜5年生)の展示。が、実は結構大学生向けだったりする。

そのあと、一番楽しみにしていた山田松香木店へ。お店より60m南のところ。1階がお香をかげて、説明もしていただき(清楚でしっかりした若い女性の方による)、手作業(石の重さで切り刻む)の実際も観察できる。
香炉や香合、香立ての新作(清水焼などの若い人によって作られたもの)の展示が2階にあり、清水焼団地で見るものより、なかなかすっきりしていて品があるもの。

担当の方に、香道の実際。聞香(ききこう)の御手前?を教えてもらい、学生も私もそれをさせてもらう。いやあ、思いがけないサービスで嬉しい限り。

そのあと、10分ほどの距離にある樂美術館へ。
『長次郎:二彩獅子像+侘と雅:勢揃い京の焼物』。焼いている映像も興味深いもの。
日時をかぎって、手にふれる鑑賞会、茶会もしているそうだ。

お茶椀はもとより、香炉や香合まで十分に鑑賞できて、
満足。やはり、お茶道具もそうだが、道具としての手の感覚、薫りの感覚などを記憶してその展示を鑑賞するということがあると、より、その用と美の関係が緊密に自分のなかで結び合う・・とても「つながる導線」のまち歩き体験でもあったな。
ブック型の香炉の斬新さ、お重がシースルーになっている演出の奇抜さなど、渋い黒一色の味わいの茶碗とともに、好一対の京都の焼物のレンジの広さが味わえる展覧会でもあった。


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