こぐれ日録 KOGURE Diary 2010.6/7〜6/13


こぐれ日録696 2010年 6/7〜6/13

6/7(月)

また、新しい週がはじまる。すこし、のほほんな月曜日なり。
4回生もそろそろ卒論、卒業制作に本腰いれにゃあね。
3回生は、ぼちぼちでんなあ。政治とマスコミについて、発表者が来なかったので、話す。
もちろん、リクエストがゼミ生からあったのだが、そのゼミ生途中でダウンしておった(笑)。
でもそのあと入学課のパンフレットの取材があったそうで、そのために休んでおったのであろう(笑)。どうして、もっちに入学課はインタビューすることにしたのか?もちろん、彼女最高なんだが、でも、ぼくは今年は推薦したっけ?

忘れていることが多すぎる。
Tちゃんにすこし早く名古屋から来るようにっていったことは覚えていたのだが(4回生になると週に1回しか大学に来なくても単位がある優秀なる学生が続出して新幹線通学〜でも最近は2時間ぐらいかけて来るそうだが〜)、何をするようにと言ったかを1週間もたったので忘れている。

たまたま、今日発表のEちゃんがコピーしていたので、彼女に聞く。
なんか、卒業論文の書き方の本のなかで、コピーすべきものを先生がTちゃんに見つけるようにいっていましたよと、Eちゃんが教えてくれて、ぼんやりと忘却の海から、そういうことを思い出そうとするのである。

日本舞踊の小道具論は、先行研究っていうのがどこにあるのか?をMちゃんと共に探すのが大変そうだけれど、独自分類論とか歴史論とか出来そうで、面白いかも。

小道具には、汎用小道具と単一小道具に大きく分かれる(しかも単一シーン小道具は日本舞踊の大衆化のために発達されてきたのでは?)、という発表。
自分がそれを愛し自ら踊っているものを、この機会に内省的に自分で考える姿勢を絶賛したが、それで最後までするのは大変なので、少し文献研究や一つの踊りで小道具が変わるものなどを事例的に分析するようなものを混ぜるようにいっておく。


6/8(火)

読んだ新書(サムライとヤクザの男気の以降)の興味深いところの引用などをして、大学へ。

2回生ゼミは、この前のかえっこのアンケート分析をして、AO研の説明、Oさんたちにノート渡したあと、「問い」を書き出す時間を作った。このあと、自分たちはどんなことを研究するのか、まず自分に聞く必要があるので、問いを持っているのか?その問いとはどのようなものなのかと自分自身に聞いてもらいたかった。
一応、提出してもらったが、これは、自分でその問いかけととりあえずの応答、さらに生まれる問いという連鎖を意識してもらえばいい。

そうそう、6/20のあとに本格化する、さまざまな場所(東山青少年活動センター、さきら、NO-MAなど)での希望を一応聞いておく。さきらがかなり希望者が多いようで、また、西川さんたちの都合のいい日に挨拶に生かそうかと思っている。

4限目、熱心な1回生が来る。おお、長久手・カラフル3で柿喰う客を見たという、びっくり。


6/9(水)

アーツマネジメント論。少し、映像を使う緩やかなものに変化していく日。
ただ、先週までの分類論、アーツプレースとアーツカンパニーという言葉をまた復習。
非営利民間の運営か、自治体営かの区別(Pn,Pg)がまだまだ出来ていないな。

1限目の授業のあと、1回生が3名、TAM研を開始。自己紹介ノーツを作って(前にやっていたチンドン特別会計のものを転用)、名前を書く。チラシ(ポスター)は、案を持って帰っていった。
これからどうなるかな。呼び方を考えるかな。符号ぽくすれば、特定されないし。来週にこのブログなどに書いていいあだ名を教えてもらおう。

井手上春奈さんをキャサリンっていうような感じがいいかもなあ。ぎゃくに、だから、ルーシーの本名はもう忘れてしまってはいるが。

13時から大学院関係の打ち合わせ。
15時から東部文化会館にて、子どもの文化フォーラム実行委員会。
都市とアーツの参加者、80名ぐらいといっておこうか。9時からがっつりきたい1回生も出てくるようだな。

朝、岡本喜八監督『血と砂』(131分、1965年)を見た。
独立愚連隊と同じシチュエーションながら、軍楽隊の少年兵たちがかわいくておかしくてかなしい。
三船俊郎や 仲代達矢も臭くないときもあったのだなあ・・・もちろん、団令子のうつくしさ。
汚れ堕ちてこその純粋美の典型的描写であるが、彼女を見る少年たちや兵隊がいるからこそ輝くのであるのも事実。

政治学概論に使えないかと思って見だしたのだが、楽団の始まり、日本の近代音楽との出会い、そして、葬儀屋と戦争との深い関係など、複合的に考察可能なぼくにとって、とてもいい教材であり、そんなヤクザな思惑を超えて震える映画だった。

東部文化会館での6/20の子どもの文化フォーラム実行委員会で決まったことを踏まえて、以下のメールを4回生ゼミ生に出す。
・・・・・・・・・・
4回生のみなさん、もちろん、ゼミでの学外授業を知ってますよね?!
6/20(日)です、東部文化会館。出席が特に危ない人はマーク再確認。
でも、就活も大事なので、みんなの出欠を取ります。欠席する人はその理由を詳細に書いてまず出す。
出席する人は、今日、子どもの文化フォーラム実行委員会で一番面白くステキな「かむじゆうのぼうけん」スタッフになれます。

9時に東部文化会館に集合。スタッフワークは10:30〜12:30、それと、13:3〜15:30です。
ものすごく面白くて泣けるお芝居だそうです。遊劇体の大女優大熊ねこさんなどが出演します。

欠席する人、もちろん、出る人、明日(6/10)までに至急メールください。友達にこのメールが来たかどうか確認してください。
8名に達しないときは、三回生や1回生のTAM研を誘いますが、こんなステキで美味しい話をパスする先輩と思われないようにしてほしいというのが本心。指導は京都橘大学の卒業生、上田千尋先輩などなど。

じゃあ、至急メールください。
・ ・・・・・・・・・


6/10(木)

近大に行く日。
いちばん、のんびり。
フランスにいる二女と長電話。そのあいだに限界芸術的落書き。

崖の上のポニョを始めてみる、DVDなり。ポニョの波乗りが手書きとかそれなりに昔(2年ぐらい前なのにずいぶん忘れているな)評判だったもの。
ふーんっていう感じでとくに後半は別のことをしながら見ていた。
ポニョのおかあさんとおとうさんのキャラが特にいやだな。絵からして、ディズニーぽいし、なんか、適当すぎる。ディテールも全体の構成も。

5歳の主人公の設定を誤解していた。知的障害児というふうに誤解していたら、逆に賢すぎるから一人遊びしている感じ。
いちばん大事なのは、認知症なおばあさんたちだと聞いていたが、まあ、そこそこだけれど、ありがちといえばありがち。嫌われるおばあさんが実は・・というおち。

すべてにブツギリな印象あり。老齢化のこわさだわなあ、才能があったといわれていた時代がある人こそ・・・個人的に宮崎さんというアニメ師をとりわけストーリー創作者としては評価していないが、それでもなあ・・・


6/11(金)

1限目、紙芝居の歴史、とりわけ、政治との関係。
つきやまさんたちがされていた、青木さんのパン屋さんの紙芝居の冒頭をちょっと時間があったので流すとかなりの反響あり。また、されないかな?

2限目、政治学概論。国家の3要件、国民と領土と主権。
主権とでてきて、「地域主権」がスローガンであり学問的なものでないことの解説(たぶんほとんど聴いていなかっただろうぐらいの早口で)。

そうそう、後半がちょっと失速気味だったが、今谷明『封建制の文明史観―近代化をもたらした歴史の遺産』(PHP新書、2008)はなかなかに面白かった。封建時代において、近代的な国家の主権というのが確立していなかったのだが、その発展途上としての人的つながりのことなど、あれこれ勉強する。元寇のこと、封建制の成立した地域だけがモンゴルに征服されなかったことはじめ面白いなと思う。梅棹忠夫さんの生態学的歴史観は久しぶりに聞いて彼の講演とかを思い出し。

精華小劇場。もう10年はないのだそうだ、毎年毎年、これが最後という感じ。
でも、いや、だからこそ、きりりとした、お芝居がそこにはあった。京都が誇るシュールな笑劇、ベトナムからの笑い声第27回公演『ベトナムガエシ』脚本(出演も)黒川猛、制作(いつものように一瞬だけ顔出し):丸井重樹。荒木千恵と山方由美との対話劇(しずかな演劇)風のかけあいが地味だが特に好きだったな。タイトルが長すぎるけどさあ・・・ミステリー小説を読みすぎた女とサスペンスドラマを観すぎた女に惚れられた松本清張な男の3角関係。

はじまりは、賑やかな擬似エロイタリア口話。喧嘩したりなだめたり、ヤクザもマフィアも同じね。マフィアンルーレット。字幕がばあーとでるのがあまりもおかしい。過剰さの笑い。

映像(スキャンダル)がこれもそろりと地味に入って、爆発。再演、4年前にみたんだっけ。
そのときは、それほど面白いとは思わなかったが、より、体力がなくなってきている役者さんだからこその面白さがある。オリエンタル歌劇団―ミュージカル・ロンドバルトとポニーテールin大阪。
110分。あっというま。初めて見た人たちの反応を見るのもまたよし。大阪、なんば、吉本のどまんなかで。


6/12(土)

AI・HALLで、加藤訓子(くにこ)さんのソロパーカッション演奏(パフォーマンス)を堪能した。
宮本宰という人がサウンドクリエーション。音楽空間を作っている人のようだ。テープで音が多重に流れるし、ブラジルの民謡のようなもの、そのまちのざわめきも聞こえる。

加藤訓子という演奏家(作曲も:「プラネットアース2010」「蜃気楼」)で、シリアス音楽畑だし、まさしく、現代音楽ではあるのだが、その装置の美しさ、動き、演奏の多様性は実に楽しく、興味深く、耳と目を刺激する(でも、いささか、いつもは見ない夢を一瞬は見たがww)。

13時半からだが、それまでも少し音あり。加藤さんが、屈伸運動。とても小さい人だがちゃんとした筋肉と運動能力がその準備の動きであることがわかる。演奏のときの、肩をよこにぐりりって揺らすしぐさは独特。

ライヒはミニマム・ミュージックのなかではかなり好きな作曲家だったのだが、今回もそれは確認。おもわず、わーおっとロック会場みたいなのりになりそうにもなった(エレクトリックカウンターポイント、バーモントカウンターポイント)。

アンコールまでのラストは、ラヴェルのボレロ。空き缶を会場に配っていただいて、ボレロのリズム。知ってますよね?といわれても、なかなか再現できないリズム音痴なわたしである。そのわたしに、大太鼓がわりのドラム缶を叩きましょうって、それは、加藤さん、むりむりむり・・・で、となりのはなにかわってさせた。あとで、カノン工房の鈴木英生さん(彼のお蔭でこのライブを楽しませていただいたのだが)が、太鼓の叩き方をはなに教える。おお、そうね。

そのあと、はなと藤田くんとでお茶。工芸デザインセンターに言ったら明日からのきのこの展覧会があるため閉まっていて、ガーナ人が働くカフェへ。そこで、グワバジュースを頼むとそれだけなくてマンゴージュース。マスターが当日パンフに反応。18:30にありますよと藤田君。きっと、お客さんが一人増えただろう。

18時半から劇団態変の事務所で、共に実現する会の打ち合わせ。目標、300万円なり!
ツイッターをすることに(ぼくが)。


6/13(日)

55歳になった。アラカンのはじまり。
体に気をつけないと。
昨夜からずっと、劇団態変・韓国公演を共に実現する会の通信ペーパー(態変側の通信のタイトルが「虹の橋」なのでそれに呼応するものを)のタイトルを考えている。
昨夜は、橋ががり(能舞台の橋懸りと橋係のダジャレ)を思いついたが、今朝は、「橋の朋だち」というのを、宮澤賢治「農民芸術概論要綱」を読み直して思いつく。

13時から、めくるめく紙芝居ワークショップ。27名ぐらいの参加。ものすごく活気が出てきた。
目標があること(11/7のやませい公演決定)、そして、従来から担ってきた人たちと新しい人たちとの交流、教えあいのちから。

かえって、ハリウッド映画のなかでは例外的にすきなクリント・イーストウッドの映画を見る。今日は、『ミリオンダラー・ベイビー』133分、2004年(2005年日本では劇場公開)。ヒラリー・スワンク、意志の強そうな顔。ボクシングってアメフトとともに、アメリカ嫌いな自分のくせに大好きなのだと再確認。だいたい、嫌いというのは好きの裏返しなのかも知れない。


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