Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》Art Now 2000
113.
7/16(日)
兵庫県立近代美術館アート・ナウ2000“『なごみ』のヒント”
2002年春には(確か西宮北口だったか、震災などで遅れていたけれど、劇場と一緒に)兵庫県立近代美術館「芸術の館(仮称)」が出来るから、王子公園にあるこの兵庫県立近代美術館はあと2年足らずの命。そのあとこの施設はどうするんだろう。
アート・ナウ2000“『なごみ』のヒント”「・・のんびり・・いっしょに・・つながっている」。舞踏公演があると、今井千草(今貂子)さんからお便りがあったので、ふらりと出かけた。そうしたらお馴染みの作家も多く、夏休み企画ぽく子どもがとても楽しめる企画だった。
ルーフアートの余田卓也。いまは7箇所の大阪環状線の屋根にナンバーが置いてある。
ここの美術館にも特別設置されたらしいけれど、見当たらなかった。
富塚純光は、「憶えていることを、全部描かないと僕は困ってしまう」人で、ボールペンと色鉛筆で絵日記やら、昔の物語にあった人の記憶を記載している。見ているうちに息苦しい感じがしてきた。
LOCOは、紙コップを使った糸電話。紙コップの周りと底に絵が描かれたり写真があったりする。声がつながるコップもあるらしいが、一人では面白さはなかなか楽しめない。
八島孝一は、いらなくなった日用文具などを集めて、かわいいオブジェを作る人。これはよくやったなあ、と授業中に消しゴムばかりクズにしてした小学生時代の机の上の風景を思い出す。
米澤友美は、一番かわいい!系。ふわふわの手のひらに隠れるボール、めくると展開する小さな貼り絵の集合。絵本にあるような仕掛け。銅金祐司の植物の微弱電流を音に変換する作品が、お庭づくりとドッキングして、ビジュアル的にも変化する(子どもが土遊びをすることで)。植物に話しかけたり触ったりすることをしなかったのは残念だった。
一番くつろげたのは、窪田順の「紙」のコーナー。靴を脱いで大きな紙で出来たマットに身体を沈めてしまう。子どもなら隠れてしまうことも出来る。年配のご夫婦もよっこらしょと寝ころんで笑っていた。
それに、壁にある紙を取ってきて、絵や文字をカラーで描き、水槽に沈めるプロセス作品。水に溶ける紙がほんとに早く溶けてしまうのには驚いた。自分のEメールアドレスを私はクレヨンで書いてみたのだが、それが水槽に浮かんでいる。少しして見に来たら、まだあったけど弓のように曲がっていた。もっと後に見ると水槽の中にバラバラと拡散していた。
見たり参加しないとその鉄の音が耳障りな「巨大な野球盤」橘宣行。
でも、子どもたちがやっているのを見ていると、余りにも大きく重いローテクなゲーム機が微笑ましくも存在感がある。原始時代のマンガで巨大な石の貨幣を転がして運んでいるようなものがあったけど、そんな感じだ。
2階の展示室入り口のおっと作の木製の服(KIFUKU)が立ってある場所で座って公演を待つ。「おっと」という人は自由に試着出来るKIFUKUと交差視によって立体に見える写真を展示している。このおっと作品を実際につけてのパフォーマンスが、14時過ぎから20分強行われたのだ。
『変心願望---おっとさんからの手紙』神戸版、今貂子+倚羅座。
音楽はひょうたんオーケストラの皆さん。向こうの方で音がして、こちらに行進してくる。椅子の並べ方にもちょっと配慮があれば・・。段差をつけるとか前を座布団にするとかで、後ろの人がどう見えるかを考えてみる配慮が欲しかった。
8分、6分、7分ずつの3部構成。初めは、幹をカカシのように肩につけたり、股にはめたりする3人のパフォーマンス。スキンヘッドでヒゲの男性のスカートから出ている脚に臑毛がなくてつるつるしているのがフシギだった。ぱたっと倒れてる時に大きな音。
次は、ドラッグクイーンのメイクの4人の女性。一人は小人みたいに脚を折って歩く。
サーカスぽい。お尻を木で強調したり、動く彫刻作品でもある。最後に今貂子のソロ。胸と尻に、円錐の木をつけて踊る。片手にクマかなあ、そんな指と爪をつけて。ひょうたん楽器では、オーボエのような音がする楽器がメロディアスな響きを出していた。
もうひとりの展覧会作家は、今日の昼頃から阪急王子公園駅そばの原田児童館にリアカー(焼立器飲茶美味窯付移動車)を出していることが分かったので、舞踏のあと出かける。
こんな暑い時期の野点ははじめて、とじんじん。メッシュの衣裳もあるんだけど、ちょっと生ぽくて・・。いつもの衣裳なのでかなり暑そうだ。通りがかりのお年寄りグループに何をしているのか尋ねられたので、「彼が・・」と説明し出すと、「彼!?」って大きな声で驚かれてしまう。
どうして、窯で焼いてから、新聞紙と一緒に酸欠状態で蒸すのですか、と聞く若い女性にも、じんじんさんは「これで酸化金属の釉薬を酸欠にするのです、これが肝心なのです」と丁寧に説明。
岡山のアーツNPO法人ミーツの小石原(&藤原)ご一行も来ていて、彼の招聘について何やら企画が晩秋にあるようだ。もうすぐ市電での貸し切りDJクラブ化もある、また岡山市に文化政策課を作らせて何やら企んでいるようだし、目が離せない。
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