Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》BODYSCAPE4/15.16

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4/15(土)4/16(日)

精華小劇場コトハジメ『BODYSCAPE』公演2日目/最終日

4.15.土 

冷たい雨が降り続ける。BODYSCAPE公演二日目(18:15〜19:51)、元精華小学校体育館&校庭。

校庭はトラックの轍ができて、それを直す男の動く像が風景として追加される、「トンボ」を使って。(アーツモニターでワークショップ体験者)大原君のカーキ色のコートと帽子が校庭にとけ込んでいる。でも、お客さんは校庭に出れないので、2階から眺めてもらうことに。

今日は、上手の端、一番上で観ることにする。音楽隊がよく見える。分かれているので指を立てたりして合図をしている。

二胡を演奏しインカムつけて歌っているえまの姿や、松本じろの音響操作などが見れる。事務室でひきたまさんから、机のシーンで歌われる「ジャングル・ブギ」というのは笠置しず子が歌っていて作詞は黒沢明だとか聞いた。何かの映画の主題歌。

机の4人の男が出てくる場面の始まりの出が少し遅れた(衣装関係に少し手間取りがあった模様)。今日は昨日より笑い声が少なかった。

雨が降っていたせいか、レインコートと傘、如雨露の水やりのシーンに昨日よりも強い印象を受ける。水を足にかけられた女性が、あたかもその水が強く粘着する物質のように悶えるシーンや傘がおちょこになる激しい場面などが特にそう。

エメスズキの直線的な動き(自動人形のようだ)と由良部正美の曲線的な動きのデュオを、「性別」についての逆転、あるいは子どものときの不確かな幼い性の震え、のようにみたりもした。

倒れた人の上をまたぐその股と人体との間の空気の交歓。その繰り返しの重要さにも気づくことにもなった二日目だった。

それにしても底冷えのする体育館。

松山ダンスウェーブの通訳をしている奥村さんが来ていたり、JCDNの佐東さん水野さんと一緒に札幌のさいとうちずさん(コンカニーニョだっけ。レンガ倉庫で芝居やダンスをしているプロデューサー)がいたり。注目度は高いのだが、もう一つ客数は増えない。

4.16.日

大阪市市民局のホームページにボランティアの手で「精華小劇場コトハジメ」のサイトが出来ている。きれい。ほぼ全体ちらしの情報だが、トップ頁にはやさしく内容がまとめられたりして工夫されている。

さて、三日目にして最終日のBODYSCAPE公演、18:14〜19:52。

下手の前の方から観たらやっぱり昨夜よりずっとよかった。

歌がジャングル・ブギからひきたまオリジナルになるなど音楽はかなり替わった。全体として音響は今日が一番緊迫していた。それは、ダンスの方の接続が昨日よりずっとぎくしゃくしなかったからもあるし、踊りによって引き出される音楽や声の力(だからコラボレーションなんですけど)によるのだと思う。

晴れているが今日の方が冷えるほどだ。校庭に佇むマントの男や黒い像と化した女性。帰りの方が照明もあって観客はよく気がつくようだ。

200名、ちょうどいい感じだ。あと50名は楽にはいるけど。

アンケートをみてもダンスボックスやトリイホールには行ったことがない人が多いことが分かる。それだけでも、「舞踏を基礎にする風景化するダンスと立ち上がる音楽」という未知なる世界に、初めてアクセスしてもらったわけで嬉しい。

3度観ても、やはり由良部正美とエメスズキのソロやデュオに新しい発見がある。

たとえば、由良部の立ち上がるさいのたち振る舞いにおける様式美や椅子のオブジェを巡る気流の作り方。

由良部の半眼に対して、ぱちっと開いている目を持つエメの振り返る顔が見ている風景の、存在しないほどの遠さ。

彼女の踊りは結構観ているけど、今夜が一番切ない強さを感じさせたのではないか。

野の花に唾をはく少女たちのシーンとか、傘を今日はおちょこにしなかった場面。この辺りはまだまだ練れる未開拓の面白さがあるかも知れないし、もしまた上演するなら少し絞ることもできるかも知れない。

でも、何でそうなったのか、その過程を追えないまま、散らばっている体にはっとする瞬間。あるいは、ラストにおいて、始まりへと戻っているようで実は「影」たちを巻き込み自ずと別の世界を漂っているんだなと、初めて見たように感じる幸せ。

ばらしはテキパキ。うんていの上のスピーカーを舞台監督の大田和司さんらが外している。野外と同じような機材の持ち込みと搬出。そのための熟練したスタッフの手当、これが、この精華小劇場の思案すべき大きな課題だと、電線を巻きながら思う。

22時過ぎから幼稚園講堂で打ち上げ。ワークショップした難破船を見てとてもこれを作ったのが昔だ、と感じるオブジェになったワークショップ生(そう思わないという人もいたけど)。地元の4人の実行委員も来られて、みんな楽しそう。


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