Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》Kamagasaki-PA&Hayashi Kana

106.

6.25.日

アゼリア大正円形大ホール『釜ヶ崎PAライブ』
ギャラリーはたなか『平安のハナナガ』はやしカナ展

アゼリア大正円形大ホール(大阪市の温水プールなどもある複合施設の一つ)を見たかったということもあり、『釜ヶ崎PAパワーアップライブvol.2』に出かける。JR大正駅からバスで10分(小林下車)。沖縄出身の人たちの集まるエリア。

ホールに入るとロビーに釜ヶ崎の古今の写真展があり、ホールの中では、泡盛、オリオンビールが売られ、沖縄産のサータンギーや黒糖のお菓子、ミミガーやホルモンが作られていた(昼食をしなければよかった)。あと、釜ヶ崎関連本、障害者による無添加お菓子の販売などが賑わいを作っている。

音楽グループ「生活サーカス」のCDの中でナカノノオッチャン(Katari)となっていた中野さんが司会役。

始まる(15時)前に、20分ほど釜ヶ崎夏祭り(越冬もすこし)の模様を映し出すスライドショーがあった。催しタイトルの「PA」というのは釜ヶ崎の三角公演でセットされた音響PAを持ち出してより力をつけようということらしい。スライドと一緒に、ボランティアで参加した女子大生の作文が三好さん(落ちついて気持ちよく聞ける)によって朗読される。

まずは、コリアン衣装もかわいいチャンゴナベーズ。13人の賑やかなチャンゴ(太鼓)の集団が二つの入り口から入ってくる。踊っている男性など障害を持っている人たちのようで(5〜6人)、その動きが大胆でよく疲れないなあ、と感心する。頭に白いヒモ、それをクルクル回したり祝祭的な始まりだ。

次は、若い男性(参田夜士郎)のギター弾き語り。初めは言葉が聞き取れず困る。俺は必死で追いつこうとしていた。・・ラストは命(のオナニー)という曲。

神戸の震災活動で活躍している男性二人組。名古屋にいて震災で神戸に来て八百屋をしているというヴォーカルの人。太陽さんさんさんさん、という歌では特にチャンゴナベーズで太鼓叩いていた身体のよく動く男の人がすごく良い表情で身体を揺すっている。彼に会えて本当に良かったという気持ちが湧いてくる。

ラストは雑草の歌。1万7千円のつけのまま死んでいった復興住宅に住むおじいさんの枕元に、「八百屋さんへ」と2万円入った封筒が置かれていた。

がじまると太鼓に書かれた沖縄のエイサー隊が両入り口から入ってくる。ここは沖縄に最も近い大阪だ。ほんとうにチャンゴナベーズもそうだが、円形のホールに合っていて、庭とエイサーの絶妙の取り合わせを思う。

子供がいる。チャパツの若い女の子、凄いあごひげの男性。衣装の頭の朱色の被りもの、脚絆の黒白の縦縞の鮮やかさが印象的。最後はカチャーシー状態になって、お揃いの三線のTシャツを着ている人たち中心に踊りの輪ができる。

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弁天町で林加奈さんに会って、彼女の日記に入れてもらおうと弁天町へ。

ギャラリーはたなか『平安のハナナガ』はやしカナ展。ギャラリーのガラスが大きく開いているので、作品群も彼女と話している人たちもよく見える。近くに住んでいてふらりとやってきた70歳代の男性と、若い男性(ライブペインティングもするという)がカナちゃんと話している。

年配の男性は三井倉庫関連の船長さんをしていて、佐渡のことや知床に行っていた若い頃のことなどを書いた本をカナちゃんに渡している。自己流で水彩画などもいっぱいあって、なかなかの勉強家らしい。

絵の方は、今回は「ハナナガ」というキャラクターが主人公で、相撲をとっていたり(ハナで相撲しているみたい)、結晶になって雪のように降ってきたり、大活躍している。楽しい顔のハナナガが出てきたなあ、と思ったら、悪いハナナガも分派していて、歯を出したりしている。生物進化の中で爆発的に種が発生するという現象に似ている。

アトリエ内で彼女は絵を描き続けていて、訪ねてきてくれたひとやはたなかさんと相談しながら題名を決めたり、絵画自体もぬり直しつけ加えたりしているのだという。

小学生の舞ちゃんという近所の子がずっと来ていて一緒にハナナガを描いたり、色々話したりして、象さんが絵の中に描き込まれたり、別のキャラクターがいたのを消したり(それはまたもう一つのキャンバスに再生される)する。

共同で順番に作曲し合う「将棋作曲」の音楽が流れて、楽譜も展示されている。歌が描いてあったり演奏方法を言葉で書かれていたり「楽譜」自体もコラージュ作品になって、ハガキにまでなっていた。

次は絵本かな、とカナちゃん。トレーナーも作ろうかと思っていたし、と関西に結構来るようになった東京人の林加奈(ここのギャラリーにふとんを敷いて泊まらせてもらっているらしい)と大阪駅で別れて、家路に着く。


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