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3/19(日) 
《ダンスパフォーマンスワーク #6》京都中京青年の家スタジオソレイユ

今日は一転して雨。

京都市中京青年の家の表美由紀さんからも、彼女が書いてあった「前座」をするつき山いくよさんからもハガキをもらっていた《ダンスパフォーマンスワーク #6》に行く。(つきちゃんはこのダンスワークショップの第4期生。)

スタジオソレイユ(ウイングス京都3F、中京青年の家)は、昔のシャンデリアや木の内装を保存した暖かい木の床の講堂だ。お芝居も試演されるが、袖がないのでダンスのほうが向いている。今日は特にドアを生かして出入りしていた。

〈生き生きとした「素の身体」から生まれた表情豊かなダンス〉
振付:砂連尾理/寺田美砂子。

二人が、昨年の10月からここでダンスの初心者とワークショップを続けて、今日がその発表会。

12人のパフォーマーが第6期として登場したが、それぞれの生活の風景や癖が活かされていてバラエティに富んだダンス公演をだった。

だれが主役ということなく、場面場面に中心となるキャラクターを配して、でもばらばらな感じでなく緩やかにモードがつながって行く、気持ちのいい(考えられた)構成。

15:07〜16:16。
後半比較的長い男性のソロのあたりで見ていていっぱい食べた充足感が来たぐらい、豊富なメニューで、少し会場の熱気が体にこたえたほどだ。
入るとダンスするフロア部分には靴や洋服が置かれていて、そこで着替えたりもする。大きな布が奧のドアに色とりどりに掛けられていたり、掃除機や帚もある。

一番前の席より飛び出して、一人の眼鏡をかけた少年(実は、12人のうちの浦濱亜由子)が食事をし出す。私の相棒が心配している(ぼくはきっとこれも仕掛だろう、と言うのだがきかない)。
そのうち、第4期生の辻野恵子が諸注意をする。BGMが流れっぱなしで聞き取りにくいなあ、と思ったら、つき山いくよが舞台にやってきて、突然辻野の背後から飛びつく。
ほんとに驚いているような辻野。つき山が辻野の顔をくしゃくしゃにする。やっぱりほんとに嫌がっている・・・。

まだ客は入ってきたりしている。コロンコロン。サティに「家具の音楽」ってあったけれど、膝たちで体揺すったり、そんな踊りは「家具のダンス」のようだ。
特に繰り返す、物をとったりおいたりする腕のダンスはふんわかしている。辻野は少し心の襞を出す動き。
つき山とは一部を除いて独自に踊っている。つき山が風船を膨らまして巨大になって自分はドアの外に行ってしまうような場面もあった。

そのまま、本篇へ。京都駅の映像が映る。初めの方は、ゆったりとした風景。日常の動きのスピードを2/3ぐらいにして、抽出したような。そのなかで、一人ハイヒール履いて後ろ向きで忙しくしている女性が目立っている。

斜めの光の道を、鼻をつまんだり服をひっぱたりして歩む女性。何かを食べている浦濱は相変わらず変だ。彼女が救いのないいたずらを繰り返すコントのような言葉のシーン、フランスパンを食べながらボクシングに興奮する場面もあった。

眼鏡を掛けたりはずしたりする若い男性と、ワンピースの普通のお嬢さん風の女性のシーンは映像もあって、微笑ましい。
楽しげにネクタイを投げ合いながら、時に、不協和音を挿入する(本音の感情がかいま見られる)ものや、あぐらをかいて足で踊るシーン(これは同じ人たちのデュオかどうか記憶はあいまい)。
女性が甘えてくる男性に強く拒否をしながら、また転がり直してきて、女性も実はそれも遊戯ですよ、という顔をするあたりとか、京都の鴨川沿いを観察しているみたいで愉快だ。
携帯音もクラシックに混じり、洗濯屋でもらう針金のハンガーを頭に乗せて踊る。

みんなで円になりぐるぐる回ってとびちる遊びからの、一人が一人の体に出会う場面。椅子を並べてその上に立ってのラインダンス。一人ずつ降りていく。

一列に並んで、ピナ・バウシュのダンスシーンのように腕を動かして進んでいく場面。みんなでダンスするシーンなどはどちらかというと寂しさや哀愁が漂う。ぬいぐるみのような袋に体を入り込ませてしまう男の子も同じだが。
でも、途中で賑やかにファンキーにみんなで踊るシーンとか、頭にアフロヘアつけて女二人に女装の男性で踊るシーンは楽天的な気分になる。
かわいいベイビー、ハイハイ、とか、60年代ぐらいの歌謡曲の明るさがアクセントをつける。

具体音を使った作曲を確かミュージック・コンクリートとか言ったと思うけれど、これなども日常生活のサンプリングに基づく「ダンス・コンクリート」と考えられるかも知れない。


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