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111.
7/9(日)

伊達伸明謹製『建築物ウクレレ化保存計画』VOICE GALLERY

あちゃ!ダンスの研究(民俗誌的フィールドワーク)ってこうするんだなあ、と夢中で「コンタクト・インプロヴィゼーション〜交感する身体」(フィルムアート社)を読んでいた。劇場も確認せず、心斎橋のウィングフィールドとばかり思いこんでいた。

で、チケットを見てびっくり。スペースイサン東福寺じゃないか。慌てて淀屋橋で降りて、京阪で引き返す。でも、もちろん間に合わない・・。

仕方がないので(だいたい、人生って「仕方がない」あるいは「邪魔くさい」というネガティブな選択の方が満を持した準備などより数段多いということは、もう僕だって知っている)、18時から行くはずだったVOICE GALLERYに先に行く。18時からは作ったウクレレによる実際の演奏会があったのだが・・。

伊達伸明謹製『建築物ウクレレ化保存計画』第1回公開展示〜京都芸術センター制作支援事業。入ると6つのウクレレが壁に展示されている。

ウクレレの下に解体される前の建物などの写真が数枚あって、そのウクレレは、たとえば、大阪市東淀川区にあった(そして取り壊されてしまった)「ときわ温泉」の入り口の扉などから出来ていることが分かる。

この「ときわ温泉ウクレレ」は、反響部分の胴の後ろ側は、男湯へ入るガラス戸のガラス(赤字で「男」と書かれた)から出来ていて、それを見てもらうために、壁に鏡が付けられている。

たまたまギターを持った伊達伸明が入ってきたので、解説してもらう。

まず、ウクレレの胴は柔らかくて木目が縦にまっすぐ入っているもので、後ろの板は堅いのがいいと言われています。

これは、しゃれでガラス板を使いましたが、オリジナルの楽器と割と似たような音がするんですよ、と実際にちょっくら奏でてもらう。ほんとだ、意外に響くし音がきれい。他のウクレレ5つも音を出してもらいたかったが、それはちょっと厚かまし過ぎるだろうからやめる。

個人のお家の解体によってできたのは、林家ウクレレと寺山家ウクレレ。

林家には、「電話は3分」というシールが張ってあって、堅実なお家(あるいはおしゃべりな奥さんがいた?)だろうな、と民俗研究的興味も生まれる。寺山家にはマンガのシールがべたべた。我が家(小暮家)もキティちゃん関係のシールをタンスからはがすのに苦労したものだ。

元明倫小学校ウクレレと旧三条大橋ウクレレは歴史的な保存である。

三条大橋は1949年に作り替えられたというから、そのときに出た廃材が保存されていたということだろうか。確かに虫食いがあってアルミで補強しているらしい。色合いが白っぽくて、ギターにある風合いが出ている。歴史物の方が、ネックとかに凝っていて、少し古楽器ぽい。

保存すべき建物の風合いによって、色やデザインが決まるのだろう。
もちろん、建物の関係者の意見とかも関係するのだろうな。
大圓寺ウクレレは、ネックにいかにも飾り板の芸術性が出ていて、お寺という空間の特性が伝わってくる。これから、色々なウクレレが出来ればもっとそのバリエーションは膨らむことだろう。

瓢箪オーケストラとかの話をして、会場を後にする。


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