Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》P.M.P.in MINAMI

92.
5/14(日) 
精華小劇場〈街と未知〉『Personal Music Party vol.18』

精華小劇場に13時前に着く。身体表現講座《春塾》の中の宍戸信子さんと中西恵子さんが担当する「一人一人のちがいを楽しむ」をやっと少し拝見し、誘われるように(実際、向こうから近づいてきてくれた)ちょっと行進したり輪の中に入ったりもした。

まだまだ知的障害のある子どもや大人と一緒になるのはまだ慣れていないし、自分の対応が大丈夫かな?と思うこともあるが、2階の幼稚園の体育館独特の包み込む安心感がある。でもかなり暑くなる。そろそろ気温的に限界が近づくのかな。

準備が終わって、PMPのコーディネータである下田展久さんが幼稚園遊戯室のピアノをぐんぐん弾いている。全体的に歪んでいる感じがなかなかいい、と。誰もいないと弾くんだけど、ね。参加者は思い思いにセッティングして、ぶらぶら。

〈街と未知〉アーツワークプログラム#1『Personal Music Party vol.18』《あなただけの音を聞かせて》。

下田さんが簡単に説明。とにかく聴くしかないが、初めての人にはほんとに初めての音だったり活動だったりだろう。ただし、10分以内。出入り休憩自由。

まずは、お題「ミナミ」の人から(3人だけだった)。15時20分ぐらいから、19時前ぐらいまで。

1)濱川さん。事前にここへ視察に来るほど熱心だった人。外にマイクを置いてコードで引っ張ってくる。ミナミ周辺の音のサンプリングしたものを使って、ひたすらボタンを操作する。結構ストイックな作品。エスカレータでは煙草を吸わないで、と言う放送が流れる。

2)JAI(高橋)さん。山形の人で仙台から夜行バスでわざわざ今朝到着。その間の旅の音記録を使ったマック作品。夜行バスなのに、蒸気機関車の音に聴こえて仕方がない。続きまして〜お待たせしました・・。次第に高い金属音に変わっていく。

3)YUKOさん。大阪にちなんで、お、さ、か、が名前につく人を会場から探す。その人たちに出てきてもらって、「み」「な」「み」を一人ずつ発音してもらう。俳優の男性の声はやっぱり違う。女性も交じって良かった。ここで休憩。

さて、YUKOさんはどうするのか(休憩中に作業をしていたのだろう)。休憩後、再生。み、な、み、がそれぞれの声で合成されたり、切れ切れになったり、あ〜あ〜になったり。合奏するように交じったり。かなりこれで聴いている人もほっとしたかも。

これからは自由(部門)題。

4)勝藤さん。初めて参加(BODYSCAPEの音響を担当した人。で今日もジーベックの森さんと一緒に音響卓を操作している)。並んでいるネコのスピーカーは彼女の作品だった。後ろのピアノを彼女が弾くと、かってにネコ(型スピーカー)が合奏する。ピアノの音と違うハーモニカの音のようでこれは実にナイス。

子どもの声で谷川俊太郎の詩が朗読される。かなり子どもの遊ぶ声を入れたりして長くなった。

5)夢想回路の3人。看板用の鉄枠を並べてひたすら叩く。一番大きな装置で大きな音(たぶん)。割とずっと同じようにやっていた。

6)坂出さん。下田さんが今度は前の1/10以下ですから近づいてください。と。ラジコンに2つのラジオが積まれている。ラジオのハウリング、それに遠隔操作のアンテナを金属の板で触れノイズを出して、じこじこじこと車を前進する。なぜか、やめるとすいーっと気楽に後退してしまう車。シュジポスの神話のような諦観がある。

7)山下さん。坂出さんといいコンビのようだ。やっぱり瞬間作品。ミキサーを取り出す。自宅のもののようだ(壊れたようで奥さんに怒られるかも)。そばにコップを置く(これは使わず)。鞄から白い紙を出す。回したミキサーに入れる。しゅっ。粉々に紙は散らばってしまう。どんな音を聴いたのか。ばらばらになった紙の一つずつに音はあったはずだけれど。3枚ほどミキサーして、静かな間があって。終わり。どこでやめるか、即興なのでその瞬間がぞくぞくする。

8)あきゑさん。ディジュリデュを吹く。敷物を敷くが実にシンプル。吹く。そのうち口をつけているがその長い筒からは音がしなくなる。その状態を続けてもらうので、私たちはその集中した状態で周囲の音を十分な集中力で聴くことができる。

9)岩渕さん。厚み3mmとかの透明のプラスチック(下敷きのようなもの)。東急ハンズ産。安物なので傷があって揺らすと音が耳元でするとみんなに聴かす。一人女性を選び園庭に座らせる。彼女の顔の前でその透明下敷きを揺らし、スピーカーで音を室内に持っていく。外で観ても中で聴いてもいい。

10)平尾さん。テナーサックス。ぴかぴかしている。声明のような倍音がどんどん重なる。エフェクトを操作しているのでサックスは始め片手で操作。そのうち両手で演奏。蚊取り線香のにおいがつんとしてきて、倍音のせいで撹拌が起こったようにも思う。気持ちよし。

11)コーダさん。前に観た洗面器のパフォーマンスよりまたすごくなった。バンドエイドを使って口の上下に貼り付ける。口を開けたり閉めたりして音を出す。顔の表情で音楽をする装置だと言う。嘘発見機だと。ホントかな。二重に嘘が重なっているのも面白く。後半、マンドリンの伴奏。全然どう合っているのか合っていないのかすら分からず。

12)細馬さん。知的なエンタテインメント。お題は「勉強」、科目は「異文化コミュニケーション。ドイツ語とタイ語で会話をしてもらう。少し前彼が単語帳に何やら書いていた。ドイツ語とタイ語の教科書の日本語訳を書きつけ、初めと終わりは決めて、パフォーマー(岩渕さんと勝藤さん)がシャッフルする。

岩渕さんが「私はお金がない」ていうとまあ、笑えるし、無関係の会話が、思わぬ意味深を形成したりする。「このような人たちは死ぬべきだ」「私は水の中に飛び込む勇気はない」・・まずは、偶然性。笑ってしまう岩渕さん。もちろん、タイ語はタイの人たちの家族観とかの考え方が反映した文章になっている。ドイツ人が好きなテーマがそこにはある。

13)井上さん。すみで操作する。声なのに言葉にならないもどかしさがかってにテーマのように思っている私。マイクがあった。

これから、飛び入りです。

14)Sean Roeさん。YUKOさんと20日に携帯電話のパフォーマンスをする人。レッスン、というのがお題。マイクを2本、足のそばにぶら下げる。木の床を踏む音を入れる。交互に。軋む音になる。最後は両足で飛んで大きな音、おしまい。

15)浜田さん。みんなで足踏み50回。シンプル。でもあんまりきちんと数えなかった。

16)前田さん。みんなが参加するもの。2人が対話するソロパートと彼のジェスチャー(3種類)で、みんなが音を出すもの。こういうのはやっぱり1つはあった方がいい。出来ればもう少し早くにあったらよかったかな。

17)再び岩渕さん。しばたゆりさん(美術家)を座らせて。例の透明なもので取り囲む。6人で彼女に周囲上下から音を振動。しばたさんは音響作品もあるひとなのでとても気持ちよかった、ということ。「サウンドエステ」みたい。

18)八木さん。声を出しながらしながら校内を散歩。地下はやっぱりみんな好きだ。


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