6 1999/9/23(木)
プレイ!vol.5〜こどもだって!おとなだって
伊丹市アイホール前広場
9.23.木(秋分の日)
お彼岸というのに、蒸し暑いことといったら。それに台風18号の接近で、第5回目にしてはじめて雨でAI・HALL内になるのかしらと、新快速。
AI・HALL前の広場、<親子で遊ぼう!参加型イベント>「プレイ!vol.5〜こどもだって!おとなだって」。
今年は幼稚園と中学校の運動会が重なってと、館長。広場の関西スーパー寄りの方は隠れ家が少し寂しいかも。
桃田さん岩村さんらによるプランニングルームヒステリックブレインによる「木かげのカフェとテーブルトーク」が、関西スーパーと反対側でオープンしていて、ハーブティのような冷たい飲物を30円でいただく。さまざまなお茶を出していて、その話題などを若いお母さんと岩村さんが話していたりしている。
ヒステリックブレインの活動は観光会とかこのようなカフェなど、演劇やダンス、美術などのかっちりした枠を少し傍らに置いて活動している。彼らにとって「アートの本質はコミュニケーションのスタイルについてのアイディアだと思ってい」るからだ。
来年はアメリカに言ってしまうらしい佐伯ひろむの「造形ワークショップ」は、いつも子どもたちが倒木や流木、萱、つるで隠れ家を作った(10時から開始)あとに私は訪れるので、どんなアドバイスをしている(ほとんどしていないのかもしれない)かは知らない。
泥んこコーナーでほんとにどろどろになってすべっている裸の小さな女の子/男の子たち。隠れ家で粘土遊び、串刺し団子。ピンクの薄いビニール布を造形遊びに使うのは初めて。人工的なものだけど、そこに風を入れるととても面白い動きになる。屋根にしたり、ヨットの帆のようなものを作って風を捕まえている子どももいた。
岩下さんがダンスで最後に大きなピンクの布のインスタレーションに絡むシーンがあって、風の動きとダンスが出会い、激しい風が岩下さんの体に巻き付いて動けなくする場面もあった。
佐伯さんのトークで、サッチャーという名前が茅葺き職人という意味のように、日本の茅葺きも西洋の技術で革新すればもっと実用的になるのではないか、というくだりがあって、とても興味を持った。実は今日は台風だと思い(屋内用に)してしまい、萱が少なく子ども達に少ないねって言われたそうだ。
親子で15時ごろやってきて、入っていいんですか、と私に聞く人もいて参加者はまだ固定しているわけでもない。まあ、子どもはどんどん大きくなり新しく参加するのだから、そこが新鮮の秘訣かも。
さて、雨がとても心配な15時を過ぎて、16時から17時までの「不思議な音とダンスのパフォーマンス」は風はさすがに強かったが雨も落ちず、岩下徹の子ども達を引き連れからみ、するりと抜け出すダンスを楽しんだ。
音の担当は慧奏(えそう)、さまざまな民族楽器。雨が降ってこなくてよかった。石のマリンバのような楽器の高音が透き通る。面白かったのは日本の笙を大きく、横に1列にならべた楽器。南アジア(ベトナムだったか)のもので、ポータブルだから踊りと一緒に練り歩くことができる。
太鼓も持って出たが、子ども達も叩きたくて寄ってくる。子ども達との関係に気を取られていると岩下ダンスとの関係がすっと空になることもある、とあとで慧奏さんが言っていたっけ。
白い服の岩下徹が少しずつ汚れてくる。黒いTシャツの男の子がその岩下のずぼんの汚れを落とそうとしている。ずっと岩下さんにつきまとっていた子どもたちが4〜5人いたが、2人の男の子が特に優しくて最後の方は一緒に手を繋いで踊るところまでになった。
萱で顔などに触れる、岩下さんの頭をなでる(若い男の人も一人思わずなでていた)、氷を体にひっつける、木片をシャツのなかに入れる、ズボンをヒッパル、口に何かを入れようとする、足でけっとばす(今日はそれをしたのは女の子だった)・・・色々ないたずらの子どもがそこにいる。子どもと言っても一様でないことが、造形遊びやダンスでの反応を見ているとよくわかる。
岩下の腕を引っ張る、乗ってくる、彼はそのようなアクションに対応するように体を動かし、伏せ、時には振り払うように跳ね上がる。反応しないことももちろん多い。
大きな木がある一段高くなったところは、踊りやすいステージなので、そこに2度上がる。子ども達との鬼ごっこ。中学生ぐらいの女の子の所に入り込むと一せいに駆け出す、これは広場全体に大きな渦ができてダイナミック。
どうしても小さな子ども達とのコミュニケーションをしているときは局地的な踊りになる。子ども達は岩下がやってこないときはまだ遊びを続けているし、やってくると驚いたりいたずらしたりする。自転車を使って岩下がこぎ出したのは愉快だった。その自転車の主(小学6年生ぐらいの男の子)が追いかけ。木切れを持って踊ることは多いが、自転車をこんどは抱えてしまう岩下。
大きなピンクのビニールと戯れ、最後はずっと一緒だった男の子をだっこして静かに歩く。ときおり、ダイナミックで直線的な腕の広げた形、それからの展開など伸び伸びした運動も見られた(そういえば、最近内に入り込む曲線的動き以外にラジオ体操的なさばさばした運動も多いのでは?)。
あとのトークで「岩下さんは踊っていて、子どものときの自分を思い出しますか」という問いに、「自分はどちらかというといじめられっ子でした。今日の踊りも、子どもにアクションされてそれに反応していたから、そういうことでいうと、自分の子ども時代が少し出ていたということもできますが」と答えていた。
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