Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》RED LION

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12/29(水) 
『世紀末的アコースティックなスペシャル』大阪十三RED LION

レッドライオン。すごく久しぶり。夏以来なのだ。「ありがとう99、世紀末的アコースティックなスペシャル」〜今年最後の全員集合的忘年会ライブ〜。12時から始まっているので、すでに、天の羊、ミントロバート、リリカ、月下美人と進んでいる。初めのグループは30分弱の持ち時間、ふちがみとふなと以降は40分ぐらいになって、23時半頃まで続くはずのものだ。

これは、RED LIONの岸田浩一さんが中津のミノヤホール時代から年末に開催されているもので、ずっと聴いていると、いま関西のライブシーンの動きが彼らの交遊を通じて浮かび出してきて、実に楽しいものなのだ。生麦酒を2杯。七面鳥なども北海道から届いていたようだが注文せず。

14時前に客席(前の上手端)。レッドライオン倶楽部会員なので、前売3000円のところを2500円。途中に、200円で「ソラネコ*其の弐」カセットと、青木マリのアンプラグドの方のCD(プラグされた方が新しかったが)「COUNT ZERO」(‘羊’〜‘あかいやかん’2000円)を受付のところで買う。私用が入ったため、青木マリ&江崎将史はじめ後半部分が聴けなかったのは残念。

さて、滋賀の女性二人デュオ「月下美人」は最後の2曲だけ聴いた。ラストは特に明るいはずむ歌なので、感じが変わったのかも知れない。雰囲気も少し垢抜けた感じ。ギターと電気ベースの組合せ、少し下を向いて歌う姿が当時は印象的だった。しのつく雨のような、からりと晴れない若い女性の屈折した思いが特徴だと思っていた二人組(山本/石田)だ。

司会の話とインタビューの間に準備して、途切れず「のマド」。お笑いボサノバ男女デュオ。初めは歌なしでハーモニカの曲「らくだ」。山本敬子が操るのはクロマティックハーモニカという(昔父親に私も買ってもらって吹いたことがある)半音変化をスライドを動かして出せるハーモニカ、マイクにつけて。いまふうの頭した中井優のギターがからみつく、粘りがあって好きなギター。

次からは歌も。「愛の人」、おちあいさとこのふわっとした歌声を少し強くした感じで、雰囲気は似ている。つまりはEPO系。そのあと二人で漫才的かけあい。関西やなあ、桂枝雀がスキだったと山本。短く、続けて「恋はルチヤリブレ」「大事な話」「なかまはずれ」。最後の曲は少ししんみり(またフルで聴きたい)、フレンチポップスということばが頭に浮かぶ。ラストは「これでいいのだ」。やっぱりどこかお笑いするサービス精神あり。

司会(井口善夫)を手伝っていた、はたさとみ(ボーカル&ウクレレ、歌詞。奈良に住んでいる)が、子猫のような顔で歌うバンド『ソラネコ』。

新調した制服が、自分たちの中学時代の体操服。そこの胸に中学時代と同じように白いきれをはりつけ、名前(でも猫の絵とか色々)を描いている。イデビアンクルー/コンドルズをちょい思い出す。

アコーディオン(じょうこうみずほ。少しお姉さん風、サブボーカルにピアノも)にギター(きむらたけし、彼が作曲編曲の中心)にパーカッション(のむらひろし、ちんどんや風)。ベースの人が今日は欠席。聴いているとバンドの雰囲気は昔の「たま」、歌の感じはメンボーズとかを思い出す。はたさとみの声はよくでていて、高校の学園祭のようでもある。また、見てみたいバンドだ。「ものさし」(自分のものさしでいろんなものをはかる)「うみ」「田舎道」(彼女の近所のようす)、そして「かまぼこ」。植物(木が削られて板)と動物(さかながつぶされて擂り身)が、合わさっていることのつらさ、おかしさや大切さを歌う。へなちょこな感じながら、日常的てつがく。蒲鉾人生論。

ふちがみとふなと(淵上純子:ボーカル、鍵盤ハーモニカ、おもちゃ各種。船戸博史:コントラバス、弓で弾くときもある)。14:53〜15:18。

1)バブの店さき。自転車が近付いて遠ざかるワンポイントの、淵上純子による効果音。いつ聴いてもほほえみがこぼれる。

2)Tiger's Son。この歌を念力系って呼んでいた。右腕をおなかの前に持ってきて拳を作る振りが、力強くてきっぱりと「いまーから、わたーしは、かわーりました!」の「た!」とともに現れる。「お口を大きく開けたので、虫歯も分かりました」。

3)グッナイトマリーン。小さくマイクから離れて歌い出してその繰り返しが、マイクに近づくとともに大きくなる。歌い終わりはそれが逆になって人力(じんりき)フェイドアウト。

4)「アイコアイコ」。ささやくように始まるアメリカの懐かしいポップス。どんどん高揚して行くと力のある淵上純子の声がやってくる。

5)ロックグループ「ポーグス」のクリスマスの歌。3年がかりで訳したのに、この25日に一度だけしか歌えなかったので、ここでもう一度。豚箱で夢を観た汚い言葉で綴られたストリートピープルたちのぐっとくる歌詞。めそめそしているのではないが、夢を見ているのではない。

6)キリギリス楽師。最新曲、これも年を越せない寂しい歌ではある。

次はお笑いのないボサノバのLUA。ポルトガル語だっけ、どんどん演奏していく。正統派なのだろう、気持ちがいいが少し、普通ぽい。高尾典江のうたとギター。あとピアノ、コントラバス、パーカッションにフルート(上西智子)。フルートの人のそばなので、彼女のきれいな横顔を特に眺めていた。
本当は、シモーヌ深雪、のはずが寝坊のために来ない。彼の歌は来年1/4に延期。その間を、熱ありながら来たピアノの吉田幸生、パーカッションの西野欣哉、チェロの田村賢一でつなぐ。初めは、吉田がいま書いてきた新曲「はなみず(き)」。流れ溢れるきれいなメロディーのピアノ。かってにチェロとドラムが順次ついていく。
おとやかんの馴染のメンバーならでは。2曲目は、津市から来たギターのNODA GOROが急遽入って、「アトランチス」。

さて、ピアノがなかなかにうまい松井恵子(小さくてどこかずれた感じのある独特の女性)の歌に、紳士の田村賢一がチェロを合わせる。フルートと言い、クラシック的な楽器も最近は実に自然とアンサンブルするようにみんな使いこなしている。「化石」。「遅れていた天使がいるようで」、これは、ふちがみとふなとと違い、クリスマスが終わってしまったいまの季節(時期)もの。「空の音(ね)」(題名は「ソラネコ」に偶然似ている)、ピアノので出しなどなかなか。最後は、彼女の代表曲「みなみかぜ」爽やかに。17:10。


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